閉ざされた中庭（パティオ）が惨劇の始まり 一族を次々襲う奇怪な死。

ガラスの柩を思わせる巨大な温室の中で惨殺された病院長一家。

スクールカウンセラーを勤める薬師寺香澄は、天才的な頭脳をもつ美貌の男性・桜井京介と共に下町にある大学教授の自宅に寄宿している。

世俗から隔絶された全寮制の男子校・聖マカーリィ学院。

伝説の名女優・神名備芙蓉が二十八年ぶりに復活。

日本画の大家・野々村白仙の養女、美貌で才気溢れる薔子がクリスマス・パーティの席上、シャンパン・グラスを掲げての乾杯直後、中毒死。

長崎県の孤島波手島。明治の教会が残る無人の島で、女たちが火に焼かれて死んだ。

長く一族支配が続いた名門ホテルで、内紛が持ち上がった。

函館の西郊に海に臨んで建つ、白いモダニズム風邸宅、雪華荘。

昔、あたしは高い石の塀で囲まれた大きなおうちに、おかあさまとばあやとねえやと四人が暮らしていた。

レディ・ヴィクトリアの料理人、中国人のリェンが所持している大皿。それは英国で絵付けされた中国風の柳模様の磁器だった。

艶やかに咲く枝垂れ桜の下で、老人が毒を盛られた。容疑者は彼の美しい妻、だが物証はない。

明治に建てられた洋館、月映荘。惨劇は再びここで起こった。

1980年秋、突然の養父の死。神代宗は傷付いた心を埋めるため訪れた北の町で、謂れなき殺人の罪をきせられてしまう。

満開の桜の中に埋まるように建つ洋館―桜館。

夏休み、人けのない校庭に男の死体が転がっていた。校内には十五人の生徒だけ。

「君にこの謎が解けるかな?」W大学文学部教授の神代宗のもとに奇妙な手紙と小箱が届いた。

藍川芹の滞在する〈聖天使宮〉での連続殺人。封印された一族の過去に揺曳するナチズムの影と六本指の手痕。

〜傷を負った龍に最大の危機、迫る！／復讐に燃えるベタニヤの姉妹、古代エジプトの邪神……伝説の地下都市で繰り広げられる壮絶な戦い！〜 ヴェネツィアでついに開始された、不死の吸血鬼・龍緋比古とヴァティカンの全面戦争。

アルヴァストン伯爵家で行われた晩餐会の夜、「エトワール」と讃えられるダイヤモンドの耳飾りが片方だけ、忽然と消えた。

殺人鬼、アリバイ、名探偵登場、不可能状況、怪盗登場、失踪など本格ミステリーの世界を象徴する魅惑のキーワード11を、これまた当代きっての名手11人が巧みに料理。

六月の緑の森の、白い花の咲く木の下でぼくは君と出会った。人の姿をした美しい一角獣と。

19歳の冬、我らが桜井京介と栗山深春は「輝額荘」という古い木造下宿で運命的(?)な出会いをとげた。

『僕は―ヒトゴロシ』。謎の詩を残して姿を消した桜井京介は、久遠アレクセイの名に戻り、14歳まで育った屋敷にいた。

4年前、父親の反対を押し切ってヴェトナムに嫁いだ四条彰子が、京介と深春に助けを求めてきた。

夜になると棺から出てさまよい歩くミイラ。

イタリア人実業家の亡夫から相続した、小島の館に隠棲する日本人女性=レニエール夫人。

インターネットの海にひそかに書き込まれた犯行宣言。あでやかに桜咲く2001年4月、巨大都市東京を爆弾魔が跳梁する。

私立W大学文学部教授・神代宗 学生時代の冒険と事件。

雪の密室と化した“さいはての館"。

奇妙な外観の埃及屋敷に、心霊科学実験のため集まった4人の男女。

考古学者のルカが姿を消した。

かつて、マレーシアの密林からかき消えたシルク王、ジェフリー・トーマス。

長崎県の北西部・生月島のさらの北西に浮かぶさいはての島・波手島。

鬱蒼とした森に囲まれた、歴史ある全寮制の北斗学園。

都内にありながら、深い森に囲まれた全寮制の北斗学園。

「私の記憶の中にあるホテルを探してくださらない」ある老婦人から依頼された私は、かつて横浜の高台にあり、多くの外国人客を迎えた小さなホテルについて調べはじめる。

はじめてのガールフレンドは、深い闇のような秘密を抱えていた(「ブルーハート、ブルースカイ」)。

高校に通わなくなって数ヵ月。

旅先のインドで、橋場亜希人が不可解な「密室」死を遂げた。

アジアの風土とヨーロッパの文化の配合が作り上げた物語の宝石箱。名手が心を込めて織り上げた、絢爛たる幻想ミステリ集成。

深い森にかこまれた全寮制の北斗学園。その広大な敷地の一画には戦前からの建物が点在し、異空間をつくりあげている。

本州最南端の半島沖の孤島に建つ巨大な洋館。

W大教授・神代宗の自宅に、ひとつの贈り物が届けられる。

十七世紀イタリア。侯爵モンタルト家別邸の、亡き女主人が丹精込めて造った庭園で男の死体が発見される。

堕天使!堕天使!この稀代の怪人は一挙に男女十数名を惨殺し、日本各地に花嫁衣裳の死体をバラ撤いた。

血塗られた薬師寺家事件の惨劇から14年。

デヴォンシァの田舎町からロンドンへやってきた新米メイドのローズ。奉公先は使用人も働き方も型破りで、毎日が驚きの連続。

ミカドの持ち物だったと騙る「翡翠の香炉」詐欺。日本人村の火災と焼け跡から発見された死体。

十八世紀ヨーロッパ山中、雪に閉ざされた城館の密閉された書庫で当主の伯爵が死んでいた。

探偵である「私」は、長崎のはるか沖合に浮かぶ波手島を訪れる。

学園に秘められた「七不思議」の秘密に挑む新聞部の3人。しかし彼らに近づいてきた女生徒が失踪し……。

鬱蒼とした森に囲まれた全寮制の北斗学園。

W大教授・神代宗が同僚に伴われて訪れた、古めかしい洋館、「桜館」。

何十万もの人間を生きたまま串刺しにしたとされるワラキア公ヴラド。