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egut さんのレビュー一覧
egutさんのページへレビュー数370件
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あらすじからループ物のSFかと思って読み始めましたが全然違いました。
が、これは好みで面白かったです。 自殺した人物が使用していたSNSを軸にセキュリティ専門家の主人公が事件の調査を行う。 著者がネットセキュリティ関係の人との事で、 要所要所で活用されるセキュリティ話やその人間関係、サーバーの存在。 そして自殺コミュニティの仕組み、課金方法、運営者の特定など、 話が現実的で事件の捜査と展開が面白く読めました。 コンピューターが苦手な人もすんなり判るバランスなのが良いです。 島田荘司氏の解説で、本書はハードボイルドとあったのですが、なるほどと納得しました。 個人的な感覚でハードボイルドと言えば、トレンチコート着ての硬派で少し古いイメージが浮かんでしまいますが、 本書はネット犯罪を絡めての現代風で新しいハードボイルドの誕生と言った所でしょうか。 高望みかもしれませんが、謎解きが現実的に進行するので、意外性が弱かった印象でした。 好きな話だったので、他の本も読んでみようと思います。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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久々にボリュームが多い本を読みました。なんと言うか圧倒されました。
何処を紡いで感想を書こうか悩みます。 著者はスウェーデンのジャーナリストであった立場を活かして、 主人公ミカエルを同じジャーナリストの立場に置き、 女性犯罪や市場などの深い闇を訴えるメッセージ性の強い社会派小説を描いていると感じました。 社会派小説と言うとアクの強い読まされる本になりがちですが、 本書はそれを古典ミステリの様に限られた容疑者による孤島を舞台にしたり、 人間消失、暗号、被害者のミッシングリングを演出し、 違った一面では、どんな個人情報でも盗み出すハッカーを加えて現代風に味付けしたりと、 社会的テーマが強烈なのにそれを覆えるほど魅力的なミステリとなっているのに驚嘆します。 ミカエルが孤島に足を運び、ハリエットの失踪事件の依頼を受ける際、 『解決するかわかりません』と後ろ向きかつ、 『容疑者が多くて誰が誰だかわからない』と言ったセリフを述べますが、 私自身も同じく読み始め、この本はどんな話か見当が付かず、 登場人物についても40名を超えて頭に入るか不安な心境でした。 それが、上巻の中盤を超えたあたりから、謎が明かされていくにつれて、深い闇を感じていき、 ミカエルやリスベットの気持ち同様、何が起きたか最後まで知りたい。そんな気持ちの読書でした。 三部作なので時間を見つけて2,3作目と手に取って行こうと思います。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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何としても合格したいという目標を持った子に、
仲間たちが知恵を出して支えていく青春ストーリーは爽やかで気持ち良かったです。 デジタル機器などの扱いについて、 本書が2006年出版から6年も経過した事を考えると真新しさを感じないかもしれません。 ただ、本書からは、カンニングの手法や是非を問う話ではなく、 姉の死に引きずられた玲美と教員やそこに関わる仲間達の触れ合いが印象的で、 最後まで十分に惹きこまれました。 内容や意外性などは弱くて物足りなさを感じるかもしれませんし、 ベタベタな要素もありますが、それはそれで単純に好みで良かったです。 人との触れ合いと成長が気持ちよく描かれた作品でした。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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1作目はそこまで惹かれる作品ではなかったので、続きを読んでいなかったのですが、
各種ランキング本で名前が挙がっており、 新宿鮫シリーズの中での評判が高いので手に取りました。 なるほど。 日本作品なのにアクションやバイオレンス、麻薬やヤクザ、マフィア抗争の裏の部分が描かれていて、 それが描ける『新宿』と言う舞台の混沌に惹かれます。 1作目よりとても魅力的な作品でファンが多い事がわかる気がしました。 新宿を舞台にした小説や漫画、ゲームが思い浮かぶ中、 公開年月日が90年初期の新宿鮫は、 新宿を舞台にした先駆け的な作品だったんだと思いました。 個人的なミステリで好む、推理や意外な真相の要素が無い系統ですが、 人や街の魅力で楽しめた作品でした。 |
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表題作含む4つの短編集。
渋谷にあるホストクラブclub indigoの面々が事件に巻き込まれ 素人探偵さながらの活躍をするお話。 創元推理短編賞を受賞した表題作「インディコの夜」が伏線や謎が明かされる様子、 キャラクターの魅力など、所見の印象が相まってとても面白かったです。 2作目以降の「原色の娘」「センター街NPボーイズ」「夜を駆る者」に至っては、 扱う事件が夜の街にありがちな事件で正直な所、新しさはなかったです。 ただ、ホスト達や夜の街など馴染みのない世界を魅力的に描かれている事や、 オーナーの晶、インディコのホストの面々が王道ホストの遠い所にいる存在というよりは、 読者に近い位置にいる砕けた人々なので馴染み易くとても楽しく読めました。 序盤の読書は、頭の中で漫画の夜王などが浮かんでましたが、 それとは違った路線で良い作品でした。 |
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このシリーズは、1,2,3作と、相互にリンクし合う世界観作りな為、順番に読むと良いです。
