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工作名カサンドラ



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【この小説が収録されている参考書籍】
工作名カサンドラ
工作名カサンドラ (朝日文庫)

工作名カサンドラの評価: 7.00/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

国産の政治陰謀小説としては上出来

尖閣諸島の問題をベースにした政治陰謀小説。偶然発覚した残虐な暴行事件が現役総理大臣暗殺事件と繋がっていく、サスペンス・アクションである。
奥多摩の交通事故現場に残された車のトランクから激しい暴行を受けた男が発見された。被害者の身元を証明するものは何もなく、運転していた人物も逃走とあって捜査は手探りで始まったのだが、担当する荻刑事の粘り強い捜査で被害者が判明した。さらに、事故車両の所有者と被害者との間に隠されたつながりがあるのではないかと疑った荻刑事は、警察上層部からのプレッシャーを跳ね除けながらじわじわと真相に迫って行く。同時進行のエピソードとして、理不尽な理由で自衛隊を辞めさせられた射撃の名手の自衛官・佐々岡は、自衛隊情報保全部員の三枝から「自衛隊OBが絡む政治団体への潜入捜査」に勧誘される。難病の妻の治療に便宜を図るという条件に心を動かされた佐々岡は任務を承諾し、団体の中心に近づくことに成功した。そして現役総理大臣が暗殺され、二つのエピソードは繋がって行く…。
中国が尖閣諸島を占拠し日本と戦闘が起きたら、アメリカはどうするのか? という大問題を背景に、自衛隊はどう動くべきなのかをメインに据え、政治家と軍人の思惑を絡ませたシミュレーション・ゲームであり、ところどころ都合が良すぎる人物が登場したり、首をひねる展開もあるものの、国産の政治陰謀小説としては十分に合格点に到達している。
政治サスペンスのファンにオススメする。

iisan
927253Y1
No.1:
(7pt)

工作名カサンドラの感想


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こぶ平
WX8C8PQZ

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