見えない女
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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光文社による裏表紙の紹介文によると本書は「異色の旅行推理集」となっている。確かに“異色”である。収録された3編全てにおいて主人公は名前すらない男で、しかも「早見優」、「カトリーヌ・ドヌーブ」といった実在の人物が出てくるあたり、実話のような錯覚を憶える。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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著者とたぶん干支が一回り違うせいか、 某女優への思い入れに対する理解が及ばず???でしたが、 ほかの短編もおもしろいので、 御手洗も吉敷も登場しないけど本棚にそろえておくべき一冊。 | ||||
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三つの短編が収録されてますが、どの話も海外で日本人の男性が現地の謎めいた女性と出会う…という物語でした。 今読むと簡単に男女が寝るのとか流石に古く感じるけど、映画に例える描写が多くて、(昔の)映画が好きならより楽しめるかも。 「一人で食事をする女」はドイツが舞台でルートヴィヒ2世の人生とそれに対する思案が煩くない程度に書かれていて、話の真相とも相まってロマンチックで良かったです。 表題作の「見えない女」が短いのもあって一番最後が鮮やかだったけど、実在のフランスの女優の名前が出て来て、使い方が…いいのこれ?となる。 で、その当時のフランス映画に詳しい人なら、その真相に関わる一人の名前が「ブリジット」なのはセンスがあるのか無いのか…ってなると思う。 | ||||
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『見えない女』は、『インドネシアの恋歌』・『見えない女』・『一人で食事をする女』の3編からなる短編集だ。 この時期の作品を事件列で読んでみると、島田荘司の重要なテーマは、『女性をどう描くか』だったと感じる。『毒を売る女』も『幽体離脱殺人事件』も、様々な女性を登場させ、題材にしている。『見えない女』は、その舞台を初めて海外に移し、書かれた作品集で、そういう意味でもターニングポイントと言えそうだ。事実、『島田荘司全集 VIII』のあとがきでは、この時期から海外旅行を始め、実際に最初に訪れたのは、インドネシアだったらしい。以後、ものすごい数の海外旅行をし、最終的にロスアンジェルスに移住することになる。 そして、個人的にこの『見えない女』は、読み逃さなくてホントに良かった、と感じさせられた作品だった。キチンキチンと詳細に丁寧に描く文体が、優れた題材と場所に恵まれて光り輝いている。特に、『一人で食事をする女』には唸ってしまった。 島田荘司は、自身では多くを語らないが、極めて音楽に精通しているのが解る。『一人で食事をする女』の舞台は、東西統一前のドイツで、ルードヴィッヒ2世の残した3つの城(うち、2つは未完だが)とワーグナー、コジマとハンス・フォン・ビューローとの経緯など、実に詳細かつ正確に描写しつつ、描いている。その音楽に対する知識は、言っては何だが、村上春樹の薄っぺらなクラッシック論とは比較にならないくらいに重厚だ。音楽を単なるメタファーにしない、真摯さにあふれている。 そして、共通しているのは、女性が持つ謎、なぜそういった行動をするのか、できるのかという謎に惹かれる、ということだろう。 3編ともスゴく心に残った。島田荘司の作品の中でも、最も好きな作品になった。 | ||||
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島田氏の80年代後半に出されたトラベルミステリー短編集。 インドネシア、パリ、ドイツを舞台にした3編収録。 トラベルミステリーと言っても吉敷シリーズの初期作みたいな時刻表が云々のいわゆる本格ミステリートラベルミステリーではなくて、文字通り旅行中に主人公が遭遇する事件を描いたものである。 島田氏らしい奇抜な本格トリックものではなく、ちょっとしたショートショートみたいなオチがある文字通りの短編集と言った小品だ。 本格もの短編集ではないのでかなりマイナーな作品だが、それなりに読ませる | ||||
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pもに欧州を旅行する男が、異国の地で女性に出会ってあれこれと・・ というような旅情のミステリーだけど、展開がおそいしいまいち引かれるものがなかった この人ので一番マイナーな作品じゃないでしょうか | ||||
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