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なおひろ さんのレビュー一覧

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レビュー数328

全328件 21~40 2/17ページ

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No.308: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

鋼鉄都市の感想

著者初読み。70年前に書かれた古典SFミステリー。かなりの未来が舞台になっており、現在から見ても想像の付かない時代の話です。なので、逆に古く感じると言う事でも無くストーリーを楽しめました。今流行の特殊設定ミステリーとはすなわちSFな訳で、そう言う意味では非常に現代に合った作品なのかも知れませんね。人間とロボットのバディ物として、また推理が二転三転する正統派ミステリーとして、そして閉塞感漂うディストピア物として、色々な面から楽しめる傑作。
鋼鉄都市 (ハヤカワ文庫 SF 336)
アイザック・アシモフ鋼鉄都市 についてのレビュー
No.307: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

鍵の掛かった男の感想

作家アリスシリーズ。今作は本格ミステリーと言うよりも、ヒューマンミステリー。物語の半ばを過ぎるまで火村はほぼ登場せず、アリスの単独捜査が続く。この間は推理の材料を集めている期間になるが、ここが正直長かった。中之島の情景描写やホテルに関するうんちく、登場人物達の背景の説明等。じりじりと進んで行き火村登場から一気に加速、が本作の醍醐味で有るとは思うが、少々疲れました。とは言っても内容としては十分満足、とても面白かった。文章が良く読み易いし、このコンビは品が有って好き。シリーズとしては異色作ですけど、おススメ。
鍵の掛かった男 (幻冬舎文庫)
有栖川有栖鍵の掛かった男 についてのレビュー
No.306:
(8pt)

最悪の感想


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最悪 (講談社文庫)
奥田英朗最悪 についてのレビュー
No.305: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

シャイロックの子供たちの感想

銀行を舞台にした短編集、かと思いきや物語を貫く一つの事件が有り、多視点の長編小説だったのか、と言う感じの作品。銀行勤めでは無くても営業職をやっていれば、読んでいて苦しくなるばかりで、無邪気には楽しめないとも思った。著者初期の作品でミステリー色が強い、色々試行錯誤している頃だったのかな?。少々分かり辛くスッキリしない所も有るが、一人一人の背景をじっくり書き込むのは読みごたえが有りました。勧善懲悪のヒーロー物では無いが、やはり池井戸潤作品は面白い。ただ、現実の銀行はもう少し顧客ファーストで有って欲しいけどね。
シャイロックの子供たち (文春文庫)
池井戸潤シャイロックの子供たち についてのレビュー
No.304: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

午後の脅迫者の感想

1960年代半ばから80年代半ばに発表された作品が収録された短編集。皮肉な捻りが効いたオチになっており、ブラックユーモアを感じる作品が多かった。もちろん今読めば時代の違いは有るものの、面白い事は間違い無い。若い方にはおススメしませんが、初老の私以上の世代の皆さんにはおススメです。十津川警部は出ませんが、西村京太郎ファン以外の方にも読んで欲しい佳作。
午後の脅迫者 新装版 (講談社文庫)
西村京太郎午後の脅迫者 についてのレビュー
No.303:
(7pt)

心のなかの冷たい何かの感想

著者長編デビュー作、でありながら文庫化まで15年を要し、その後重版が掛かっている様でも無い。それが市場の評価かも知れませんが、読む価値は有ると思う。ダークでヘビーなストーリーと登場人物の狂気には、ウンザリして気が滅入る。その上、作中作(手記)物なので、複雑で長くなり分かり辛い。それでもおススメするのは、明らかにその後の葉村シリーズに直結する作品で有るから。気分が悪くなる共感出来ない醜悪な事件を、誰にも頼まれていないのに、決して諦めずとことん追及する。しつこいです、騙されます、殴られます、ね、葉村でしょ?。

心のなかの冷たい何か (創元推理文庫)
若竹七海心のなかの冷たい何か についてのレビュー
No.302:
(7pt)