本作はミステリ要素よりも世界観の物語に比重が大きいのですが、 十分に楽しく堪能できました。 1作目のメンバーが戻ってきての物語であるのも一層楽しさを増しました。 事件は、水晶体に閉じ込められていた夜壬琥姫の死体。 その結晶魔術を扱える容疑者の鉄壁なアリバイ。 また、その容疑者は海賊島に匿われた為、どんな裏が動いているのか。 と言った謎で展開していきます。 ファンタジーの世界なので、 新たな魔法の存在があるのか、どう組み合わせたのかなど、 普段のミステリとは違った感覚を得ながらの謎は刺激になりました。 あと、今回はキャラクターをとても大事に扱っていると感じました。 2作目に登場した防御魔法の使い手のニーガスアンガーやら、 1作目に出てきたムガンドゥだったり、 前後の作品で補足し合いながらの活用のされ方は、 1キャラ毎に相当大事に考えて作られているんだと感じます。 魅力的な世界とEDの軽妙な言葉のやり取りも良かったです。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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シリーズ2作目。世界観や用語など1作目を読んでいる事が必要な作りでした。
300年前の魔女の決戦で建てられた紫骸城。 その中で毎年行われる大会は国の戦争の縮図を模し、世界各国のエリート魔道士が争う。 そこで不可思議な大量殺人が発生する。 300年前の魔女の呪いか、紫骸城の魔導なのか、もしくは魔法による仕業なのか。。 本格ミステリ・クロニクルに掲載された通り、 しっかりとミステリの謎解きが施されており、 この世界観ならではの大トリックが繰り出しているのは見物でした。 ただ、とても面白いのですが、謎の解明の手掛かりの説明不足感が否めず、 勿体無い印象を受けました。 前作にも感じたのですが、謎解きの詰めが甘い気がします。 世界観が好きなので加点。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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奇面館の予告から数年経って念願の発売。館シリーズが読めるだけで嬉しいです。
数年ぶりとは言え、中身は相変わらずの本格物。 Anotherで少し物足りなさを感じましたが こちらは、期待していた新作を納得して読めた満足感がありました。 著者も参加されていた、 ゲームのトリック×ロジックをプレイしていた事により感じる事ですが、 何気ない文章が伏線に繋がり、かつ、それが深読みしすぎてミスリードになる。と言った ゲームっぽい誤真相(仮説)がとても豊富に感じました。 意識しているかわからないですが、 何となく過去作よりも文章の作り方に遊びを感じました。 仮説の数々で結末を描いてもよい所を あえてそうじゃない所に落ち着かせた捻りが効いているのは、 やりすぎて好みから逸れた感じがしましたが、全体的には面白かったです。 コテコテ要素が満載でした。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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読後は個性的で論述の新しい楽しさを感じて面白かったと思いました。
本書はとても好みが分かれそうです。 亡霊やら妖怪やら漫画のテイストで進行するストーリーは、 中盤までは色々な事が馴染めず苦労しました。 ただ、 妖怪かまいたちの正体は、真空による皮膚の亀裂というのが、 科学的には根拠がないにも関わらず、世に浸透してしまっている。という、 虚構が現実世界の解答となって浸透している例え話が出てきてから、 この本が一気に面白くなりました。 この世に生まれた亡霊の現象を現実的な解答を提示し、 かつそれを聞く観衆に対してどれだけ魅力的に説得できるかという、 法廷ミステリや探偵演説の大団円の舞台を、 世の若い世代に合わせたストーリーで描かれている作品だと思いました。 事件があって犯人がいて、 その真相にいたる唯一無二の回答を導く数学的ロジックと言うよりは、 可能性を連弾して納得させればよいという点で、 この本の扱いや好みが分かれそうです。 虚構である推理ではありますが、 その展開や結末の落とし所は成否関係なく単純に気持ちが盛り上がりました。 シリーズ物になるのかわかりませんが、 1作目ゆえ、キャラクターや舞台設定の説明が多いプロローグの印象も受けたので、 2作目へと続いて物語を見てみたいです。 |
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古き良き海外古典の名作を感じられました。
その時代の新作を読んだかのような不思議な第一印象です。良い作品でした。 翻訳本のテイストが苦手な人は読書が辛く感じそうですが、 この文章が18世紀ロンドンの世界へ導いてくれて、 物語が楽しめるようになってます。 雰囲気も然ることながら、 手足のない死体、死体消失、謎の死化粧など、 ミステリの謎もお約束も序盤から豊富で贅沢でした。 もう、何が起きているやら犯人は誰やら 良い意味で濃密すぎて視界がクラクラしました。 登場する盲目の判事の気分を味わいました。 最後は綺麗に全貌が明かされ収束し 個人的に爽やかな終わりでしたので、 海外翻訳の雰囲気が苦手でなければオススメしたい1冊でした。 表紙も素敵です。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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あだ名で呼び合う犯人たち、
トランプのくじ引きで決めた四重交換殺人、 計画の齟齬により2転3転する構成など。 ミステリの読み所が豊富。 4人ものは、登場人物に頭を悩ませないで済むので、 巻き起こる事件のパズルに集中できるのがとても好みです。 ただ、何故だろう・・・。 舞台は巧妙で、驚きの要素が多く凄い作品だと感じているのに、 何かがパっとせず、印象的ではないのが勿体無く感じました。 感情的ではないからか、淡々と理論的な為なのか、文体なのかわかりませんが、 真相が明かされても衝撃が弱かったです。 (もっと凄い作品となりそうな勿体無さを感じてしまいました) 交換殺人、トランプ、などなど、 扱う道具の活用が非常に巧いと感じた本格モノ。 久々に著者の本を読みましたが、とても面白かったです。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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自衛隊内の監視が厳しい一室に盗聴器が仕掛けられていた。どうやって?目的は?
