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マリオネットK さんのレビュー一覧

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レビュー数147

全147件 121~140 7/8ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.27:
(6pt)

自分は「犬」が一番面白いと思いました

こういった短編を欠かせたら乙一氏の良作量産度は他の追従を許さないですね。

文庫版はこの厚さ、内容でなぜ上下巻に分けた……と言いたいです。

▼以下、ネタバレ感想
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GOTH 夜の章 (角川文庫)
乙一GOTH リストカット事件 についてのレビュー
No.26: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

重い……

人が憎しみあったり、殺しあったりする小説を普段から好き好んで読みまくっている自分ですが、この話は冤罪の問題といい、身内から殺人犯を出してしまった家族の話といい、読んでて辛いものがありました。「お話の中の出来事」と割り切れないリアルな背景が見えてきてしまうからでしょうかね。
というわけでよく出来た話だとは思いましたがあまり楽しんで読むことは出来なかったし、あまり読み返したいとも思わない作品ですね。

▼以下、ネタバレ感想
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13階段 (講談社文庫)
高野和明13階段 についてのレビュー
No.25:
(6pt)

不幸で不快で不条理で……救いのない展開の連続に逆に笑えて来る

あまりにも酷いフジコ、そしてフジコの人生に逆に笑ってしまう。笑うしかねぇ。って話でした。
自分は男性ですが、女性はさらにいやーな気分になりつつ、楽しめるのかな?なんて思いました。

ミステリ抜きにその酷い展開の連続が面白かったですが、結末付近の部分は自分の理解力にも問題があるのかもしれませんがわかり辛かったです。

殺人鬼フジコの衝動
真梨幸子殺人鬼フジコの衝動 についてのレビュー
No.24:
(6pt)

たまにはこんなのもアリなんじゃないですか?

評判悪いですねぇ、そしてその理由も判りますが、個人的にはたまにはこんなのもアリじゃない?と思いました。
無駄にブラックなのがいらない反感を買ってる所もありそうですね。

「怒ったら負け!笑い飛ばせる度量を持って読もう」と思いながら読みました。
個人的に一話目と二話目が好みです。
どんどん橋、落ちた (講談社文庫)
綾辻行人どんどん橋、落ちた についてのレビュー
No.23: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

タイトル「Tの悲劇」の方が良くないですか?

「エジプト」という国名はその文字だけで、人々の様々な想像を引き出し、魅力を感じさせますが、この作品にはエジプトは1ミリも関わりませんので、間違っても『ナイルに死す』みたいな内容を期待してはいけません(笑)

首切りトリックの教科書のような内容で、綿密なロジックといい、発表が80年以上前ということを踏まえれば、完成度や質は非常に高い推理小説だと思うのですが、単純に読んでて「面白くない」と思いました。
とにかく理屈ばかりでなかなか話が進まず、退屈な内容でした(そういうのが好きな人は好きなんでしょうが)

その退屈さを紛らわせる要素のつもりなのでしょうか、途中で話に組み込まれる「ヌーディストの島」ですが、正直これに関しては物語上の必要性が全くわかりません

▼以下、ネタバレ感想
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エジプト十字架の謎【新訳版】 (創元推理文庫)
エラリー・クイーンエジプト十字架の謎 についてのレビュー
No.22:
(4pt)

奇妙な建物&クローズドサークル は大好きな組み合わせだけれど……

奇妙な建物&クローズドサークルという私の大好物ですが、ミステリとしてはお粗末な感じでした。


▼以下、ネタバレ感想
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渦巻く回廊の鎮魂曲 霊媒探偵アーネスト (講談社文庫)
No.21:
(6pt)

デスゲーム系作品の典型

いつの間にか見知らぬ場所にさらわれて集められた高校生たちが
投票で毎日一人を吊るして処刑し、夜は人狼が村人を殺す、「人狼ゲーム」をリアルで行うように強いられるデスゲーム物

登場人物のキャラクターといい言動といい、まさにデスゲームの「典型的」なパターンの作品です。
挿絵がついてて1時間半~2時間程度で手軽に読めます。
これといった目新しさはないですが、まさにそういうお約束なのが好きなんだという人にはおススメです。



▼以下、ネタバレ感想
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人狼ゲーム (竹書房文庫)
川上亮人狼ゲーム についてのレビュー
No.20: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

少年探偵団シリーズとは全然イメージの違う明智さん

ただの本好きの、今で言うニートな時代の明智小五郎の推理が光る短編です。

殺人の理由と真相は面白いですが、謎解きとしては微妙でした。
あと当たり前のように作中で「モルグ街の殺人」と「まだらの紐」のネタバレをするのはよくないです!



