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ドグラ・マグラ
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【この小説が収録されている参考書籍】
ドグラ・マグラの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全349件 301~320 16/18ページ
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まず、完璧に理解出来てる人がいないからというのが一つの理由です。 理解という言葉の解釈でさえ怪しくなってくる、そんな作品だと思います。 映画もそうですが、小説は特に、読み手によって捕らえ方が異なるもの。 この作品はその捕らえ方の違いがかなり強烈にわかれる作品だと思います。 100人居たら200人捕らえ方が異なってくる。 自分一人でさえ、読み返せば読み返すだけ捕らえ方が変わってくる。 なので、レビューがあてにならないのです。 そういう自分も、もう一度読み返せば、今書いているこのレビューは間違っていると感じるはずです。 言うまでもありませんが、このレビューもあてになりません。 ただ、簡単に人にオススメ出来ない本という事だけは、間違いありません。 それから、下巻の後半からは一気に読まざる終えなくなる魔力が潜んでいます。 では何を頼りにこの本を買えばいいのか。 とりあえず、この表紙の不気味さが魅力的に感じたり、かっこよさを感じたり、美しさを感じたりした人は、買ってみるのが良いと思います。 それ以外の人は、あてにならないレビューを参考にして買わなければ良いと思います。 最後に、ここに書いた事、文、全てに対して、責任を放棄します。 誰も褒めも責めもしないでください。 | ||||
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これは10何年前、高校生の時に読みました。 知り合いに貸したら戻って来なくて買い直そうと思ってた所です。なんと言うか余りに独特な世界で衝撃的ですが、ふと思い出してまた読みたくなる作品です!私が初めて読んだ頃はバンド系の方々にも、読んでる人が多かったですね〜。 | ||||
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この上巻を読み終えるまで相当きつかったです。というのも、本当に気がおかしくなりそうで、読むのを何度やめようかと思ったことか。。。 なんなんですかね、この本。夢野久作は狂っているか、天才かのどちらかです。 しかし、なんとか上巻を読み終えたら、びっくりするくらい下巻も制覇できます。 ミステリー小説としてもおもしろいんです。 でも、この本を全巻読み終えたときには、今までとは違う脳の構造が出来上がっているような感覚です。正直、この本を読んで以来、ちょっと頭がおかしい感じです。。。(まじです) 「胎児の夢」という考え方、妙に共感してしまいました。 夢野氏は、真理をついている気がします。 皆さん書かれてますが、80%の人は頭おかしくなるんじゃないか?というくらいの強烈作。 この本読んで、頭がおかしくならない人に会ってみたいです。 ヤバイヤバイ!まじやばいけど超オススメ! | ||||
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なぜか、夢野久作、特にこの作品を読了したことは他人様に言えません(私の場合は)! 別に悪いことをしているわけではないのですが〜。 この作品を文学的見地から語るなども出来ませんし (他の方々が素晴らしいレビューを載せていらっしゃるのでその余地もありません)、 そういう気持ちになれないのです。 なぜならば、この本を読んだ当時、私は精神的にかなり参っており、 にも拘らず追い討ちをかけるように自ら欲してこの作品を手に取ったのです。 するとどうでしょう・・・。 語句のすべてが把握できたわけではないのですが、馴染んでくるのですよ、この作品が。 つまり、この作品にどっぷり浸かれるチャンスは“病んでいるとき”なのです!! そのような方で、ご興味のある方は是非一度お手にとってみられてはいかがでしょう。 心身ともに健康になった今は、読了する労力もありませんが・・・・。 | ||||
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日本三大奇書の一つと言われている作者の代表作。"商品説明"で明かしてはいけない事を明かしているが、そうした特殊な設定の物語。この特殊な設定の中で、当時の作者の思想・社会観が述べられている。 しかし、それがストレートな形ではなく、上記の異常な設定の中で語られるので真意が掴みづらい。"意味を求めて"物語に嵌ってしまうと、迷宮に落ち込んでしまい、読了後本当に"精神に異常をきたす"恐れがあるので、軽く読み飛ばした方が無難かもしれない。 そうは言っても、ミステリ好きの方はのめり込んでしまうであろう。不思議な魅力に溢れた作品。 | ||||
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ハヤカワ・ミステリ版では「折しもあれ一人の女性あり。年の頃二十八に過ぎじと思わるるが……」となっているが、この年齢は松柏館書店版では「二八」となっており、これは「(2×8=)16歳」のこと。そうでなければ、この「青黛山如月寺縁起」の終り、約3年半後の記述に「なお六美女は当時十八歳なりしが……」というのと符合しない。 現役の版が少ない上に、ハヤカワ・ミステリに格別の処置をもって加えられている国産ミステリなので、この辺りに誤植は改めてもらいたいものだ。 | ||||
