「ウラシマトンネルって、知ってる?そこに入れば欲しいものがなんでも手に入るんだけど、その代わりに年を取っちゃうの―」。

恋人の過去と繋がる一冊の交換日記。本当に好きだった。

ある秘密を抱えた月ヶ瀬和希は、知り合いのいない環境を求め離島の采岐島高校に進学した。

選考に関わる全ての人の心を震わせた、第23回電撃小説大賞≪大賞≫受賞作　 大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。

どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。

友達の死から始まった苦い夏休み。僕らは、幽霊に導かれて旅に出た。

青春小説の旗手・天沢夏月がおくる、迷える高校生たちの物語。 タイムカプセルに入っていた「今の自分」への手紙。

他人の嘘が分かる、不思議な力を持つ高校生、藤倉聖。だが、全ての人の嘘が分かるわけではない。

ひとつきに二度、満月が見られるブルームーンの8月。17歳の僕は京都の嵐山にある祖母の家に帰省した。

「君を、私の専属カメラマンに任命します!」クラスの人気者・香織の一言で、輝彦の穏やかな日常は終わりを告げた。

この夏休みが終われば、もう二度と夏はこない。それでも僕らは恋をする。

聖夜を間近に控えた12月初旬。

海里克也は保健室で目を覚ました。なぜここにいるのか?保健医の鏡司によると、階段で転んで気を失っていたらしい。

自分で殺した女の子に恋をするなんて、どうかしている。 「私、死んじゃいました。

最愛の人の死には三億円の価値がある――。壮絶で切ない最後の夏が始まる。

僕の人生は無色透明だった。日野真織と出会うまでは―。

「賭けをしませんか?」と受話器の向こうの女は言った。 「十二歳の夏、あなたは初鹿野さんに恋をしました。

失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。

僕は春が嫌いだ。

嫌われ者の俺と他人からは見えない先輩、ふたりだけの「戦い」を始めよう。

それは、いつからだったろう。この世界に奇妙な現象が起こり始めた。

二周目の人生は、十歳のクリスマスから始まった。

生きづらさを抱え、退屈な高校生活を送る僕に、ある日届いた１通のメール。

架空の青春の記憶を植えつけられた青年は、その夏、実在しないはずの幼馴染と出会う。これは、始まる前に終わっていた恋の物語。

平凡な僕が唯一他の人と違うこと。それは人の死を予告する幻影を見る力があることだ。

やがて150人以上の被害者を出し、日本中を震撼させる自殺教唆ゲーム『青い蝶』。

海と山と坂の街、尾道。(たぶん)日本の果てで(きっと)世界の果ての、この街で。

生まれつきの恐い顔のせいで、学校で浮きまくっている坂本秋月。

「久しぶり」そう言って、高校生のときに交通事故で死んだはずのクラスメイトがなぜか今目の前に立って笑っている。

ひとつきに二度、満月が見られるブルームーンの7月。

高校三年の夏、常磐茉莉は消失した。生まれてはじめて、好きになった女の子だった。

―ぼくは、彼女が誰なのかわからない。

これは、涙で始まり、涙で終わる物語。 全身が塩に変わって崩れていく奇病「塩化病」。

二人の結末を見届けた時、きっともう一度読み返したくなる――。

11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇。

「明日死んでもいいくらい、後悔のない人生を送りたい」幼い頃から難病を抱え、限りある日々を大切に生きる赤月よすが。

17歳の春休み。 東京での暮らしに嫌気が差した船見カナエは、かつて住んでいた離島・袖島に家出する。

君と全力で生きた時間が僕の未来を変えたんだ 母の死をきっかけに幸せを遠ざけ、希望を見失ってしまった瑞樹。

僕は今でも君が好きだよ――映画化も決定、あの感動作が再びよみがえる! 不治の病「発光病」で入院したままの少女・渡良瀬まみず。

伝説は美しい月夜に甦る。それは絶望の果てからはじまる崩壊と再生の物語。

引き裂かれた二人を繋ぐ、ノート一冊分の奇跡の物語。

妹の死から幸せを遠ざけ、後悔しない選択にこだわってきた透。

「それじゃあキミを死神として採用するね」ある日、高校生の佐倉真司は同級生の花森雪希から「死神」のアルバイトに誘われる。

小学生の青斗が住む海沿いの田舎町には、ひとつの伝説があった。

遠藤正樹は嘘がわかる特異体質で、川端小百合は決して嘘をつかない少女だった。

過去は変えられないが、未来は変えられる―― 鎌倉に春一番が吹いた日、一台の快速電車が脱線し、多くの死傷者が出てしまう。

声の色が見える僕は、透明な君に恋をした。

ヒロインは、全員嘘つき。

普通の高校生活を送る僕・相葉孝司に突然起こった「自分以外の時が1時間だけ止まる」という不思議な現象。

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。

大好きな叔母・春桜(はるか)が宛名も書かず大切に手元に置いている手紙を見つけた甥の千景(ちかげ)。

20歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。笑顔でいなければ周りが追いつめられる。

やりたいことが見つからず、漠然と都会を夢見る優等生の香衣。サッカー部のエースで香衣の彼氏のはずの隆生。

若くしてデビューをしたが、思うように読者に受け入れられず苦悩する、高校生小説家・千谷一夜。

塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。