▼以下、ネタバレ感想
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D坂の殺人事件 (江戸川乱歩文庫)
江戸川乱歩D坂の殺人事件 についてのレビュー
No.19: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

私は気になりません

作中で明かされる謎がどれも「どうでもよすぎて」まったく真相が気にならなかったので、面白くなかったです

そもそもそういう他愛ない「日常の謎」を解くことがコンセプトの作品だと思うので、あくまで私の好みではない、というだけで批判ではないですが

▼以下、ネタバレ感想
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氷菓 (角川スニーカー文庫)
米澤穂信氷菓 についてのレビュー
No.18:
(6pt)

重さとユーモアが交互に来て独特の作風

主人公達の背負ってる過去(現在)がすごく重いのに随所にユーモアが混ざって、シュールな雰囲気の話になってますが、面白かったです。

▼以下、ネタバレ感想
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カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)
道尾秀介カラスの親指 by rule of CROW's thumb についてのレビュー
No.17:
(6pt)

ミステリと呼べるのは三話目の「吹雪で死神」だけでしょうか

人間の常識、倫理観からズレてる死神さんの言動がいちいちお茶目でいいですね(あくまで真面目に仕事してる本人はそう言われるのは不本意だろうけど)
ジャンプで昔やってた漫画の「死神くん」を思い出しましたがあれとはまた違ったドライな作風が面白かったです。

▼以下、ネタバレ感想
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死神の精度 (文春文庫)
伊坂幸太郎死神の精度 についてのレビュー
No.16:
(6pt)

推理小説の「教科書」的作品の一つ

時刻トリックというのはダイヤに極めて忠実な我が国独特のミステリ文化でしょうか?
それの原点とでも言うべき作品であり、また無駄な要素をとことん拝し、短めながら濃密に仕上げているこの構成はミステリの「教科書」になると言っても過言ではないと思います。
その洗練度のためか古さも感じませんでした。

▼以下、ネタバレ感想
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点と線 (新潮文庫)
松本清張点と線 についてのレビュー
No.15: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

良くも悪くも「普通」のミステリ

出来が悪いわけではないですが「普通」です。
前作と何かと比較されてある意味かわいそうな立ち居地の作品だと思いました。

▼以下、ネタバレ感想
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水車館の殺人 (講談社文庫)
綾辻行人水車館の殺人 についてのレビュー
No.14:
(4pt)

人の死なない推理小説の始祖?

デュパンシリーズ3作目にして最後の事件は殺人事件ではなく、行方の消えた手紙を推理で見つけ出すという
いわば元祖「人が死なない推理小説」でしょうか。

▼以下、ネタバレ感想
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盗まれた手紙 (バベルの図書館 11)
エドガー・アラン・ポー盗まれた手紙 についてのレビュー
No.13:
(4pt)

安楽椅子探偵の始祖

世界初の推理小説である前作「モルグ街の殺人」では自ら現場を検証し、証言を集め、犯人を追いかけたデュパンですが、今回は現場に赴くことなく新聞記事の情報だけで見事に事件の真相を突き止めてしまうまさに「安楽椅子探偵」の始祖と言える作品です。

その歴史的意義は凄いと認めざるを得ないのですが、しかしこの作品は読んでて退屈すぎました。
当時にしても「エッセイとしてはともかく小説としてこれは…」と酷評されてしまったのもやむなしと感じます。
No.12:
(6pt)

