雨の降り続く日、訪ねてきた女に俺は仰天する。彼女は数時間前、俺に殺され、浴室で冷たくなっているはずだ―。

村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが、検査の結果、適さないことが分かる。

出所した藤木は、7年ぶりに会った従妹に彼氏を紹介される。

3年前に警察を辞め、家族も離れて暮らす真志に、娘を誘拐したと匿名電話がある。

その病院は、火星の丘の斜面に、カバラの“生命の樹"を模した配置で建てられていた。

「そのまま死んでもいいのか」結婚を考えた男に振られ茫然と駅のホームに立ち尽くす理子の前に、謎の男・玉緒が現れた。

国内篇2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、編集者から海外旅行特集の協力を頼まれ、事前調査のためネパールに向かう。

特殊部隊「スティル・ブルー」に出撃命令が下った。出撃先は1945年沖縄のとある小さな島。

上野の美術館の前庭にある“地獄の門”の前で、水曜日11時に頼みたい仕事の内容を話すと“泥棒の守護神”が現れるという奇妙な噂が。

嘘を見抜く名人は刃物男騒動に、演説の達人は「幻の女」探し、精確な体内時計を持つ女は謎の招待券の真意を追う。

浦和医大・法医学教室に「試用期間」として入った研修医の栂野真琴。

「犯人は〇〇だよ」。鈴木の情報は絶対に正しい。

「愛」というようなものを、あなたは知っていますか。 捨てられても、忘れられても、殺したあとも、 手に入れたい。

おとなしい性格の夫・立夏は、妻の恵里香の浮気を疑い尾行する。車が到着した場所は、自分が持つ東京郊外の土地だった。

おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。

助言あり〼(ます)――。スーパーの駐車場で“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。

超大型台風接近中の日本。国際空港の入管で突如11人が別室に連行された。

「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。

一九九一年四月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。

高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。

『dele.LIFE』は依頼人が死んだときに動き出す。託された秘密のデータを削除するのが、この会社の仕事だ。

若い夫婦が自宅で惨殺され、現場には「怒」という血文字が残されていた。

首折り男は首を折り、黒澤は物を盗み、小説家は物語を紡ぎ、あなたはこの本を貪り読む。

発端は山形のホテルだった。借金返済のため一攫千金を狙う相葉時之は、手違いからテロリストに命を狙われる羽目に。

ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。

当たり屋、強請りはお手のもの。あくどい仕事で生計を立てる岡田と溝口。

ソフィーの目の前に転がる男児の無残な死体。ああ、私はついに人を殺してしまった。

ネットアイドルになってしまった、28歳の平凡な男・通称「枯神」。

ソマリアの国境付近で活動する陸上自衛隊第一空挺団の精鋭達。

「おれには人の死期が視える。

女子高生・小峰りなのモットーは、どんな些細な不愉快事でも必ず「復讐」でケリをつけること。

著者のエッセンスが満載された最後の短編集 八人の子供がいる家庭へ脅迫電話。「子供の命は預かった」。

廃屋で見つかった5人の女性の死体。そのどれもが身体の一部を切り取られ、激しく損壊していた。

聖女伝説が伝わる里で行われた婚礼の場で、同じ盃を回し飲みした出席者のうち、毒死した者と何事もなく助かった者が交互に出る「飛び石殺人」が発生。

大学生の望月良夫は愛車のデミオ運転中に、 偶然会った女優の翠を目的地へ送り届けることに。 だが翌日、翠は事故死する。

元公安捜査官でシングルマザーの律子は、出かけたまま帰ってこない息子を担任教師の美晴と探しに行くが、そこで発見したのは、韓国の要人が襲撃された痕跡だった。

「死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスから削除する」。

腐乱自殺死体の爆発事件を皮切りに、続々と起こる異常な自殺事件。

「今日から、あなたたちは鈴木さんです」。巨額の借金を抱えた男女四人が豪邸に集められた。

被害者の記憶を加害者に追体験させることができる機械“0号”。

開業にあたり調査事務所“紺屋S&R”が想定した業務内容は、ただ一種類。犬だ。

殺人も辞さない世界的な過激動物愛護団体“DOG”。

マンションで孤独死体となって発見された女性の名は、鈴木陽子。刑事の綾乃は彼女の足跡を追うほどにその壮絶な半生を知る。

ファストファッションの人気ブランド「Qros」のCMで人気俳優・藤井涼介と共演し注目を集める美女。

ある朝、いつものように登校すると、机のうえには分解されたたて笛が。しかも、一部品だけ持ち去られている。

日本列島を震撼させた「歌舞伎町封鎖事件」から七年。伝説となった犯罪者“ジウ”に自らを重ねる新たな怪物“ダムド”が現れた。

残月の郎次―昼は廻船問屋の番頭、夜は裏金融を牛耳る儀平一味の大幹部。

裏社会の人間が次々と惨殺された「ブルーマーダー事件」。その渦中で暴力団組長・皆藤が行方不明になっていた。

悪魔憑く牧師は妻子の首を持ち去り消えたそうだ。設計士・長坂が買い取った曰くつきの廃教会。

夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。

死ぬ前にひとつ願いが叶うとしたら…。病院でバイトをする大学生の「僕」。

内見したマンションはおしゃれな街のおしゃれな造り、環境も間取りも条件も申し分ない。

「警視庁最悪の警部」が帰ってきた! 本格ミステリーの“お約束"をことごとく踏み荒らしてきた大癋見警部の、今度の獲物は芸術の世界──名画、名筆、名曲をめぐる事件に、今度はあの「芸術探偵」も参戦。

八歳の女児が乗用車に撥ねられ死亡する。運転手は不起訴処分になるが、そこには罪深い大人たちの様々な打算が働いていた。