東京自叙伝
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種別
長編
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あらすじ
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評判
東京自叙伝の評価:
9.00/10点 レビュー 1件。 B ランク
東京自叙伝の総合評価:
7.41/10点 レビュー 29件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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基本ルールとして、この本にでてくる人物たちは、それぞれリンクしています。
といっても、そのリンクの仕方が独特で、
「自意識」というものが、輪廻していくという意味で、リンクしているのです。
このリンクについては、作者は「地霊」だとか、いろいろと合理的な理屈をつけようとしつつ、でも、決定的な結論を述べることはありません。
とはいえ、我々の「自意識」や「アイデンティティ」というのは、実は共同幻想にも支えられている面もあるわけで、
その共同幻想がリンクしていく、という感じですね。
東京に巣くった「地霊」っぽい「自意識」というか、共同幻想が主人公の物語であります。
また、基本は人間ですが、ネズミやら猫やらにも自意識が輪廻していくことがあります。
登場人物たちは、東京になぜか強く惹かれているけど、でも憎んでもいたりして、
そういう人物が、明治、大正、昭和、平成と、それぞれの時代で、おのおのが歩んだ歴史を語る感じになっています。
ただ、やたらと歴史的事実に「実は、それは私がいっちょ噛みしてまして」「実は、これは私の発案で」的な自慢話っぽいのが、かなり挟まってくるので、「うぜえ」と感じるところであります。
また、東京に、原発を誘致しようとか、そういう話になったりして、さりげなく3・11の福島原発のことを語っています。
さらに、最後の方になると、地方都市も東京化しているため、登場人物たちが地方に発現したりして、
だんだんと意識が拡散していく感じも、なかなか面白く思いました。
最初は、かなりかちっと世界観を作り込んでいるのですが、最後の方には、その世界観が崩れていくというか、
お約束が平気で破られていく感じというか、
物語の疾速感というか、ドライブ感が、なかなか面白く思いました。