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新・本格推理 特別編 不可能犯罪の饗宴

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アンソロジ
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あらすじ

2009年03月12日 新・本格推理 特別編―不可能犯罪の饗宴 (光文社文庫)

鮎川哲也編集で『本格推理』が始動したのは、1993年4月のことだった。以来、本編15冊と別巻5冊の計20冊を刊行。その後、『新・本格推理』へと受け継がれ、ここから数多くの作家が巣立ってきた。本著では、シリーズ出身の作家6人と、「7番目の椅子」獲得者による書下ろし作品を収録。合わせて、評論や対談を通じて、シリーズが果たした功績を総括する。(「BOOK」データベースより)

評判

新・本格推理 特別編 不可能犯罪の饗宴の評価:

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新・本格推理 特別編 不可能犯罪の饗宴の総合評価:

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No.2
(4pt)

饗宴しすぎ

『本格推理』全15巻、『新・本格推理』8巻を振り返って、改めて意味づけするとともに、そこからデビューしていった作家の作品を並べて、回顧しようとした一冊だ。
 すべて書き下ろし。
 三津田信三「死霊の如き歩くもの」、光原百合「花散る夜に」、東川篤哉「時速四十キロの密室」、石持浅海「ハンギング・ゲーム」、加賀見雅之「聖アレキサンドラ寺院の惨劇」、鏑木蓮「かれ草の雪とけたれば」と、公募作品として園田修一郎「だから誰もいなくなった」の8篇が収められている。
 出来はさまざま。
園田修一郎「だから誰もいなくなった」のすさまじい論理パズルっぷりが印象的。
石持浅海「ハンギング・ゲーム」はだましあいに切れがある。
新・本格推理 特別編―不可能犯罪の饗宴 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 新・本格推理 特別編―不可能犯罪の饗宴 (光文社文庫)より
4334745628
No.1
(4pt)

《刀城言耶》シリーズの短編&《烏賊川市》シリーズの短編

■「死霊の如き歩くもの」(三津田信三)

  大晦日に、国立世界民族研究所の教授である本宮武の家を訪れた刀城言耶。
  本宮家には〈四つ家〉と呼ばれる別邸があり、四人の研究者が出入りしていた。

  その〈四つ家〉の中庭にある四阿で、一人の研究者が死体となって発見される。

  しかし、四阿から犯人の逃げた足跡は全く見当たらず、唯一残っている下駄の
  跡が向った先には人の目があり、誰も来なかったことが確認された。その上、
  言耶は、誰の姿も見えないのに下駄が独りでに歩いているのを目撃しており……。

  犯行は計画的なものではなく、偶然訪れた千載一遇のチャンスを犯人が
  活かした形。被害者が正月遊びに凝っていたというのが重要な伏線です。

  
  また、言耶の〈過去の忌まわしい記憶〉として、「九つ岩石塔殺人事件」という
  事件名だけがあげられています。この事件もいずれ作品化されるのでしょうか。

■「時速四十キロの密室」(東川篤哉)
  
  浮気調査のため、バイクでトラックを尾行していた戸村流平。

  平均時速四十キロで走行していたトラックが交差点の赤信号で停止した際、
  流平はトラックの最後尾に衝突してしまい、荷台にその身が投げ出された。

  幸い、大事には至らなかったのだが、なぜか荷台は血の海で……。
  

  “移動する密室”殺人のハウダニットは、「偶然」に大きく依拠したものですが、
  伏線の張り方が巧妙(海岸で釣りをしていた依頼者、海水に浸食された階段)。

  ベタなギャグのなかに、探偵の“気づき”を盛り込む手際は流石です。
新・本格推理 特別編―不可能犯罪の饗宴 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 新・本格推理 特別編―不可能犯罪の饗宴 (光文社文庫)より
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