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死刑囚メグミ



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【この小説が収録されている参考書籍】
死刑囚メグミ

死刑囚メグミの評価: 4.36/5点 レビュー 11件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.36pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全11件 1~11 1/1ページ
No.11:
(5pt)

一気読み

今年(2024年)、この作品のモデルになった被告が再審の結果禁錮30年になりました。2009年に逮捕された事件ですから、もしマレーシアの制度が未決勾留日数を収監期間から差し引くことができるのであれば30年後は2039年なので、今年から15年後に65歳で出所の上強制送還で帰国することになるでしょう。

この作品自体はフィクションということになっているので、どこまでが本当の内容なのかは作者以外には誰にも分かりませんが、普通の小説として面白く読めました。取材先との約束事や様々な人の身の安全を考慮してのフィクション化なのかもしれませんが、できることならノンフィクションとして読みたかったです。

この事件を扱ったWebページや動画は「知らない人から荷物を預かってはいけない」という内容で終わることが多いので、旅行中に出会って仲良くなった人からや空港での偶発的な依頼を想像してしまいがちですが、この人の場合は「知らない人から荷物を預かって運ぶことで高額の報酬がもらえる仕事という認識で日程調整をして海外に行った(そういう仕事であることを予め承知して出国した)」ので、一般に想像する「知らない人から荷物を預かる」の認識とはかなり異なるでしょう。

リアルの方の被告は、中身を知らなかったことになっているとはいえ、運び屋として組織的かつ大規模な犯罪、そして大量の被害者(中毒者)の発生に加担したことは許されないことではありますが、もし小説の方の被告と同じような事情だったとしたら少しだけ同情の余地がある気がします。もちろん末端の被害者からすれば知ったことではないですが。

2009年からの15年間、リアルの方の被告は運び屋になった理由や組織の背景を一切語らないことを貫いてきましたが、死刑は免れ収監期間も折り返し点を過ぎたことからもう真相が明らかになることが無さそうなのが残念です。もし機会があれば、作品に登場する主人公の生みの親のように「刑期が終わったから全て終わり」とするのではなく、せめてもの罪滅ぼしとして真相を語って欲しいです。
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No.10:
(4pt)

司法立法行政、介護の三原順子が立法の場に立ったように海外の司法の場に立つ

仮名になってますが、現実のノンフィクションです。この小説の主人公の女子は覚醒剤の運び屋をしてマレーシアで逮捕され、ネットに彼女が囚人服を着て手錠をしたニュース映像がありました。この小説に彼女が青森県の五所川原市出身で看護婦になり、都内で一時キャバクラ嬢もし、キャバクラ嬢仲間に足が臭いと陰口を叩かれたり、自分の両親が実際の両親だと思ってたが、自殺した親戚の女性が自分の母親だったことを知ったり、海外に無意味に渡航して、数十万円の手当が出たら運び屋にされてるのではないかと感づく筈ですが、マレーシアで出国か入国の際の荷物検査で覚醒剤が見つかった場合、また彼女の場合、死刑判決だそうです。
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No.9:
(3pt)

メグミに同情はしないな。

マレーシアで収監されている日本人死刑囚をモチーフにした作品。ほぼ実話に近いと思うが、登場人物全員が浮世離れしている感が強いと感じた。しかし人間は「見栄」に溺れるとおかしな方向に行ってしまうというのが、よく分かる。フィクションであっても、反面教師にすることができる点では価値あり。個人的な経験からすると、「向こう側」から来る誘惑ほどやっかいなものはない。メグミはそれを見破れなかったんだな。
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No.8:
(5pt)

合理的選択理論

フィクションの小説ではあるものの、実際にマレーシアで死刑判決を受けた日本人女性の事を考えずにはいられない。
ニュースを聞いた時「何故!?」と思ったが(フィクションであり、実際の事件とは関係ないが)この本を読んで、こういう事情があったのなら仕方なかったのかもしれないと思わせる、合理的選択理論の典型のような物語だった。
本文にある「激変の渦に巻き込まれ、気がついたら後戻りできないところにまできてしまったのだ。」が心に残る。
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No.7:
(4pt)

グローバルな時代の闇を見た気がする

日本の在住外国人の苦悩も描いて欲しい
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No.6:
(5pt)

不幸な運び屋の物語

小説なんだけど、妙にリアルでノンフィクションなんじゃないかって思う
それもそのはず石井光太氏はその道のプロ、でもこの物語は誰にでも起こりうることで
危機意識ない人なら、お土産とか人助けとして無意識な運び屋にされてるかもしれない
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No.5:
(2pt)

共感と同情ができなかった。

不幸な生い立ちで成人後も薄幸な看護師が自我の目的を達成するために覚醒剤の運び屋になった物語。看護師だけに覚醒剤の恐ろしさは十分理解できるばずであり救いがたい。
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No.4:
(5pt)

なかなか面白かった…んだけど。…あれ?

ヤバイ薬の輸送の罪がめちゃ厳しいマレーシアで捕まり、死刑になりそうな女性の過去と現在を織り交ぜたストーリー。
不幸の連続で落ちるとこまで落ちた主人公の女性(といっても本人はクスリやってないし売春もしてない〕がもうこれでもかと追い込まれるんだけど、ラスト彼女を追い込んだ悪い奴らにおまわりの捜査が伸び、死刑を免れそうな雰囲気で話が終わった。
悪い奴らの一員だったイラン人も実は彼女を本気で愛していたらしいこともわかり、めでたしめでたし…。

……あれ?
なんか忘れてない?

途中まで出てたオカマの人、どうなったん?

確か来栖さんとかいった、主人公の唯一の友達で、中盤自然消滅しちゃったけど、なかなか心を開かない主人公のもとに面会にやってきて、説得するおいしい役を担うの役なんだろうなーと思いながら読んでたら、その役は主人公が大事にしてた少年に回され、
最後まで来栖さん出てこなかった。
あれー?もしかして作者は、ただなんとなくマイノリティな人を出したいがための使い捨てに作ったキャラだったのー?って思った。
案外作者も存在忘れてたとか?などと意地悪なことを考えたり。

まぁ主人公とはあまりよくない別れ方したし、エイズになっちゃっていたから、もしかしたらお亡くなりになったのかも…と、
読後一抹のすっきりしない気持ちを抱いた作品であった。
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No.3:
(5pt)

一気に読め、引き込まれていきます。

一気に読み終えました。それくらい、引き込まれていきます。石井さんが実際に見てきた人やもの、事を、フィクションとして合わせ作ったのでは?と思いながら読みました。読み応えあり。
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No.2:
(5pt)

読みやすい

読み始めたら止まらないというかんじです。
石井光太さんの文は内容は濃くとても考えさせられますが、表現がクリアで読書が苦手な人でも読みやすいです。
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No.1:
(5pt)

数奇な人生

没頭して読んでしまいました。
負の連鎖の恐ろしさを改めて感じました。
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