ポアロ登場
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種別
長編
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あらすじ
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評判
ポアロ登場の評価:
6.00/10点 レビュー 1件。 D ランク
ポアロ登場の総合評価:
8.00/10点 レビュー 33件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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今(2024年)から百年も前のこと。
百年も前に登場した名探偵ポアロですが、イギリス人ではありません。
ベルギー人です。
何度もベルギー人であることが出てきます(12頁、194頁、354頁、398頁)
ポアロという名前からして、なんとなくフランス人っぽいから?
他の箇所にも、人種的な、ステレオ・タイプな記述がたくさん出てきます。
戦争のたびに変更される国境線の時代に、何国人と言ってみても意味が無い。
百年前のイギリスは、そんな社会だったみたいです。
ポアロは、「ベルギーの法」(233頁)の下で、
「当時ぼくはベルギー警察の刑事課にいた」(366頁)という。
本書の最後の短篇小説は「チョコレートの箱」です。
ベルギーといえば、チョコレートが名物ですが、
百年も前からチョコレートが名物だったのでしょうか?
本書では、心憎いほどの自信家のポアロです。
唯一の「失敗談」(365頁)は、「チョコレートの箱」。
本書の14篇の短編小説の語り手は、ポアロの相棒、イギリス人のヘイスティングズ。
ポアロが自惚れだしたなら「チョコレートの箱」と言ってくれと
ヘイスティングズはポアロから頼まれます。
それで、彼が「『チョコレートの箱』と小声で呟いた」(380頁)とき、
「何だって?」とポアロ。
耳が遠いのか、忘れっぽいのか?
ヘイスティングズは、「別になんでもないよ」と答えてパイプに火をつけ、
クールに「心の中でにんまりした」で終わります。
ベルギー人のポアロには、チョコレートのようなコッテリ感を感じます。
一方、相棒のイギリス人のヘイスティングズの性格は、紅茶のようなアッサリ感です。
こんな風に、この短篇小説は終わります。
唯一の「失敗談」を軽く締めくくってしまうアガサ。
ポアロの処女短篇集である本書の終わりかたです。
凄惨な殺人事件を、
エンターテイメント風の探偵小説にしてしまうアガサ・クリスティー。
百年もフアンが絶えないわけです。感服。
《備考》
「灰色の脳細胞」
(181頁、186頁、
258頁、266頁、277頁、294頁、299頁、
300頁、310頁、318頁、331頁、346頁、387頁、396頁、398頁)
薬や毒薬などの化学物質:
ストリキニーネ(168頁、375頁)
クロロフォルム(227頁、236頁、237頁、249頁、250頁)
塩化エチル(249頁)
ヒ素(283頁)
青酸(374頁)
モルヒネ(375頁)
ニトログリセリン(376頁、377頁)
トリニトリン(378頁)
硫酸アトロピン(388頁)
ある者には薬でも、ある者には毒薬にもなります、使用目的と量によって。
お酒と同じで、用法・用量がポイントです。