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火定



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【この小説が収録されている参考書籍】
火定
火定(かじょう) (PHP文芸文庫)

火定の評価: 9.00/10点 レビュー 1件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点9.00pt

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No.1:
(9pt)

火定の感想

天平の昔に大流行した天然痘に怯える庶民と、流行り病と闘う医師たち。今でこそ病の原因は比較的容易く突き止められるが、当時の人たちはそれこそ疫神の怒りだ、と恐れ戦くばかりでにっちもさっちもいかなかったのだろう。
そんな当時の混乱ぶりがよく伝わってくる作品です。今でも怪しげな札を配っては高い祈祷料を取る詐欺まがいの団体はいるが、おそらく本作に出てくるような禁厭札をばらまく輩はいたんでしょうね。庶民はそれにくいつくことで病を克服できると信じて大枚をはたく。昔も今もおなじ。
昔の人たちの恐怖と背中合わせな暮らしがよく表された作品だと思います。

本好き!
ZQI5NTBU

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