老人福祉施設のデイサービスセンターに勤める純子は偶然、一生忘れようとしても忘れられない女性の担当になった。

夫、息子と幸せに暮らす宏美は9年前に恋人を飛び降り自殺の巻きぞえで失っていた。

以前生涯学習センターで男の料理講座の講師を務めた美由紀。

萌子は、かつて夫だった男と待ち合わせをしていた。折り入って相談があるというのだ。

人生は楽しく、充実していなければ。そこそこ出世した旦那に、健康な息子。

夫・石井夏彦の浮気が原因で、5年続いた結婚生活に終止符を打った恵子。

小学校教師の水川には給食で食べられなくなった物がある。それはうずらの卵。

「本当の自分になるの」突然、自信に満ちた表情で語る秀子に、喜美代は恐怖さえ覚えた。

わたしの人生は充実する、あの夫、あの親族さえいなければ。

平凡で慎ましやかな生活を送っていた主婦永井純子のもとに、不可解な贈り物が届いた。

わたしを裏切った男と侮辱したあの女は絶対に許せない!ふたり同時に復讐するには、あの方法しかない―男に妻も子どももいると知った愛人の心に燃えたぎった嫉妬と殺意。

東京の大学病院に勤めていた内科医の望月美並は、長野県大町市で祖父のあとを継いで警察嘱託医を務めることとなった。

単調な日常と無関心な家族。

婚姻届を出すのは待ってほしい―彼が結婚を決断しない理由は、思いもよらぬものだった(「二年半待て」)。

独り身で子供も持たなかった、仕事ひとすじの啓子は、病気のため五十四歳という若さで亡くなった。

東京の大学病院に勤める内科医の望月美並。

浅井久子は、12年前に夫をひき逃げで亡くした。犯人が分からないまま時効を迎えた今も、悲しみが癒されることはない。

色恋をめぐる狂気は、その女たちを少しずつ蝕み、少しずつ壊していった…。

高谷美由紀は、結婚を間近に控えた27歳。

不審死や迷宮入りした事件、事故などを科学的に解明すべく設けられた警視庁行動科学課。

十二年連れ添ったペットを亡くした女性、仕事中の夫からの電話に苛立つ主婦、披露宴で友人のスピーチを聞く新婦、娘から結婚の相談をされる母、母の遺品から見つかった一通の手紙…。

大学時代の友人たちと、十四年ぶりに集まることになった史子。近況報告や思い出話をしながら、楽しいひとときを過ごしていた。

指名手配犯に逃げ切られることは、全警察官にとって、もっとも恥ずべきこと―――だが世の中には、罪を犯しながらも逃げ続け、時効を成立させる者もいる。

なぜ、充たされないの？ 恋愛、仕事、家庭心に隙間を抱える女たちが一歩踏み出したとき・・・ 「私の幸せって何？」かつて同じアイドルの追っかけをしていた三人もはや三十八歳。

子供を作るか否かで夫とすれ違い始めた志奈子。幼なじみのプロポーズに戸惑う智美。

失踪した母、殺害された父。そこから悲しみの連鎖は始まった。

女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。

タワーマンションの最上階に暮らす売れっ子作家・珠美は人生の絶頂。一方、売れない作家桜子は安マンションで珠美を妬む日々。

その名が語るのは嘘か真実か 珠玉の短編ミステリ傑作選！ ゆりかごから墓場まで、すべての人に一生ついて回る「なまえ」を巡る短編ミステリ傑作選。

リベンジポルノの相談が大学院生の綾子から村野ら支援課に持ち込まれた。

安藤亜衣里、木村京美、市川郁子。

家族と絶縁状態だった姉が急死した。都会でたった一人で生きてきた姉。

仕事がしたい。なのに、あの男は“私の家”に帰ってきて偉そうに「夕飯」だの「掃除」だの命令する…。

売れっ子ミステリー作家が手紙にまつわる謎を解く。『ふたたびの加奈子』が映画化され、注目を集める著者の最新刊。

内見したマンションはおしゃれな街のおしゃれな造り、環境も間取りも条件も申し分ない。

8年前に遭難した息子が帰ってきた? 猫が東京から松本まで一人旅? ――だったら、その謎を解いてみよう 長野のいいとこてんこ盛り! 「ナガノベル」で旅気分。

捜査官の目と耳と記憶と勘で街中に潜んでいる犯人を見つける、見当たり捜査。

ひとり、入ったら、ひとり、消える―。年金生活の貧困シニアが入居する「加賀美荘」は「殺人アパート」だと囁かれていた―。

夫の定年を機に安曇野で田舎暮らしをしていた中井絹子を不幸が襲った。夫が脳梗塞で急逝したのだ。

奥多摩で起きた一家惨殺事件。殺されたのは著名な陶芸家とその妻、そして双子の娘・瑠衣と芽衣だった。

中学2年の夏、桃子は親友のすみれとバス旅行をしていた。ところがそのバスが事故を起こし、ふたりは崖下に転落してしまう。

私は今、刑事ではない。被害者の心に寄り添い、傷が癒えるのを助ける。

この子と、幸せになりたいだけなのに―岸谷奈江と一人娘の真央は、入園を予定している有名幼稚園へ見学に向かう。

連続結婚詐欺&不審死事件の容疑者―稀代の毒婦、佐竹純子。

心の奥底に封印した過去、口にできなかった一言、それが解き放たれるとき、普段の風景は恐怖の色に塗り替えられる…。

二十三年前に殺された父。母が殺人依頼したのかも……(「見知らぬ乗客」)。

公安で培った術を駆使して解決のためならなんでもあり、捜査一課きっての実力行使派明日香。

日本推理作家協会賞受賞!心に刺さる連作短篇集 島に生まれ育った人々の、島を愛し島を憎む複雑な心模様が生み出すさまざまな事件。

25年前、1人の少女が殺された。葛城佐智絵、当時10歳。

警視庁行動科学課は、不審死や迷宮入りした事件、事故などを科学的に解明すべく設けられた部署である。

池袋の繁華街。雑居ビルの空き室で、全身二十カ所近くを骨折した暴力団組長の死体が見つかった。

「グランドマンション一番館」には、元「名ばかり管理職」の男、元公務員、三世代同居の女所帯から独居老人、謎の若者、はてはかなり変わった管理人までと、アクの強い人たちが住んでいる。

医師の父、美しい母、高貴なまでの美貌を振りまく双子・梨花と結花。

エリート銀行員の仁藤俊実が、意外な理由で妻子を殺害、逮捕・拘留された安治川事件。

似非健康商品を売りつける「ご長寿研究所」の店長が殺された。

相手のしぐさから真実を読み取る自供率100%の取調官、通称エンマ様のシリーズ最新刊! 本駒込署のトイレで宮出巡査が拳銃自殺をした。