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マリオネットK さんのレビュー一覧

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レビュー数80

全80件 61~80 4/4ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.20:
(6pt)

大人が読んでも面白い!……とまでは言えませんが

もともと小学校中~高学年ぐらいを対象として書かれている児童書作品なので当然と言えば当然ですが大人が読むには物足りないです。
(でもミステリファンをニヤリとさせるような小ネタも仕込んでます)

一つ一つはシンプルながらも人間消失トリックを5つも用意しているのは気合が入っており、子供向けではあっても子供騙しではないですね。

本好きの子供をミステリファンに誘導するにはおすすめの一冊(シリーズ)じゃないかな思います。
死なないミステリでほっこりするストーリーなので安心して読め(読ませられ)ます。

そして五人がいなくなる<名探偵夢水清志郎事件ノート> (講談社文庫)
はやみねかおるそして五人がいなくなる についてのレビュー
No.19: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

便乗犯を警察視点と、本来の犯人視点で追うという形は面白かったです。

伏線なども上手く張られていて良く出来た作品だとは思いましたが、序盤も序盤で重大な部分に気づいてしまったので驚きはなかったです。

▼以下、ネタバレ感想
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ハサミ男 (講談社文庫)
殊能将之ハサミ男 についてのレビュー
No.18: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

努力は買いたいです

中世のフランス、第一次大戦下のドイツ、1989年の日本……3つの時空で生まれ変わりを繰り返す男女たちの壮大なSFミステリー。

ともすれば作者の独りよがりのようなストーリーで、非常に人を選ぶ作品だと思うのですが、それぞれの舞台にそれぞれ謎やトリックを用意した上で、全体を通して大きなストーリーとどんでん返しが用意されており、実際のページ数以上の大作感はあります。
いろんな要素を詰め込みまくった挙句、ほとんど投げっぱなしで終わった前作の『クロック城殺人事件』に比べれば、綺麗にまとまっているのではないかと。
あと、個人的にはちょっとゲームの『クロノ・トリガー』を連想しました。


出来がいいとは言えないかもしれませんが、やろうとしたことは個人的に評価したい一作です。

▼以下、ネタバレ感想
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『瑠璃城』殺人事件 (講談社文庫)
北山猛邦『瑠璃城』殺人事件 についてのレビュー
No.17: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

戦後の日本人に「本格推理小説とはなんたるか?」を教えたような作品でしょうか?

金田一耕介シリーズの記念すべき第一作目は、横溝正史が江戸川乱歩とならんで20世紀の日本を代表する推理小説家(金田一耕助が明智小五郎と並ぶ日本を代表する名探偵)となった理由がわかるような作品だと思いました。
現在の読者が読んでも、読みやすく面白いこの作品は、一部の推理小説マニアだけでなく、一般大衆の娯楽としての推理小説の地位を高めた横溝御代の偉大さをまさに象徴する作品だと思います。

そして同時に当然のことですが、金田一耕助シリーズ第一作目の70年近く前のこの作品の時点でディクスン・カーやアガサ・クリスティーは推理小説界の大御所中の大御所であることに、その偉大さを改めて感じることとなりました。

▼以下、ネタバレ感想
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本陣殺人事件 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
横溝正史本陣殺人事件 についてのレビュー
No.16: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

発明と言ってもいい凶器

このニコチン&針は後世のさまざまな推理小説でも応用される発明的凶器ですね

全編を通して見事なロジックで、まさにフーダニットのお手本のような作品だと思いました。

▼以下、ネタバレ感想
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Xの悲劇【新訳版】 (創元推理文庫)
エラリー・クイーンXの悲劇 についてのレビュー
No.15: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

一粒で二度おいしいみたいなミステリ

二部構成で

一部はこの上なく正統派な本格推理小説
二部はハードボイルド風のミステリ

他のホームズの長編同様、短編が二つ組み合わさったみたいな構成ですが、この作品はそのどちらも質が高いと感じました。

▼以下、ネタバレ感想
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恐怖の谷  新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)
アーサー・コナン・ドイル恐怖の谷 についてのレビュー
No.14:
(6pt)

