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なおひろ さんのレビュー一覧
なおひろさんのページへレビュー数322件
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SFであり、幻想であり、ホラーであり、ミステリーであり、また、そのどれでも無い作品が集められている短編集。つまり、著者の色々な側面を見られるのでは有るが、その全てを好きになれる訳では無かった。気に入ったのは「五色の舟」と「土の枕」。読み終わった時、放り投げられてもやもや終わるのでは無く、スッと着地して分かった様な気になりたいんだな、きっと。上記の2編には共に原爆が出て来るが、単なる偶然だろうか?、分からない。単純明快なエンターテイメントを好み純文学や幻想小説が苦手な私には、楽しめるギリギリの作品集だった。
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2019本格ミステリベスト10第1位。以前読んだ著者の他作品と同じく、推理クイズの様でストーリーや登場人物のドラマはほぼ無く、ただ謎だけを解いて話は終わる。この作風は合う方と合わない方が居るだろうと思いますが、今回の文庫版は解説が素晴らしく良かったので、先に読んでみては?。以下引用。「現実離れした人工性は感じられつつも、本格ミステリは多分に人工的だからこそ、謎解き小説に特有の魅力があって面白いという側面」。著者の全てを表しているかの様な一文、そのつもりで読めば本作は最高に面白い。何を求めるか?、に尽きる。
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ホラーは普段読みませんが、本作はサイコサスペンスと言った感じで面白かった。ただ、主人公の危機回避能力が高いと話が進まんのでしょうが、余りに呑気過ぎだとは思う。細心の注意を払うものの敵が上回る、のでは無く、何故か危険な方を選ぶ。おかげで死体が幾つ増えんねん!、と犠牲者が不憫だった。それにしても、躊躇せずに攻撃出来る人間が一番怖いな。心が無いんだから最強で最恐。後、お仕事小説的には、著者の生保会社に対する愛憎を感じた。理不尽な人間を相手に営業しなければならない点は、業界は違えど身につまされて、辛くなったなぁ。
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切り裂きジャックについては今まで興味が無かったので、本作が初めて触れた「真相の仮説」。1888年の事件を推理するだけでは作品として物足りない為か、100年後の西ベルリンで同様の連続殺人が起き、こちらを捜査して行く事で過去の事件も解決できる、との構成の作品でした。1,888年の事件と1,988年の事件の、動機、犯人像が全く同じとは、さすが島田御大、強引で剛腕です。なにせ切り裂かれるんでね、グロくてぐちゃぐちゃ、気持ち悪いです。それが気にならなければ、面白くて楽しめる作品かと。私的には、この仮説は悪くないな。
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著者初読み。光文社文庫で最近始められた「昭和ミステリールネサンス」の1冊であるが、本書収録作品が書かれたのは昭和30年代。企業がらみのネタが多く、経済ミステリーとでも言う感じでしょうか。今も昔も企業間の競争は厳しく、読んでいて身につまされる物が有りましたね。流石に時代の違いは感じるものの、当時の流行作家だけ有って、ひねりが効いていて読ませる作品集でした。
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タイトルは「絶叫」。クライマックスで確かに絶叫してますね、ダークヒロインが。子供が出来なくて離婚し、職を失って転落してしまった女性(陽子)の死亡について、子供が出来た為に離婚し、復職して刑事に戻った女性(綾乃)が捜査して行くお話。両者の共通点は一人で生きている事。決定的な違いは…特に無いのかもしれません。絵に描いた様な転落人生、どこかで止められただろうか?。最後は真っ黒。結婚すれば上がりの幸せな人生、とは行かなくなった現代女性の壮絶人生を描いた作品、出て来る男はみんな自由で、馬鹿で楽しそう。男で良かった。
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「警官の血」の続編。前作は親子三代に亘る警察官一家の話だったが、今回はその最後の主人公だった安城和也と上司で有った加賀谷仁の二人の視点で物語は進む。麻薬密売組織の捜査と同時に、警察内部での手柄争い、縄張り意識についても子細に描かれ、警察小説として良く出来た作品だった。和也の心情は結構書かれているものの、加賀谷の内心は書かれていない。なぜ警察に復帰したのか、病院の描写に意味は有るのか、そして和也の事をどう思っていたのか。事件 の内容は割と単純で、本作は推理物では無く人間ドラマである。濃密な時間を楽しめた。
