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孤高の人



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【この小説が収録されている参考書籍】
孤高の人〈上〉 (新潮文庫)
孤高の人〈下〉 (新潮文庫)

孤高の人の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

最後のヤマ場は山にあり。

今から40年くらい前の古典山岳小説の傑作。

今の感覚で読むと、古典として素晴らしいとは思うものの面白いかはちょっと別かも。そもそも、この主人公が孤高と言えるのか?ただの人間嫌いに思える。人と接するのが苦手、会話するのが苦手、関係を築くのが苦手、だからひとり。あと、どうしても気になるのが、この時代特有の男尊女卑。特に女性に処女性を求める事が当然のように描写されている事は気が滅入る。

本作は山岳小説のように思えるが、たしかに主人公は登山が好きで登山に関わる話が多いが、どちらかというと主人公の目を通したその時代の人間の生き様が主の人間ドラマ。

物語の最後の待ち受ける登山シ-ンは圧巻で、そこに至るまでの煽りで結末は誰でもわかるが、ようやく人間味を覚えた主人公の生にしがみつく息をのむ展開・描写は本作を傑作に仕上げた。

タカタソン
HU0OGV5Q

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