自分は「犬」が一番面白いと思いました

こういった短編を欠かせたら乙一氏の良作量産度は他の追従を許さないですね。

文庫版はこの厚さ、内容でなぜ上下巻に分けた……と言いたいです。

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GOTH 夜の章 (角川文庫)
乙一GOTH リストカット事件 についてのレビュー
No.13: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

重い……

人が憎しみあったり、殺しあったりする小説を普段から好き好んで読みまくっている自分ですが、この話は冤罪の問題といい、身内から殺人犯を出してしまった家族の話といい、読んでて辛いものがありました。「お話の中の出来事」と割り切れないリアルな背景が見えてきてしまうからでしょうかね。
というわけでよく出来た話だとは思いましたがあまり楽しんで読むことは出来なかったし、あまり読み返したいとも思わない作品ですね。

▼以下、ネタバレ感想
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13階段 (講談社文庫)
高野和明13階段 についてのレビュー
No.12:
(6pt)

不幸で不快で不条理で……救いのない展開の連続に逆に笑えて来る

あまりにも酷いフジコ、そしてフジコの人生に逆に笑ってしまう。笑うしかねぇ。って話でした。
自分は男性ですが、女性はさらにいやーな気分になりつつ、楽しめるのかな?なんて思いました。

ミステリ抜きにその酷い展開の連続が面白かったですが、結末付近の部分は自分の理解力にも問題があるのかもしれませんがわかり辛かったです。

殺人鬼フジコの衝動
真梨幸子殺人鬼フジコの衝動 についてのレビュー
No.11:
(6pt)

たまにはこんなのもアリなんじゃないですか?

評判悪いですねぇ、そしてその理由も判りますが、個人的にはたまにはこんなのもアリじゃない?と思いました。
無駄にブラックなのがいらない反感を買ってる所もありそうですね。

「怒ったら負け!笑い飛ばせる度量を持って読もう」と思いながら読みました。
個人的に一話目と二話目が好みです。
どんどん橋、落ちた (講談社文庫)
綾辻行人どんどん橋、落ちた についてのレビュー
No.10:
(6pt)

デスゲーム系作品の典型

いつの間にか見知らぬ場所にさらわれて集められた高校生たちが
投票で毎日一人を吊るして処刑し、夜は人狼が村人を殺す、「人狼ゲーム」をリアルで行うように強いられるデスゲーム物

登場人物のキャラクターといい言動といい、まさにデスゲームの「典型的」なパターンの作品です。
挿絵がついてて1時間半~2時間程度で手軽に読めます。
これといった目新しさはないですが、まさにそういうお約束なのが好きなんだという人にはおススメです。



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人狼ゲーム (竹書房文庫)
川上亮人狼ゲーム についてのレビュー
No.9:
(6pt)

重さとユーモアが交互に来て独特の作風

主人公達の背負ってる過去(現在)がすごく重いのに随所にユーモアが混ざって、シュールな雰囲気の話になってますが、面白かったです。

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カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)
道尾秀介カラスの親指 by rule of CROW's thumb についてのレビュー
No.8:
(6pt)

ミステリと呼べるのは三話目の「吹雪で死神」だけでしょうか

人間の常識、倫理観からズレてる死神さんの言動がいちいちお茶目でいいですね(あくまで真面目に仕事してる本人はそう言われるのは不本意だろうけど)
ジャンプで昔やってた漫画の「死神くん」を思い出しましたがあれとはまた違ったドライな作風が面白かったです。

▼以下、ネタバレ感想
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死神の精度 (文春文庫)
伊坂幸太郎死神の精度 についてのレビュー
No.7:
(6pt)

推理小説の「教科書」的作品の一つ

時刻トリックというのはダイヤに極めて忠実な我が国独特のミステリ文化でしょうか?
それの原点とでも言うべき作品であり、また無駄な要素をとことん拝し、短めながら濃密に仕上げているこの構成はミステリの「教科書」になると言っても過言ではないと思います。
その洗練度のためか古さも感じませんでした。

