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死者は黄泉が得る



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死者は黄泉が得るの評価: 8.67/10点 レビュー 6件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.67pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全4件 1~4 1/1ページ
No.4:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

死者は黄泉が得るの感想

前提条件があるSF西澤ミステリです。
今回はユーモア要素を極力排除してあるので本格ミステリとして読めなくもないのですが、前提条件が都合良過ぎるビックリドッキリメカなので、それを素直に受け入れるかどうかで作品の賛否が変わってくると思います。
具体的には、死人が装置で復活し、都合の良い記憶を残して記憶喪失になるという前提です。

最終的にはこの設定が伏線回収を含めて物語の面白さを膨らませているのですが、受け入れられない気持ちもわかります。
ただ、俺自身はこの手の設定には好意的であり読破した後の整合性及び構成力の精緻さに感嘆したので作品自体の評価には高評価を与えざるを得ません。
ただ、舞台が日本でなく登場人物の名前もカタカナなのが個人的には読みにくかったので☆9以上の評価を与えるにはいたりませんでした。

mkaw11
HAAP6CBX
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

やっぱりこれぐらい複雑じゃなくちゃ!!


 死者たちの世界―― 誰も寄り付かない辺境の屋敷にそれはあった。 生前の記憶をリセットして生ける屍として再生させる装置、それによって甦った屍は更なる仲間を求め生者を殺していく・・・。 一方死者の世界の隣町では不可解な連続殺人が起きていた、死後の世界と生前の世界が交わる時事件は驚愕の結末を迎える・・・。

 西澤氏のSFミステリ。 「生ける屍の死」の影響を強く受けています。 荒々しいそれでいて雑ではない驚天動地のトリック、ラスト数行で叩きつけられる真相、SFという自由な設定に厳粛なルール付けをして展開される西澤ミステリの最高傑作だと思いますね。(でも舞台がアメリカなので珍苗字は一切出てこないのだ) ★は9つ。

▼以下、ネタバレ感想

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りーり
9EDFH0HC
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

死者は黄泉が得るの感想

作者らしいSF設定が盛り込まれた本格ミステリですが、その設定が最も効果的だった作品かも知れませんね。
死者が怪しげな機械にかけられると、記憶を失い復活するのですが、某擬似記憶を植え付けられて復活するというSF設定。
最初にしっかり説明はされているものの、如何にもあるトリックを成立させるための胡散臭く都合のいい設定とも言えるでしょう。
しかし、そのトリックが素晴らしすぎるんで許しちゃう。
生前パート、死後パートが交互に展開する構成なのですが、特筆すべきは死後パートです。
短いし、毎度毎度同じパターンなんですけどね。某方向の錯誤トリックはお見事の一言です。

最後、生前パート、死後パートが交差してクライマックスを迎えるわけですが・・・
あのエピローグはどうなんだろ。
大混乱させられること必至ですね。

梁山泊
MTNH2G0O
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

死者は黄泉が得るの感想

死後パートと生前パートが交互に繰り返され、死後パートでは死者を蘇らせるSUBREと新しい記憶を植え付けるMESSという西澤作品おなじみのSF要素が登場する。生前パートでは連続殺人事件が起こるのだが、これだけでは並みのミステリーに過ぎないが、死後パートを絡めることにより独創的な作品となっている。SUBREとMESSの特徴、死後パートと生前パートの配置すべてが絶妙で、意外性を生み出すことに成功している。
ただ、文庫の解説にもあるように、エピローグは無くても小説としては完成していたように思うのだが、このエピローグに関しては、作中に明確な回答が書かれていないので読者それぞれの解釈に任せるということだろうか?

BOY
IM7XWAPW

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