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おかえり横道世之介(続 横道世之介)



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【この小説が収録されている参考書籍】
続 横道世之介
おかえり横道世之介 (中公文庫, よ43-5)

おかえり横道世之介(続 横道世之介)の評価: 8.50/10点 レビュー 2件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(9pt)

ただ善良であること、の奇跡(非ミステリー)

映画化もされたヒット作「横道世之介」の続編。モラトリアムをやり過ごしているだけのフワフワした若者が引き起こす「善意の波紋」を描いた、さわやかなエンターテイメント作品である。
就職活動に出遅れ、パチンコとバイトで明け暮れる世之介は、親友のコモロンと遊んでいたとき、男の子と暮らすシングルマザー・桜子と出会い、何となく付合い始めたのだが息子・亮太にも懐かれ、やがては桜子の実家でアルバイトするようになる。いつもフワフワと頼りない世之介だが、周りの人たちはみな優しく、「これからも、こうやって生きて行けたら幸せだなぁ」と思う日々だった。それから27年後、オリンピックを迎えた東京の街で世之介に関わった人々は世之介が繋いだ絆に出会い、それぞれの道を振り返り、世之介のことを思い出すのだった。
最近、読んでいてこれほど爽快だった小説は珍しい。主人公・世之介のキャラはもちろん、周辺人物も癖やあくどさが無く、物語の世界に素直に没入できる。さらに、ストーリーが明快でユーモア溢れる文章も軽快で、あっという間に読み終えた感じである。
前作のファンはもちろん、青春小説、元気が出る小説を読みたい方には絶対のオススメである。

iisan
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