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点と線 (新潮文庫)
松本清張点と線 についてのレビュー
No.6: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

良くも悪くも「普通」のミステリ

出来が悪いわけではないですが「普通」です。
前作と何かと比較されてある意味かわいそうな立ち居地の作品だと思いました。

▼以下、ネタバレ感想
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水車館の殺人 (講談社文庫)
綾辻行人水車館の殺人 についてのレビュー
No.5:
(6pt)

ミステリとしては2流だが、小学生のクラス内抗争がとても面白い

前半部分はミステリ成分はほとんどなく、スクールカーストが顕著な小学校のクラス内で2人の「女王」による権力争いの構図が非常に面白いです。
フィクションゆえの大げささと、その中に感じるリアルさが絶妙なバランス。
作中で形勢が目まぐるしく入れ替わるけれど、争いの中心となる「女王」である2人の女子生徒が見ていてどっちも肩入れできない性悪であることで、逆にどっちに転んでも見ているほうには面白いと感じました。
まさに小学生の頃嫌いな子同士の喧嘩を見て楽しむような感覚を思い出せる作品でした(笑)

前半はあくまで導入部分で後半から謎解きに入るのですが、正直面白かった前半から一気に失速したと感じました。

▼以下、ネタバレ感想
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女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
降田天女王はかえらない についてのレビュー
No.4: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

小説を書くのに重要なのは想像力よりも経験と知識と感じた作品

作者の貴志氏は生命保険会社に長年勤めていただけあり、保険関係のエピソード、人物の描写が非常にリアルで面白くて興味深かったです。
それに比べて本来専門外の心理学関係の話はいかにも少し本で読んだり聞きかじった程度の知識で書いているように見えて正直薄っぺらく見えてしまいます。
発表から20年を経た今読むとますますその差が顕著ですね。
(もっともこの作品は心理的な分析で誰の意見が正しいとも間違っているとも断定を避けているだけ、この時期やたら量産されてたエセ心理学を扱った心理捜査物ミステリの大半よりはマトモと言えると思いますが)

ミステリよりはホラー、サスペンスの要素が強めの作品と感じました。

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黒い家 (角川ホラー文庫)
貴志祐介黒い家 についてのレビュー
No.3: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

犯人当てよりも脱出劇が面白い

キャンプをしていたら火山の噴火が起こり帰りの山道が閉ざされた上に、取り残されたメンバー内で発生する殺人事件。
次の殺人と噴火がいつ起こるかわからないというエライこっちゃな状況に陥る作品。

正体不明の殺人犯さえ運命共同体となり、協力し合いながらの火山からの脱出劇が面白かったです。
しかし登場人物が15人以上もいて、しかもその全員が「キャンプに参加している大学生」という同じような立場なので、誰が誰だか頭に入りません。
月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫)
有栖川有栖月光ゲーム Yの悲劇'88 についてのレビュー
No.2: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

和製ABC殺人事件?

和製ABC殺人事件でしょうか

ABC殺人事件にはない点は殺人が非常に猟奇的なグロ要素と
それに伴い、無差別殺人に怯える市民の恐怖がクローズアップされている件でしょうか。

▼以下、ネタバレ感想
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連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)
中山七里連続殺人鬼 カエル男 についてのレビュー
No.1: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

良くまとまってはいるとは思いますが……

設定も面白いし良くまとまっているとは思いますが、上下巻というボリュームが必要だったのかな?と思ってしまう作品です。
同シリーズの時計館とほぼ同じページ数で、内容の密度は半分か下手したら3分の1ぐらいに感じました。
せっかくのクローズドサークル物で殺人数が少ないのも寂しいですね(いっぱい殺されればいいってもんじゃないですが)

決してつまらなかったわけではないのですが、長さの割りに物足りなかったという面で減点しました。
奇面館の殺人(上) (講談社文庫)
綾辻行人奇面館の殺人 についてのレビュー