月は幽咽のデバイス

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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ

2003年03月14日 月は幽咽のデバイス (講談社文庫)

薔薇屋敷あるいは月夜邸と呼ばれるその屋敷には、オオカミ男が出るという奇妙な噂があった。瀬在丸紅子たちが出席したパーティの最中、衣服も引き裂かれた凄惨な死体が、オーディオ・ルームで発見された。現場は内側から施錠された密室で、床一面に血が飛散していた。紅子が看破した事件の意外な真相とは。(「BOOK」データベースより)

評判

月は幽咽のデバイスの評価:

6.00/10点 レビュー 4件。 C ランク

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月は幽咽のデバイスの総合評価:

6.42/10点 レビュー 19件。

感想一覧

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全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(7pt)

本格ミステリの幻想味そのままに

Vシリーズ第3作。本書では前作『人形式モナリザ』で小鳥遊練無と共にペンションでバイトしていた森川素直が阿漕荘に引っ越してくる。さらに同じく前作で登場した瀬在丸紅子の元夫林の恋人である祖父江七夏もまた登場する。シリーズを重ねるにつれてメインキャストも増えていくようだ。

そしてまたもや事件は密室殺人。1作目はヴァリエーションの中の1つだったが、2作目は衆人環視という密室。そして本書では鍵の掛けられた部オーディオ・ルームでの殺人と正真正銘の密室である。

このオーディオ・ルームが周囲の建物と構造が切り離されているのが通常の密室と違うところだ。
音の振動を壁に伝えない、つまり完全に防音するために別構造としているのだが、建築に携わる私は解るものの、素人にこの内容が十分伝わっているだろうか?簡単な図解があれば理解がしやすいと思うのだが。

さてそんな密室で服がズタズタに引き裂かれ、周囲は血塗れでさんざんに引き摺り回された跡がある。さらに被害者の直接の死因は頭を何か重い鈍器のようなもので激しく叩かれ、出血はそれによって生じたものだった。そして遺体の手首・足首には何か獣ような物が噛み付いた跡が残っており、なぜか部屋の一部は水で濡れていた。

本書では物語のガジェットとして月夜のヴァンパイアやオオカミ男が現れる屋敷といったオカルティックな噂がかけられているものの、物語のテイストは全くそのような雰囲気とは無縁でいつもの雰囲気。決しておどろおどろしいものではない。読中は正直何のためのガジェットなのか解らなかったが、真相を読むとこれこそが森氏なりのミスリードであることが解る。

彼のエッセイを読むと解るがいわゆる熱心な本格ミステリファンではない。従って彼はいわゆる本格ミステリのお約束事に頓着せず、自身の専門分野の視点からミステリを考える。
そして殺人の動機に頓着しないのも、結局人の心なんて解らないし、人間の行動や事象全てのことに意味を持たせることが愚かであると自覚的であるからだ。
それは確かに私も同感なのだが、現実社会がそうであるからこそ、ロジックで物語が収まるべくところに収まる美しさをせめてミステリの世界で読みたいのだ。それが読書の愉悦であるというのが持論なのだが、森氏はどうもそこに創作の目的を持たないようだ。

さらに加えていただけないのは小鳥遊練無達一行が飲酒運転をするシーンだ。これは今ならば校正で一発で撥ねられるだろう。
理由として非常事態、すなわち「小事にこだわりて大事を怠るな」と云っているが、作中人物とはいえ、こういうことをさせる作者の倫理観に大いに問題がある。またこのまま内容を修正せずに出版した講談社の倫理観もいかがなものかと甚だ疑問である。版を重ねる際はぜひとも修正願いたい。

このVシリーズはいわゆるミステリのお約束事を逆手に取って、読者の予想を裏切る真相が特徴的だと感じる。

また瀬在丸紅子も決して読者の共感を呼ぶキャラではない。美しい容貌ながら冷徹さと周囲とは別の次元で生きているような浮世離れした雰囲気を持ち、また元夫を巡って恋敵の刑事祖父江七夏へは決して歩み寄らない。女の怖さと扱いにくさの極北にいるような人物である。
しかし今まで述べたように小鳥遊練無と香具山紫子の存在がそんな陰の側面を彼らの陽の部分で埋め合わせている。

登場人物たちの関係に歪みと不安定さを備えたシリーズ物としては実に奇妙な風合いを持つVシリーズだが、特に瀬在丸紅子と保呂草潤平の2人の関係はどうなるのか?
恋愛パートではなく、好敵手同士としての2人の行く末が少し気になる。


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Amazonレビュー

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No.15
(4pt)

ミステリじゃないかもしれない

胸のすくようなどんでん返しや、名探偵の謎解き。
そういったものを期待して読むには、おすすめできません。
けれども、おなじみの登場人物たちの
人間関係がとてもおもしろく感じられました。
ミステリじゃないかもしれない。
だけどもう一度、読み返したい作品です。
月は幽咽のデバイス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 月は幽咽のデバイス (講談社文庫)より
4062736985
No.14
(3pt)

意図がないという意図

薔薇屋敷あるいは月夜邸と呼ばれるその屋敷には、オオカミ男が出るという奇妙噂があり、そこで事件は発生する。全ての現象に意味を見出そうとするのは人が生み出した功罪なのかもしれません。

「人はすべての現象に意図を見出そうとする」
月は幽咽のデバイス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 月は幽咽のデバイス (講談社文庫)より
4062736985
No.13
(1pt)

可もなく不可もなく

まさに可もなく不可もなく、といった印象。
主人公に感情移入できないつらさ。
そういう先入観で読むと、何もかもが屁理屈に聞こえる。
トリックも万百の類似に埋もれそうな今作。
最後に綺麗にまとめるのはさすがと思いつつも、
今までの森博嗣で最もおもしろくなかった。
月は幽咽のデバイス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 月は幽咽のデバイス (講談社文庫)より
4062736985
No.12
(3pt)

すっきりしない読後感

どうにも「納得」という具合にいかないシリーズである。しかし、それが逆にシリーズの特徴といえば特徴でもあるようにも思える。

動機が一般の理解を越えるところにあったり、謎が謎のまま残ることも当たり前。さらに登場人物(特に紅子を含む女性)の性格付けも混沌としていて掴み様が無い。

無論、今作も例に漏れず、語られない部分は多い。

このモヤモヤ感を昇華するには再読を余儀なくされるわけで、再読などしないという人にとっては、キャラクタの魅力で読ませる、読後感が悪い本になるリスクは高い。

私としては、七夏と紅子のやり取りがどうにもしんどいが、それ以上に林がどうして平気な顔をしていられるのかが分からない。トリック以上に。

あと、やはり主要キャストに筆が強く入りすぎていて、他の登場人物が薄っぺらいのが残念。
月は幽咽のデバイス (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 月は幽咽のデバイス (講談社文庫)より
4062736985
No.11
(4pt)

ミステリじゃないかもしれない

胸のすくようなどんでん返しや、名探偵の謎解き。
そういったものを期待して読むには、おすすめできません。
けれども、おなじみの登場人物たちの
人間関係がとてもおもしろく感じられました。
ミステリじゃないかもしれない。
だけどもう一度、読み返したい作品です。
月は幽咽のデバイス (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 月は幽咽のデバイス (講談社ノベルス)より
4061821091

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