ある者は朝食を用意している最中に、或いは風呂を沸かしたまま、忽然と姿を消した。

二〇〇四年六月、イラクの武装組織に日本人五人が拉致された。商社勤務の橋本優樹はバグダッドへ向かう途中だった。

花山病院の副院長・大矢は、簡単なオペでのミスを新任の看護婦・リカに指摘され、“隠蔽”してしまう。

女刑事×微生物学者のタッグがテロリスト集団を追う、驚愕のサスペンス! 微生物研究者の坂口信は、恩師が遺したウイルスを大学の保管庫で発見する。

医師の父、美しい母、高貴なまでの美貌を振りまく双子・梨花と結花。

高尾で発見された手足と顔がない死体は、十年前ストーカー・リカに拉致された本間だった。

「今の日本への問題意識を示すために、この舞台を選んだ」 警察小説の旗手として不動の人気を誇る著者が、魂を込めて描いた、圧巻の歴史改変警察小説。

恩人の命令は、思いがけないものだった。 不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。

妻子を愛する42歳の平凡な会社員、本間は、出来心で始めた「出会い系」で「リカ」と名乗る女性と知り合う。

沖縄の互助組織、模合。

新宿署の刑事・鮫島は、捜査中に北新宿のヤミ民泊で男の銃殺死体を発見した。

わたしが人殺しになったのは、この街のせい――。

葉村の働く書店で“鉄道ミステリフェア”の目玉として借りた弾痕のあるABC時刻表が盗難にあう。

人生や社会を豊かにすると喧伝するネットワークビジネス。ある日大学時代の友人から突然かかってきた電話で勧誘されたユウキ。

東京・池袋で男の刺殺体が発見された。警視庁池袋署刑事課長の本宮は、捜査の過程で捜査一課長からある密旨を受ける。

銀行強盗の訓練で起きた出来事の顛末(「共犯者」)。殺人犯が改心した理由とは?(「手紙」)。

学歴も経験も関係ない。すべての評価はどれだけ家を売ったかだけ。

千葉県松戸市の結婚相談所でアドバイザーとして働くシングルマザーの平山亜紀は、仕事で顧客とトラブルを起こして以降、無言電話などの嫌がらせに苦しめられている。

大企業の過重労働を特別捜査する東京労働局「カトク」班の城木忠司は、今日も働く人びとのために奮闘する!ブラック住宅メーカー、巨大広告代理店、IT系企業に蔓延する長時間労働やパワハラ体質。

T県警が誇る「風間教場」は、キャリアの浅い刑事が突然送り込まれる育成システム。

昼はピエロに扮装して子供たちを喜ばせながら、夜は少年を次々に襲う青年実業家。

子どもを自宅に置き去りにした母親が保護責任者遺棄罪で有罪判決を受けた。

小6の少女・朋美が誘拐され、殺された。捕まったのは少年3人。

無二の親友は確定死刑囚だった――。司法の裁きと救済の意味を問う、哀切の社会派ミステリ! 囚人に仏道を説く教誨師の顕真。

日本人のカセは、バンコクでケチな西洋人に大麻を売って生計を立てている。恋人は浪費家のホステス。

大物政治家の汚職事件の闇を追え! 担当刑事に仕掛けられた卑劣な罠とは! ? おれたちは決して巨悪を逃さない! 汚職(サンズイ)事件担当の警視庁捜査二課刑事・園崎省吾は、ある大物政治家のあっせん収賄容疑を追っていた。

名探偵は肩にいる!? 不可解連続殺人の謎 三津木六兵には秘密がある。

必要な人材を育てる前に、不要な人材をはじきだすための篩。それが、警察学校だ。

希望に燃え、警察学校初任科第九十八期短期過程に入校した生徒たち。

都内の幼稚園へ赴任してきた神尾舞子。

OLの有希は公園でスマホを拾う。無事落とし主に返したのだが、それを機に身のまわりで不可解な出来事が起こり始める。

刑務所、そこはシャバ以上に濃厚な人間関係が渦巻く、更生の最後の砦――。

最後の退校希望者は、誰だ? 必要な人材を育てる前に、不要な人材をはじき出すための篩。それが、警察学校だ。

あかねが就活に苦戦する中、夢科学研究所に「夢が売られている」という情報が。

「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で彼女が働きだすよう誘導し……。

志賀倫成は、大手出版社の雑誌『週刊春潮』の副編集長。 スキャンダル記事に自負を持ち、充実した編集者生活を送っていた。

白昼、老人が渋谷のスクランブル交差点で何もない空を指さして絶命した。正光秀雄96歳。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

白井有梨が所属する新品川署ストーカー犯罪対策室(SCS)には、日々ストーカーにまつわる相談が寄せられている。

正子は75歳の元女優。

第21回『このミステリーがすごい！』大賞・文庫グランプリ受賞作です。

二〇一七年、東京竹芝で善良な弁護士、白石健介の遺体が発見された。

報酬のためには手段を選ばない悪徳弁護士・御子柴礼司の前に、妹・梓が三十年ぶりに現れる。

八ヶ岳南麓の高原で暮らす都会からの移住者たち。ある朝、蛇口から流れる水が薄茶色に変じていた。

人に迎合し、喜ばせることが生きがいの眉子。

刑事たちの執念の捜査×容疑者の壮絶な孤独――。犯罪小説の最高峰、ここに誕生! 東京オリンピックを翌年に控えた昭和38年。

博徒たちの間に戦後の闇が残る昭和57年の広島呉原。

その愛は、あまりにも切ない。 正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。

平安時代中期。天皇の従兄である仁和寺僧・寛朝は、己の楽音を究めるため、幻の師を追って京から東国へ下った。

『孤狼の血』『盤上の向日葵』著者が放つ、社会派ミステリ! 結婚詐欺容疑で介護士の冬香が逮捕された。

30年前に小樽で発生した母娘惨殺事件。死刑 がすでに執行済みにもかかわらず、被告の娘 が再審を請求した。

記憶喪失の「僕」と島を捨てた昭光の、行くあてのない逃避行。

どうしよう、お父さん、わたし、死んでしまう―。安藤の娘、加奈が学校で転落死した。

裁判員裁判で死刑評決を受けた、犯行当時十九歳の死刑囚に死刑が執行される。

カメラマンの仁科は、雑誌の取材のため、ライターの原田と山深い神社を訪れた。

閑静な住宅街のど真ん中で、新橋で焼鳥店を経営する男の死体が発見された。