虎の首

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種別
長編
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あらすじ

2009年01月09日 虎の首 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1820)

フランスでの休暇から戻ったツイスト博士を出迎えたのは、事件捜査で疲れきったハースト警部だった。郊外のレドンナム村で、次いでロンドンで、切断された女性の手足がスーツケースに詰められて発見されたのだ。警部の依頼を待つまでもなく事件に興味を抱いた博士。だが、自分のスーツケースを開いたとたん、顔色が変わった。いっぽう、事件の発端となったレドンナム村では奇怪な密室殺人が起きていた。インド帰りの元軍人が密室で殴殺されたのだ。犯人は、インドから持ち帰った杖に住む魔神だというのだが…怪奇と論理の華麗なる二重奏。(「BOOK」データベースより)

評判

虎の首の評価:

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虎の首の総合評価:

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No.1
(4pt)

スーツケースに詰め込まれたバラバラ死体+『ユダの窓』型密室殺人

郊外のレドンナム村の駅で、次いでロンドンの駅で、切断
された女性の手足が詰められたスーツケースが発見された。

休暇から帰ったばかりのツイスト博士は、事件の話を聞いて、早速興味
を惹かれたのだが、いつの間にか博士自身のスーツケースの中に死体が……!

一方、事件の発端となったレドンナム村では、奇妙な連続盗難事件が発生し、さら
に、インド帰りの元軍人マグレガー少佐が、密室内で撲殺される事件が起きていた。

事件当時、少佐とともに密室の中にいて、同じように殴られ、重傷を負った男は、
少佐がインドから持ち帰った杖〈虎の首〉に宿る魔神の仕業だと証言するのだが……。

本作の「第一部」では、ツイスト博士と警察の捜査のパート「スーツケースの
殺人者を追って」と、レドンナム村の人々の様子を描いたパート「レドンナム
村の出来事」とが交互に語られていくカット・バックの構成が採られています。

本作では、「バラバラ殺人」、「連続盗難事件」、「密室殺人」という三つの
事件がどのように結びつくのか――が、眼目となりますが、前述したカット・
バックの構成を用いることで、ある事実について読者の誤認を誘うミスリード
をしているのが巧妙です(意図的な書き落としによる叙述トリックで、フェア)。

また、『ユダの窓』型の密室殺人は、動機だけで犯人が特定できてしまう
単純な代物ですが、これまた読者の目を真相から逸らすミスディレクション
として機能しているのが秀逸です。

ただ、事件の真相を究明したツイスト博士が、犯人に対して
行う、問題含みの“措置”には、賛否両論、あると思います。

▼付記

  登場人物表で、マグレガー少佐の甥の名前が、“ボビー・スター”と
  なっていますが、正しくは“ジム・マグレガー”です。ご注意ください。
虎の首 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1820) Amazon書評・レビュー: 虎の首 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1820)より
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