■スポンサードリンク


グラスホッパー



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
グラスホッパー
グラスホッパー (角川文庫)

グラスホッパーの評価: 6.45/10点 レビュー 22件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.45pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全9件 1~9 1/1ページ
No.9:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

スピード感を楽しむ殺し屋小説

2004年に発表された「殺し屋シリーズ」の第1作。3人の殺し屋と「妻を殺した男への復讐を横取りされた」男の群像劇である。
愛妻を寺尾の長男に轢き殺された「鈴木」は復讐のため寺尾が経営する怪しげな会社に入社し、長男殺害の機会をうかがっていたのだが、長男は交差点で道路に出て車にはねられた。これは事故ではなく、殺し屋の「押し屋」が仕掛けた殺人であると判断した会社は、鈴木に押し屋の尾行を命じる。仕事中に偶然この事件を目撃した殺し屋「鯨」は、かつて押し屋に苦杯をなめさせられたことがあり、押し屋を追跡することになった。もうひとりの殺し屋「蝉」は、鯨に殺人を依頼した政治家から鯨を殺すことを依頼されたのだが、仕事を完了する前に、寺尾の会社が押し屋を探していることを知り、自分が押し屋を抑えれば有名になれると考えて、押し屋の追跡劇に参入した。かくして、3人の殺し屋の三つ巴の戦いと平凡な若者である鈴木の身の程知らずの復讐が絡み合い、物語は予測不能のドラマを展開することになる・・・。
誰が主役なのか? 最初は鈴木のように見えるのだが、次第になかなか正体を現さない押し屋のようになり、最後には3人の殺し屋と鈴木を操る神のような存在、運命論が主役かと思わされる。こうした予想を裏切るような、しかもスピード感のある展開とキレがよくユーモラスでありながら意味深い会話が相まって、最初から最後まで楽しめる物語である。
伊坂幸太郎ファンはもちろん、軽快なエンターテイメント作品を読みたい人には自信を持ってオススメしたい。

iisan
927253Y1
No.8:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

マリアビートルに期待

期待して読んだだけに、そんなでも無かったです。
鯨と蝉の殺し屋との絡みが思ったほど無く、むしろ主人公とはあまり関係ないような。。。
交錯するのも少しだけで、肩透かしでした。

でも、文章はすごく好きで、ユーモアがあり、読みやすい。
この作者の本は大好きです。

マリアビートルまだ読んでないので期待。

halhi
II1T2RT1
No.7:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ハイテンポな殺し屋小説

いわゆる裏社会が舞台になっているので残酷な暗い話かと思いきや、いつもの伊坂幸太郎のようにユーモア溢れる小説です。

鈴木、鯨、蟬の3人の目線で物語は進んで行きますが、鯨と蟬の2人の殺し屋の話は軽く感じてしまいました。それが非常に残念。あくまで主人公は鈴木で、その物語を構成する脇役なのでしょうか。

最後のシーンのオチは好きです。

陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.6:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

グラスホッパーの感想

3人の主人公の話が、交互に繰り返されながら重なり合う。昔からよくあるピカレスクというジャンルに入るのか、音(音楽)が無く設定地が仙台でないこと、ファンタジー性が見当たないことが 伊坂作品としては少々異例といったところだが、悪が明確で、構築されたプロットやスピード感は伊坂そのもので満足。

とも
4ND5R58B
No.5:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

グラスホッパーの感想

マリアビートルと続けて読もうと思い、年末年始のために温存しておきました。
「殺し屋もの」ってことで構えていたのですが、全然ドロドロしていない。
それぞれ個性あるキャラクターに愛着も出てきます。
とにかく、いろんなことが起きて着地点が全く予想できません。(作者も探り探りだったのだろうか?)
マリアビートルへ続く序章として、読んでおきたい作品。

Hidezo
GX0TU62Y
No.4:
(7pt)

グラスホッパーの感想

個性的な登場人物ばかりでとても良かった。

呑んだくれ
P3S7II56
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

グラスホッパーの感想

非常に面白かったですね。伊坂作品では、1、2を争います。登場人物は殺し屋ですから、正義やモラルは関係ありません。その為、感情移入する事無く展開を見れますので、伊坂節のセリフにもイラつかず素直に楽しめました。ただ、唯一気に入らないのがラストシーンに出る人物のキャラでした。列車が長すぎるって言うから、まあ良しとするか。

なおひろ
R1UV05YV
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

グラスホッパーの感想

やっぱりホテルのバイキングは片っ端から食べまくるよね。そんなことはどうでもよいけど、殺し屋の話なんてどうせ仁義なき戦いのような日本刀でぶったぎるような話だと思っていたら大間違いだった。
鈴木さんはいい人だ。
とても想像していたより素晴らしい作品でした。

マグル
ZH9M7YFR
No.1:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

グラスホッパーの感想

バッタは密集したところで育つと、黒ずんで凶暴な飛びバッタ(グラスホッパー)となるらしい。
同じように密集した世界で生活する「人間」だから、その中には凶暴な連中もいる。
伊坂氏十八番の、数人の視点から物語を紡ぐ形式の物語です。 今作は複数の「殺し屋」です。

これまで読んだ伊坂作品には、それぞれテーマがあって、こっそりとメッセージを記していた様に思います。
殺し屋による殺人が繰り返される中、この作品は、作者が結局何を訴えたいのか汲み取る事が出来ませんでした。(力不足)
最後のオチにも驚かされましたが、読み手によって色んな解釈ができる、そんな難しくて奥の深い作品な気がしました。

これだけ読後色々考えた作品は久しぶり。
面白かったというより、印象・思い出に残る作品になりました。

▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

梁山泊
MTNH2G0O

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!