中央流沙
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
中央流沙の評価:
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中央流沙の総合評価:
8.44/10点 レビュー 9件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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さすが清張。汚職問題ではいつも中間管理職が犠牲になるという点を、読者にもわかりやすくサスペンスと推理で読ませる。夜を徹して読んでしまった。
ただ、一点気になったことがある。中間管理職が自死を選ぶという現象は公務員だけで、一般企業では稀有のことという。これは国を背負っているとか、国民のために働いているという公務員としての自負があるためだろうと清張は書いている。いや、いや、いや、これは公務員の場合、上司が多くの公共団体や教育界まで人脈を通じているため、汚職の要にいる中間管理職が自死を迫られて断れば、自分の家族やそれこそ親族の孫子にまで多大な迷惑が及ぶことが容易に予測されるためだろう。侍の世界でも家族や郎党のために詰め腹切らされるのは当たり前みたくあったんだから。
本書を読んだ後、M友学園問題で時の首相が「もし公文書の改ざんが本当なら自分は首相を辞めなければいけない」と公的発言したことの重要さに改めて思い至った。「新聞記者」では、この発言はスピーチの原稿にはなく首相のアドリブとされていたが、これを聞いて汚職事件の当事者たちはどんなに震えあがったことだろう。というのも、改ざんの決め手となる要的な位置にいた者たちにとって、この発言は、「お前たちの態度如何で、国のトップとその取り巻きたち全員を敵に回すことになるんだぞ」と念押しされたも同然だったと受け取れるからだ。いや、それどころか、そもそも神道の学校新設のための用地なのだから、皇室まで敵に回すことになるのかもしれない。
「新聞記者」を見て、それから本書を読んで、今までどこか上のほうで回っているように思われていた現実の汚職問題に目を開かされた気がする。時代は変わっても、政界における腐敗はは本書そのまま延々と続いている。政治は腐敗するとはよく言ったものだ。