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中学の頃に読もうとして上巻で挫折してしまったので、もう一度読み直しています。 やっぱり「胎児の夢」と「空前絶後の遺言書」のあたりは難しいです。 全部の意味を取ろうとすると頭がショートしそうになるので、あまり無理せず流してしまいました。 それ以外の場所は意外と普通に読めました。 下巻をまだ読んでいないので断言はできませんが、まったく記憶を取り戻せない主人公……それにも関わらずその行動がどんどん若林博士を満足させていく様子が不気味で興味をそそりました。 狂人の書いた推理小説。 下巻も無理せずゆっくり読みたいです。 | ||||
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内容についてはいまさら多言を要しない。 まずは読んでみること。 他にも色々な形態で出されている本だが このポケミス版が一番雰囲気がある。 海外ものの叢書に入っているというのも 「らしい」ところ。 現在入手がやや難しいだけに 奇書にして希書。 | ||||
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402ページの後ろから4行目、「年の頃十八には過ぎじと思はるゝが」となっているが、松柏館書店版では「年の頃二八には過ぎじと思はるゝが」となっている。「二八」を「二十八」と読み違えての校訂だと思うが、これだと延寶六年(412ページ)になって、「当時十八歳」とあるのと矛盾している(「思はるゝ」は取りあえず無視)。これは「二八=16」のことで、このような数字の記法は、『南総里見八犬伝』第六輯巻之三第五十六回にも「且開野といふ少女の、年は二八ばかりにて」という用例がある。三一書房の全集なども「年の頃十八」としていたが、絶版になっているものは仕方ないとして、現役の版は早く改めて欲しいものだ。 | ||||
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精神異常者を集め研究材料にする教授を軸に、記憶を無くした主人公が自分自身を思い出そうとする。 ラストはかなり衝撃的。猿の惑星のラストシーンを思い出したがそれを超えてると思う。 主人公が抜けられない暗いトンネルをいつまでも彷徨っているようで非常に恐ろしい。 人間のほんとうのしくみはこういう事かもって妙に納得してしまった。 | ||||
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夢野久作の構想10年、執筆10年と言われる、まだ作家として大成していなかった頃から書かれかつライフワークとも言える小説。前半の方は「脳髄は物を考える所に非ず」という自論を展開しつつ、脳髄=現代人という考え、及び精神病者に対する社会の人の扱いを列挙して現代社会に生きる人類を社会を批判する諷刺文となっている。又、精神病と決め付けて人を陥れる事も多々あるという風な事例を挙げているのも興味深い。思い付きで書いてる様なエセ科学的な自論は半分は本気だろうが、社会を諷刺する為の目隠しに過ぎない。大正、昭和初頭の時代ではまだ今の時代の様に中央も地方も等しく均一化されていない社会。夢野久作は他作でも都会と田舎の対比、近代化は人を変えるという観点から、及び新聞記者だった事から来る社会を観る眼をふんだんに取り入れたただのミステリーで無い小説を書いています。そして因果応報を人に訴えかける。かつこれはユーモアのセンスから来る事であろうが奇怪な面白みのある文体も書けるし非常に端麗で詩的な文章も書く事も出来る作家です。本作は前者の趣が強い。夢野作品は奇を衒った探偵小説の形を取った諷刺小説というのが個人的な見解です。本作もその形であると思います。もう字数が無い、ほんのさわりしか書けなかったが、読後の感想は人それぞれであろう。表面上の奇怪な文体に惑わされずに読む事をお勧めします。 | ||||
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日本の三大奇書の一つらしく、「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来す」と言われている小説。 わからなかったことがわかって、それがわからなくなり、またわかるようになって、やっぱりわからない・・・・・・そんな感じ。 正直途中でかなりしんどくなる。 でも、ラストも良いと思うし、何よりこれが出版されたのが昭和10年だということがすごい。 別に幽霊とかお化けの話ではないし、「怖さ」を目的にして書かれた本ではないけど、本から出る雰囲気のせいで、自分の部屋に居づらくなった。 それには、カバーイラストから受け取ったイメージもあると思う。 本編に関係ないということで、このイラストに批判的な人もいるみたいだけど、個人的には上手いこと気持ち悪くて好き(笑) 読んで頭がおかしくなったとは思わないけど、読む人が精神に異常をきたすのではなく、逆にこの本を一字一句苦痛に感じず、完全に理解できる人 の精神は「普通」と言われている人達と違うのは確か、だと思う。失礼かな。 | ||||
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(;'Д`)ハァハァ これを読んでいると、脳の配線が混乱して、発狂しかねん・・・?! 文章だけで・・・人は相手に恋をして・・・文章だけで、人を憎み・・・哀しみを感じる 事が出来る、女子高生コンクリ事件の悲惨な事件の内容には、憤りを感じ、身震いをする程の冷酷で無慈悲な鬼畜生に対する、恐怖と怒り・・そして・・・被害者に対する哀しみ 無念を感じ・・・脳に障害が残るほどのショックを与えられるだらう。 文章だけで・・・人の心理・・・・脳はそれほど 頑強に出来ているわけではない。 この奇書は人の脳を狂わせる。 読まないほうが懸命である。 自分を完全に・・・完璧なまでに正常だと感じている人がいるのなら(そういう人はもとから狂っている)大丈夫だらう・・・。 読んでみてくれ。 健闘を祈る・・・?! 星4つの評価は・・・作品の面白さではなく・・・人を狂わせる事のできるものへの賛美と 星5つではないのが・・・ホッカルさんの良心からである。 | ||||