大きな起伏なく淡々と進むストーリーで殺人も起こらないのですが、 状況推理で全貌を解けていく流れはミステリを感じました。 謎解きも然る事ながら、普段見慣れない航空自衛官内の内情がとても面白く読めました。 読後、著者の事をwikiで見たら航空自衛隊の方だったのですね。 階級の事や業務内容について、特に空の監視である対空レーダーについては、 普段なにも見えない空でも電磁波が飛び交い、 敵からの妨害電波を監視して国民を守っている自衛隊の業務があるのだと。認識しました。 こんな感想だと固いお国のお話に思われそうですが、 中身は軽妙でユーモアが溢れおり、とても読みやすかったです。 意外な真相や裏切られた嫌な気持ちもなく、爽やかな読後も良い感じでした。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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科学捜査にて犯人を追いつめていく1作目とは違い、
殺し屋からターゲットを守る展開は、期待していた勢いと異なるものでした。 犯人も目的も提示されている状態なので、何かを無性に知りたい。といった欲求が生まれず、 読書スピードが文庫下巻中盤まで失速気味でした。 が、 終盤の真相にかけては怒涛の展開で唸ります。 1作目で得た印象との比較での気持ちなだけで、作品単体ではとても素晴らしい作品でした。 ライムとダンサーの対決がシリーズ最終決戦のような意気込みだと感じたり、 ライムとアメリアの関係など、もっと後半で出しても良さそうなネタを2作目でやってしまうんだ。 と贅沢な印象を受けました。 この刊行後に3作目以降のシリーズ化を行う事が決まった模様なので、 シリーズを念頭になかった本作では、やり残す事がないように事件も人間模様も濃密に描いたんだと感じました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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デス・ゲーム系の小説。好みです。
「二つの箱のどちらかを開ければ上階への扉は開かれる。」 アイテムを得るか死を迎えるか。 いつもながら面白いアイディアなのですが、 もっと良くなりそうな期待を受けつつも、もどかしく終わります。 前作までの傾向と同じで、 死のゲームなのにあまり緊張感がなく、主人公の思考が肌に合わないのは、 あえてやっている設定なのかなと思いました。 予想外な展開はあまり生まれず、 淡々とゲームを進行している印象を受けました。 毎度いろいろと不満をこぼしてしまうのですが、 それだけ扱うネタが好きなので、ついつい読みたくなる不思議な作家さんです。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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音を色として認識する共感覚の扱いが巧く、
不思議な新しさを感じたミステリでした。 相手の声色で心理状況はもちろん、犯人までわかると述べる探偵。 この探偵の能力が嘘なのか本物なのかの疑心を交えて話は進行しつつ、 当の探偵は犯人が分かっているから証拠集めに専念して行動する。 倒叙ミステリのようで、そうではないユニークな進行でした。 本書を手に取った時はライトノベルで良く見られる、 設定とキャラ立ちが強い小説かと思いました。 ですが読み終わってみると、細かな伏線が多く散りばめられたミステリとも感じ、 特殊能力系のミステリの逸脱した雰囲気に負けない真相もインパクト大で、 なかなか面白い小説でした。 肌に合わなかった点としては、 無能な助手としてヘイスティングズ扱いを受けている山紫郎の行動や思考が 最後まで好みに合わず不快でした。 引き立て役なのか、その分他の人物が魅力的でした。 コテコテの本格ミステリと違って、 特殊能力で解決していく内容は好みが分かれそうですが、 私には個性的な作品で面白かったです。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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ミステリーではなかったのですが、
ホラー文学と言いますか、不思議な魅力を味わえたのが良かった作品です。 内容は総じて不気味で「ぼっけえきょうてぇ」然り、 文章表現される岡山の方言が怪談の雰囲気を一層醸し出していました。 女郎が客に対して話しかける独り語りの構成ですが、 これもある種、怖いものに触れて 身動き取れなくなっている変な緊張感を味わえる不思議な仕掛けを感じます。 映像化された作品でもあり、 そちらはグロい表現を強調したものになっている模様です。 ただ、この文章の独特の雰囲気は小説ならではの魅力であり、 映像では違った所を制作陣の好みも相まって惹きだす結果になったのだと感じました。 表題作は40P台の短い小説ですが、 長編のごとく、とても濃いものを読んだ気持ちになりました。 |
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