狂犬は眠らない
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狂犬は眠らないの総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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主要な登場人物5名のつまらない会話で構成された逃避行の日記でした。時間を無駄に使ってしまいました。 | ||||
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メインをはるのは、ベトナム戦争から9・11後の対テロ戦争までアメリカがこれまで関与してきた様々な戦いでスパイとして活躍し、ある意味その能力と理想の高さによって破綻した5人。 情報漏洩を防ぐためのスパイ専用精神病院特別フロアでグループセラピーを受ける日々だが、彼らの仕業に見せかけて主治医が殺されたところから物語は始まる。 精神的には大いに問題を抱えていてもかつて凄腕のスパイとしてならした技能と経験を武器に、スパイらしい方法で移動手段を確保しニューヨークそしてワシントンへと旅をしながら真相に迫っていく。 まず5人のキャラクターの完成度が素晴らしい。 劇中披露されるそれぞれが精神的におかしくなってしまった原因となるエピソードが人物造形に説得力を持たせ、 治療のためではなく生き延びるためにそれと向き合うことがストーリーをより面白いものにしている。 スパイの高い観察力を表現しようとしてか、主人公の武道家スパイが詩人志望であったためか、 精神安定剤その他で薬漬けのティーンエイジャーや孤独な老人、アメリカ的大量消費など現代アメリカへの社会風刺も一人称の文体で生き生きと描かれており読みやすい。 今後自分の語学力が遙かに向上し原書を自由に読みこなせるようになったとしてもこの人の翻訳したもので読みたい、と思える翻訳家のひとり三川基好氏の遺作となってしまった一冊。 読み終えてしまうのが惜しいと思えたのは久しぶりでした。 | ||||
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さっぱりわけがわからねえズラ。これがまた分厚いねん。ほんま時間無駄にしたわ。あほくさ。 | ||||
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’08年、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第10位、「このミステリーがすごい!」海外編第18位にランクインした新感覚ミステリー。 任務に燃え尽き、組織からドロップアウトした元スパイの男女5人が隔離入院させられたアメリカ北東部、カナダ国境に近いメイン州のCIA管轄の秘密の精神病院。ここで非常勤の担当医師が殺され、自分たちが犯人にされたんじゃたまらないと思った彼らは病院を脱走し、車を繰り返し盗んで黒幕と思しき人物のいるワシントンDCを目指す。ところが、薬を忘れてきて、それが切れる一週間がタイムリミットとなるのだった。 ここまでいうと、さぞ緊張感に満ちたスリリングな物語が展開するだろうと思われるのだが、彼らを追う謎の女も現れ、期限のある彼らは暴走をさらに加速させてゆく。読んでいて意外にノリがよく、むしろ痛快でユーモラスなエピソードの連続となる。 物語の途中でなぜ彼らが狂気にとらわれ、精神病院に入れられたかという過去が比較的長い章で紹介され、この部分は限りなく悲惨なものだが、それも含めて、彼らの人物造形の巧みさがこの物語のすべてといっていいだろう。「孫のいない白髪の男。どの男の妹にも見えない黒人の女。座席の端にちょこんとすわっている分厚い眼鏡のずんぐりした男。孫娘に絶対に家に連れてきて欲しくない、ぼさぼさの髪のちんぴらロックンローラー。目には幽霊が宿り、ほほえむとナイフが光ったような感じがする詩人ふうの男。」(287ページ) 本書は、ロードノベルとしても一級品だが、653ページという厚さもなんのその、つい読み進んでしまう、彼らが三十代から五十代ということをつかのま忘れて、青春ピカレスク・サスペンスかと思わせてしまう作品である。 | ||||
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これは痛快な冒険活劇だなあ。 主要登場人物の5人は、頭がおかしくなって秘密の精神病院に監禁されている元スパイ。彼らが精神分析医の殺害の罪をなすりつけられそうになって、真犯人を探すべく脱走する。この5人のキャラクターが、際立っていてすごくいい(詳細はネタバレになるので書けない)。 しかも狂犬5人組はとりあえず病院から逃亡するのだけれど、クスリが切れると壊れて身動きがとれなくなるので、タイムリミットは約1週間しかないのだ。いつ完全におかしくなっちゃうかわからない、という不安は、以前仕事で自律神経失調症になりかけた(っていうか発症してたかも)僕にも、よくわかる。あれ、けっこうキツイのよね。その1万倍くらい辛いわけでしょう、きっと。その5人がお互いをカバーしあい、盗難車を乗り継ぎながら探索を続けていく様子は、ロードノベルとしてもAクラス。それぞれ病んじゃってるから、なんだかとても相手に優しいんだよね。 ラストのほうは少し駆け足気味だけど、そんなことどうでもいいくらい、中盤までの展開が素晴らしい。ついつい「がんばれ!」って応援している自分に気づく。なんだか『特攻野郎Aチーム』を思い出しましたよ。 今年はこの作品を読めただけで、もう満足です。 | ||||
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