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夢野久作の代表作「ドグラマグラ」と「瓶詰の地獄」と「氷の涯」を収録した本書。「ドグラマグラ」単体を買うよりお得かもしれません。私がこれを買ったのは某文庫の奴の表紙が最悪だったからですけど。でも何故「キチガイ地獄」を収録しなかったんだろう?今、「ドグラマグラ」をリメイク映画にしようっていう命知らずな人、いるんでしょうかねぇ?監督や脚本家は所謂Jホラーの名手とかじゃない人の方がいいですけど。主演は誰でしょうね?松山ケンイチがいいな。「ドグラマグラ」は話自体は難解ですが、文体が変わっていて面白いです。チャカポコ節はリズム感があります。ラストで明かされる真相はとても衝撃的です。そして「これを読んだら発狂する」は誇大広告ではありません。 | ||||
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百人が百様の感想を抱くといわれる奇書ですが、 私はこの上巻を読んでいる途中で本書を投げ出しました。 脳髄脳髄と耐えられなくなったのです、完全にだれてしまいました。 ここまでページを捲るのにストレスを感じた本も珍しく、最初の流れがとても好きだっただけに残念でなりません。またいつか手に取るときが来るだろうと思いますが、いつになるやら これも百人の中の一つの意見として聞いて頂きたい | ||||
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絵でいうなら、だまし絵。音楽でいうなら、FAUST、COIL,NWW。フロイドのいう、夢の作用。作家はあえてつじつまを合わせようとせず、背後にある、読者の深層心理を刺激します。読む人によって、感想という以上に、何が論点になるかすらもはぐらかせられます。現実という足場を完全に踏み外した、正に異端の文学。しかし、途中でDNA的な記述は先端なのか、作家の先見なのか、無茶苦茶面白いです。 | ||||
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まず、題名がいいですよ。「ドグラ・マグラ」この題名に星幾つかつけたいくらい。内容も、本当に昭和10年に書かれたの?と思うくらい古臭さがない。むしろ新鮮ですらある。 | ||||
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コピーで読んだら精神に異常を来すと書いてあるものですから、つい、奇をてらっただけの荒唐無稽な話なのかと思っていましたが、かなり楽しめました。 閉鎖的空間の恐怖、学術研究を追いかけ回し主人公を実験台に成果を競い合う教授達、忘れられた記憶の底にちらつく自分の狂人的な殺人犯としての過去、呪われた絵巻物と精神遺伝による逃れられない宿命。そういった物が巧みに交錯し、技術的にも内容的にも奇抜ですばらしい仕上がりの作品だと思います。一歩先までほとんど何も分からない恐怖と、読んでいくうちに閃く、恐ろしい推測が本の中に容易にのめり込ませてくれます。 ただ、作者の仕掛けた読者を混乱させるような表現と描写には、一部ひやっとさせられる事もあるのですが、本当に意味が分からなくなったりすることがあるので星一つマイナスです。読む上では非常に難解な部分もあると、頭に置いておいた上で読みたいですね。 しかし……このカットは何とかなりませんかね? 作品内に性描写の関わる物はほとんど無いのにこれでは作品的価値が下がってしまうのではないでしょうか? 下手な絵ではないのですが……本とこの絵とは切り離して考えてください。ほとんど無関係です。 | ||||
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自らを「キチガイ」と自称する正木博士の思想は、僕にとっては非常に感動的でした。 正木博士によると、一見正常に見えて、街を優雅に歩く人々も、赤煉瓦(精神病院)に入っている患者と同じく、みんな「キチガイ」なのだそうです。 そして、「胎児の夢」という論文の内容が凄かった。母の胎内で胎児が見る夢とはすなわち、自分に繋がるまでの総ての生物の歴史であり、適者生存の殺戮の記憶なのだ・・・、という。読んでみる価値は大いにあると思います。 正直言って、上巻は凄く面白かったし、小説というよりは哲学書のような印象も受けました。ただ、下巻に入ると旧仮名遣いが続き、僕は挫折をしてしまいました。よって、(下巻も後に必ず読み通しますが)上巻の感動が薄れないうちに此処にレビューを記録します。 そして僕は、正木博士の考えは、誰よりも正常なものであると思います。 | ||||
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書店で目にする度、買うかどうか迷って3年。ついに手にしてしまった。眠りこける異性の体に舌を這わす様な背徳感。何処にも辿り着かないと知りながら泥になるまで歩く徒労感。読んでも読まなくても、一緒。得るものなんて軽い頭痛ぐらいなもんです。もし、読むなら、青空の下で、ベンチに座りながら、煙草を吸いつつ読むと、吉です(笑) | ||||
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