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「葉村シリーズ」四作目。前作から13年振りとの事ですが、かなりの力作。次から次へと謎が増えて行き、同時に葉村の体の傷も増えて行きます。登場人物もどんどん増えて行き、展開について行くのが大変でした。前作も詰め込み過ぎだと思いましたが、今回は気分の悪い事件が3つも並行して起きてしまいます。どれもこれも酷い話で、面白いとは言い難い。悪意の人に狙われる、家族間の問題、これらの共通点は、逃げられない、と言う事でしょうか。立ち向かう葉村も大変ですよねぇ、これから良い40代が過ごせると良いな、陰ながら応援します。
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著者初読み。第27回鮎川哲也賞受賞作。ミステリランキング四冠。幸いほぼ予備知識無しに読むことが出来ました。称賛の嵐の本作ですが、個人的好みではまあまあと言うレベル。単純に、登場人物が多い割に気に入ったキャラが居なかった(ラノベ的?)、建物が複雑で何処に居るのか瞬間的に理解し辛かった、と言う感じ。閉鎖空間の作り方は斬新、第一の殺人の真相はビックリした、その辺りは評価出来るけどね。ここまでやるには、動機が弱いのが小説をドラマと捉えれば、少し淋しく思ったかな。パズルとしては上々です、本格はそれで良いのでしょう。
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作家アリスの国名シリーズ第一弾。最近本格ミステリーの短編集は余り読まないのですが、短編ならではの楽しさが有った。事件が起きると、ごちゃごちゃ捜査せずにすぐ解決。これはこれで良いもんですが、短いページ数で必ずひとネタ入れるんだから書くのは大変ですねぇ。そう言う意味ではシリーズキャラクターは重要、設定の説明が短くても世界にすぐ入れるからね。各篇それぞれ楽しめました、いっぱい持ってるんで、作家アリスもボチボチ読んで行こう。
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阿南シリーズ第三作。作中で6年が経過し、更に性格も生活も変化が見られる阿南ですが、まだまだ普通の人にはほど遠い(笑)。前作で出会った探偵事務所の面々から遠く離れて、北陸でコンビニの店員をしております。そして、今回は事件に巻き込まれたと言うよりは、自分から積極的に関わって行った感じかな?。やはり親子の問題が根底にあり他人の介入が難しく、阿南は事件を通して自分の家族に思いをはせる。シリーズの色合いが鮮明に付いていると感じた。舞台はいつも冬だなぁ、本作がシリーズで一番好きな作品、出来れば多くの方に読んで欲しい。
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阿南シリーズ第二作。前作より3年後の阿南の姿を描く、ハードボイルドミステリー。阿南の少し変化(成長?)した性格は少し受け入れやすくなっていた。読み易くなった原因は、所長と藤森凉子の存在も大きい。前作は余りに陰鬱な人物ばかりで、読んでいて疲れてしまった。ただ、今作は「Jの少女たち」と言う意味深なタイトル、その意味が分かった時、残念ながら正直うんざりしました。個人的に全く共感も理解も出来ない世界(まあ、男性はほとんどそうじゃ無い?)、20年以上前から有ったんですねぇ。まだまだ続く阿南の人生、更に追いかけるよ。
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見事な連作短編集。被害者は特に出ていないが、やっている事は完全に違法で有る為、クライムノベルの範疇に入るかと思います。こういった設定ですので、短編をそれぞれ独立させて長くシリーズを続ける事も出来たはず、ところがラスト2話での幕の引き方は本当にお見事!。家族関係がテーマの人情話みたいなのが多くてしんみりとして良かったが、余り犯罪集団が主人公の設定は好きでは無い事も有り、丁度良い「潮合い」だったと思います。スタートからラストまでの流れが気持ち良く、連作短編集のお手本の様な作品でした。面白かったです。
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著者初読み。第22回日本ホラー小説大賞<大賞>受賞作。各章で視点が変わり、登場人物の印象がどんどん変わって行く構成が面白かった。ホラーは普段読まないので比較出来ないが、本作はミステリー風の感じでも有るのかな?。ただ、ぼぎわんの造形が想像し辛く、ちょっと画が浮かばなかったからでしょうか、余り怖く無かったとも言えるかも。出て来る人がみんな裏表が凄いので、イヤミスっぽい感じも受けたけど(私はイヤミス超嫌い)、ギリギリ耐えられる範囲かな(笑)。いずれにしても、デビュー作でこのクオリティはヤバいねー。続編も読むよ。
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著者初読み。昭和40年に発表された作品だが、物語の舞台は大正12年の中国上海なので、今読んでも逆に違和感は無かった。「冒険小説の時代」とかつて呼ばれた頃、船戸与一、志水辰夫、北方謙三、佐々木譲らの、冒険、ハードボイルド小説をかなり読んだ。でも著者は昔の人と言う感じがして、読まなかったね。主人公紅真吾の行動の規範はハードボイルド的であるが、作品の文体や会話の雰囲気は冒険小説寄りな感じ。次々と襲い掛かる危機をどう乗り越えるのか、出会いと別れ、友情と裏切り、秘密や嘘。凄く面白い冒険活劇、読まずに死ねるか!。
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