ポリティコン

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8.00/10点 レビュー 1件。 B ランク

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No.1
(8pt)

愚かで無様で不器用な男と女(非ミステリー)

2007年から10年に雑誌連載された長編小説。東日本大震災の前に崩壊しつつあった日本の地方の閉塞感をじっくり描いた、社会派エンターテイメント作品である。
大正時代に農業中心の理想郷を求めて建設され、現在では日本の繁栄から取り残されている東北地方の寒村を舞台に、不器用な生き方しかできない愚かな男と女の破滅的な戦いが展開される。その背景として、平成時代になって高齢化、過疎化、農業の衰退などで疲弊しきった農村社会の息苦しさが見事に喝破されている。この救いの無さは桐野夏生ワールドであるとともに、日本の社会の閉塞感の表れでもある。
ミステリーではなく、社会派作品としてオススメする。

iisan
927253Y1