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任務の終わり



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任務の終わりの評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

念動力(テレキネシス)を信じる人には面白いだろうけど

「退職刑事ビル・ホッジス」シリーズ三部作の完結編。私立探偵対サイコキラーの命を賭けた戦いにオカルトテイストを加えた、サスペンス作品である。
ホッジスの相棒ホリーによって頭蓋骨を砕かれ、体は動かず、周囲との意思疎通もできない植物状態で入院中のメルセデス・キラーことブレイディだったが、その周辺では様々な奇怪な出来事が起こっていた。ブレイディの詐病を疑うホッジスは、メルセデス事件の被害者が無理心中させられた事件現場で奇妙なものを発見し、単なる心中事件ではないのではないかと疑問を持った。病院に閉じ込められているブレイディが関与できる訳は無いと思いつつも、ホッジスとホリーが自分たちの直感を信じて調査を進めていると、二人の身近な人々に危険が迫ってきた。人智を超えたブレイディの悪意は、メルセデス事件で阻止された企みの実現をめざすとともに、ついにホッジスとホリーの命を狙って解き放されたのだった・・・。
サイコサスペンスは悪のスケールが大きいほど面白いというセオリー通り、ホッジスとブレイディの死闘は非常に読み応えがある。ただ、悪を発動させる手段が念動力(テレキネシス)というところで、ミステリーというよりオカルトに流れてしまうのが残念。念動力にすんなりなじめる読者には何の問題も無いのだろうけど。
三部作の完結編で、当然ながら前作までの流れを受けた描写が多いので、本作だけ単独で読むと満足度が半減してしまう。最低でも「ミスター・メルセデス」を読んでから手に取るよう、強くオススメしたい。

iisan
927253Y1

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