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悪人



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【この小説が収録されている参考書籍】
悪人
悪人(上) (朝日文庫)
悪人(下) (朝日文庫)

悪人の評価: 6.00/10点 レビュー 9件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

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(9pt)

悪人の感想

加害者は必ず悪なのか、被害者には本当に落ち度はないのか。
ある殺人事件を通して「悪人とは」を問う作品です。

主人公の清水祐一は、石橋佳乃を殺してしまいます。
作者は読み手に対し、佳乃に関して、被害者ではあるものの「嫌な女」という印象を与え、祐一には、加害者ではあるものの、同情の対象となり得る、不器用で寂しい人間という印象を与えています。
更に九州弁?が彼の素朴さを強調します。

しかし、マスコミは、祐一を凶悪犯として報道します。
また被害者、加害者の周囲の人間の視点から、事件の及び祐一という人間の「虚像」を作り上げていきます。
彼は「悪人」というレッテルを貼られます。

このギャップの大きさに、多くの読み手は祐一に肩入れしてしまうはずです。
作者の印象操作が非常に効果的です。


▼以下、ネタバレ感想

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梁山泊
MTNH2G0O

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