ミステリとしては2流だが、小学生のクラス内抗争がとても面白い

前半部分はミステリ成分はほとんどなく、スクールカーストが顕著な小学校のクラス内で2人の「女王」による権力争いの構図が非常に面白いです。
フィクションゆえの大げささと、その中に感じるリアルさが絶妙なバランス。
作中で形勢が目まぐるしく入れ替わるけれど、争いの中心となる「女王」である2人の女子生徒が見ていてどっちも肩入れできない性悪であることで、逆にどっちに転んでも見ているほうには面白いと感じました。
まさに小学生の頃嫌いな子同士の喧嘩を見て楽しむような感覚を思い出せる作品でした(笑)

前半はあくまで導入部分で後半から謎解きに入るのですが、正直面白かった前半から一気に失速したと感じました。

▼以下、ネタバレ感想
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女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
降田天女王はかえらない についてのレビュー
No.11:
(5pt)

やっぱり翻訳では伝わりきらない所があるんですかね

評価の高い作品なので期待して読んだのですがイマイチでした。
ユーモアミステリに分類されているので、仮に自分が英語圏の人間だったらもっと楽しめたのかなとも思います。

▼以下、ネタバレ感想
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偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)
ピーター・ラヴゼイ偽のデュー警部 についてのレビュー
No.10:
(5pt)

このトリック嫌いじゃない(笑)

まさかそれはないよな?と思った強引なトリックがまんまメイントリックで笑ってしまいました。
でもこのトリック嫌いじゃないです。
あとヒロイン権探偵役の幽霊(?)の女の子も割りと好みです。

しかしそれだけでよしときゃいいのに、無駄な要素てんこ盛りで何がしたいのかわからない作品となっています。
・宇宙電磁波のよる人類滅亡寸前の終末の世界
・秩序を守ることを大義名分に構成された過激派民間武装団体
・天使を名乗るメンバーによって構成される十一人委員会という宗教団体(実際に超常的な能力を使い、こいつが真犯人なら不可能犯罪余裕やん、となる)

こんな厨二ラノベのような設定をぶっ込むだけぶっ込んで何一つ消化しない、それどころか満足に説明すらしないまま話は終わります。
いろんな意味でぶっ飛んでる作品で結構私は楽しめました。ある意味オススメです。
「クロック城」殺人事件 (講談社文庫 き 53-1)
北山猛邦『クロック城』殺人事件 についてのレビュー
No.9: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

小説を書くのに重要なのは想像力よりも経験と知識と感じた作品

作者の貴志氏は生命保険会社に長年勤めていただけあり、保険関係のエピソード、人物の描写が非常にリアルで面白くて興味深かったです。
それに比べて本来専門外の心理学関係の話はいかにも少し本で読んだり聞きかじった程度の知識で書いているように見えて正直薄っぺらく見えてしまいます。
発表から20年を経た今読むとますますその差が顕著ですね。
(もっともこの作品は心理的な分析で誰の意見が正しいとも間違っているとも断定を避けているだけ、この時期やたら量産されてたエセ心理学を扱った心理捜査物ミステリの大半よりはマトモと言えると思いますが)

ミステリよりはホラー、サスペンスの要素が強めの作品と感じました。

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黒い家 (角川ホラー文庫)
貴志祐介黒い家 についてのレビュー
No.8:
(4pt)

シュールすぎる世界になんと反応すればいいのかわからない

てっきり外界から隔絶された孤島を舞台にした殺人事件を取り扱うコテコテのミステリかと期待していたので
(実際それで間違ってないといえば間違ってないのですが)シュールな設定や登場人物に面食らってしまいました。
本当に正真正銘外と「鎖国」状態の島の上、そこにいる人物たちが個性的ってレベルじゃない
不思議の国のアリスやムーミン谷レベルの奇妙なキャラクター達で
この作品を「推理小説」として読もうとしていた自分が間違っていたのかもしれませんが、世界観に追いつけませんでした。

正直面白いとも出来がいいとも思わなかったですが、作者が稀有な才能の持ち主というのは伝わって来ました。

▼以下、ネタバレ感想
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オーデュボンの祈り (新潮文庫)
伊坂幸太郎オーデュボンの祈り についてのレビュー