クイズ番組の決勝で、僕の対戦相手は1文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たす。

僕の幼馴染、祀奇恋子の視る世界は異常である。彼女は謎を視て、怪異を解き明かす霊能探偵だ。

八月は、血の匂いがするーー。愛媛県伊予市に生まれた越智エリカは、この街から出ていきたいと強く願っていた。

大手デベロッパーのIR部に勤務する松永光弘は、自社の高層ビル建設現場の地下へ調査に向かっていた。

かつて科捜研のエースとして「彼に鑑定できない証拠物なら、他の誰にも鑑定できない」と言わしめ、「最後の鑑定人」として名を轟かせた土門誠。

自ら命を絶った青年が残したという1冊の句集。元教師の俳人・作田慮男は、かつての教え子から依頼を受け、俳句の解釈を進める。

コロナ禍による休校や緊急事態宣言、これまで誰も経験したことのない事態の中で大人たち以上に複雑な思いを抱える中高生たち。

夏日が通う大学で教授が突如失踪し、「事情を探る」と言う同級生も大学に来なくなった。

大災厄により人類は1%未満まで減少、地球上のほとんどが不浄の土地となってしまった。

過去は変わらないはずだった―1992年夏、未来から来たという保彦と出会った中学2年の美雪は、旧校舎崩壊事故から彼を救うため10年後へ跳んだ。

刑事部長の息子で高校生の霧島智鶴は、究極の無気力にしてどんな無理難題も解決できる天才。

「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」幼馴染の島崎みゆきにそう宣言したのは、中学二年生の成瀬あかり。

デパートの屋上で供される 美味いうどんと極上の謎解き 北森鴻のちょっとダークな連作集 あるターミナル駅に隣接する有名デパートの屋上には、知る人ぞ知る讃岐うどんの名店がある。

第二次世界大戦下、連日空襲の脅威にさらされているロンドン。

札幌の新設大学で発生した爆破事件。 博士号を持つ警察官・沢村依理子が捜査に加わる。

『続きと始まり』『百年と一日』が話題の柴崎友香による全く新しい「探偵小説」 「世界探偵委員会連盟」に所属する「わたし」は、ある日突然、探偵事務所兼自宅の部屋に帰れなくなった。

猛毒の栞をめぐる、幾重もの嘘。 高校で図書委員を務める堀川次郎と松倉詩門。

転生し続ける女・国枝小霧(くにえださぎり)。

ある日、アメリカ各地の9人に、自分の名を含む9つの名前だけが記されたリストが郵送されてくる。差出人も意図も不明。

自殺、他殺、事故死など、寿命以外の“死”が見える志緒。彼女が悲しまぬよう、そんな死を回避させるのが僕の役目だった。

「この死体、変だと思わないか？」 死体を運ぶ先輩と、 死体の謎を解く後輩。 二人だけの、最悪な部活動。

16世紀の神聖ローマ帝国。法学の元大学教授のローゼンは旅の道中、ある村で魔女裁判に遭遇する。

「承認しよう。それが今回の正答だ」 先輩のためだけに推理する後輩。

2025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作 余命宣告された人々が集まる山荘で起きた、ある一人の突然死。

時間にだって、抗ってみせる―― 1992年秋、家の女性に代々受け継がれる手鏡を使って、未来を視ることができる千秋霞。

トントントントン……。 ビジネスホテルで使用禁止となった705号室から響く、壁を叩く音。

内気な人々が集まって暮らすその土地は、“アカシアの野辺”と名付けられていた。

平凡なパート主婦の祝子は人のオーラが「視える」からこそスピリチュアルを信じない。いんちきは分かってしまうからだ。

かぐや姫、シンデレラ、桃太郎ら昔話の主人公が現代に甦る異常事態に、首相の密命を受けた編集者、司書、国語教師らが立ち向かう

人が死ぬ予兆がみえてしまう志緒のため、僕は、その死を防いできた。

死の予兆が現れたミュージシャン志望の少女・奏音。

かつて信者が集団で自殺した宗教団体「科学の絆」に潜入した探偵の新道寺。聖女の天祢の〈万象観〉による事件解決を目にするが。

父の汚名を漱ぐため、単身上海に向かった虹子。雑誌編集長佐木と知り合い、彼のもとで働くことになり……。

絡み合う未来と過去。交差する三人の想い。

小国の王女マーラは、大国に嫁いだ姉が王子に暴力をふるわれていると知る。

長年の交際が破局したグウェンは一念発起してマッチングアプリに登録するが、これまでのデート相手が次々に殺されてしまい……!?

【東京創元社×カクヨム学園ミステリ大賞優秀賞受賞作】 四月の教室における、あなたの居場所について。