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邂逅: シドニー州都警察殺人捜査課



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【この小説が収録されている参考書籍】
邂逅 (シドニー州都警察殺人課) (創元推理文庫)

邂逅: シドニー州都警察殺人捜査課の評価: 7.00/10点 レビュー 2件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

「楽園」の方ではなくこちらを先に読んでください!

いつもの私の失敗なのですが
先に「楽園」を読んでしまったため、ある程度こちらの本の予想ができました。
でも、でも!そんなこと関係ないくらい面白かったです。

とはいっても、順番通りに読むことをお勧めします。
こちらを先に読んでいたら、「楽園」がもっと楽しめたのかも!?

エデンの風貌がこちらには詳しく書かれているので、その点も魅力的でした。
一種独特の警察もの。今までにない展開で、ワクワクものでした!

ももか
3UKDKR1P
No.1:
(7pt)

カンガルー?、いやいやタスマニアデビルだ

これは珍しいオーストラリアのミステリー。作者のデビュー作であると同時にシドニーを舞台にした警察小説シリーズの第一作である。
シドニー州都警察殺人捜査課に異動してきたフランク刑事は、管内きっての敏腕と言われる女性刑事エデンとペアを組む。謎めいたエデンに興味を深めるフランクだったが、同じ捜査課に所属するエデンの兄エリックから「必要以上にエデンに近づくな」と警告を受ける。コンビを組んで早々、シドニーのマリーナの海底で死体が入ったスチール製のボックスが20個も見つかった。しかも、死体はいずれも臓器を抜き取られていた。まれに見る凶悪な大量死体遺棄事件を追い始めたフランクとエデンのコンビは、事件の裏に隠された罪深い事情に愕然とすることになる・・・。
オーストラリアだから「カンガルー」ミステリーかと想像していたのだが、予想を裏切る暗くて暴力的な内容は「タスマニアデビル」ミステリーと呼ぶ方がふさわしい。事件の凄惨さ、主人公が抱える闇の深さ、救いの無い結末など、かなりヘビーな読後感が残るため、警察の活躍で悪が滅ぶという単純明快な警察小説を期待する読者にはオススメできない。サイコもの、ノワールもの好きの方にオススメだ。
作者は、本作でオーストラリア推理作家協会の最優秀デビュー長編賞を、翌年にはシリーズ第二作で最優秀長編賞を、2年連続で受賞したという。現在、第三作まで発表されていて、順次邦訳の予定とのことなので楽しみに待ちたい。

iisan
927253Y1

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