ドラゴンフライの感想

鏑木シリーズ二作目。良い点も悪い点も大きく有る作品では有った。不可思議な謎が次々出て来るのはワクワクしますが、分かり易い謎でも回りくどい、独白意外には推理出来ない部分が多い、とか。刑事キャラが個性的で魅力的な部分ですが、言動が極端過ぎて違和感に繋がり、悲惨で哀しい事件の重さとは合わないかな、とか。長短両極で色々気にはなりましたが、個人的には良かったと思います。全て話せばよかったのか?、いや言えない事は言えない。でも嘘では無い。だって、真実なんて、ないから。子供達も大人になる。すれ違った気持ちが切なかった。

ドラゴンフライ (角川文庫)
河合莞爾ドラゴンフライ についてのレビュー
No.301:
(8pt)

海と月の迷路の感想

上巻ではゆったりしていた物語は、下巻に入り展開のスピードを上げて行く。島民の対立の様子や、犯人捜しが丹念に描かれるが、あくまでも主題は主人公荒巻の若さである。情熱、正義感、後先考えない暴走…若気の至りと言えば、正にその通り。この周りを滅茶苦茶に巻き込む新米警官に共感出来るか、それとも事なかれ主義の先輩警官に共感するか、途中までは読んでいて複雑な心境でした。しかし、犯人が分かってからクライマックスまでの圧倒的な迫力、ラスト数行からエピローグに至る情感には、すっかり痺れた。私はこの作品、良いと思う。
海と月の迷路
大沢在昌海と月の迷路 についてのレビュー
No.300: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

奇跡の男の感想

このミス1988年版11位。ユーモアがあり軽く楽しめる短編集。解説が素晴らしく、著者の魅力を良く伝えているので、以下抜粋。「奇妙な論理は泡坂の持ち味」、「合理性やリアリティに囚われず、詭弁を軸にした構成」、「謎解きのプロセスを簡略化し、種明かしで読者を驚かす手つきは一貫している」等々。とにかく不思議な読み味なので、合わない方もいらっしゃるかと思いますが、おおらかな気持ちで、多くの方に読んで欲しいな、と思います。特に「狐の香典」は秀逸、ホントに良いですよ。

奇跡の男 (光文社文庫)
泡坂妻夫奇跡の男 についてのレビュー
No.299:
(7pt)

傍聞きの感想

第61回日本推理作家協会賞短編部門受賞作。著者の出世作ですね(後に「教場」で大出世するんですが)。主人公の置かれた状況や背景の説明無しで物語が始まり、徐々に明らかになって行く構成は、著者の得意な作法でしょうか。短めでは有るが、今作は人情噺と言う感じで、余りブラックじゃ無いのも良かった。意地の悪い人ばっかりだと、読んでてウンザリするからね。おススメです。

傍聞き (双葉文庫)
長岡弘樹傍聞き についてのレビュー
No.298:
(7pt)

ミステリーズの感想

1995年度「このミス」第1位。それぞれ趣向は異なるが、皮肉の効いたブラックジョークが面白かった。そう言う意味では最後の2編は私には難しく、良く分からなかった。気に入ったのは「蒐集の鬼」。見つけた時が即、買い時なのである。正にその通り!。いやー、自分を見てる様で応援しましたねぇ、なので最後は…(涙)。本格推理では無く、広義のミステリーの、しかも結構マニアックな作風かと思います。本作が楽しめれば、ミステリーファン上級者認定試験合格、ハイセンスを名乗って良し!。

ミステリーズ 完全版 (講談社ノベルス)
山口雅也ミステリーズ についてのレビュー
No.297:
(8pt)

刑事のまなざしの感想

夏目信人シリーズ1作目。複雑な家庭環境を持つ登場人物が多く、やるせない気持ちになる短編集。それぞれの事件は、主人公夏目刑事の鋭い洞察力で鮮やかに解決する訳ですが、勧善懲悪でスッキリ、とも行かず重い読後感となりました。引き付けられ、引き込まれる話を読み進めて行くと、本作だけで一応の決着が付いています。今後シリーズがどの様に続いて行くのか分かりませんが、続けて追いかけたいと思います。多分これでも薬丸作品にしてはライトな方じゃ無いんでしょうか?。でも「オムライス」はキツかったかなぁ、んー、やっぱり全話苦しいか。

刑事のまなざし (講談社文庫)
薬丸岳刑事のまなざし についてのレビュー
No.296:
(7pt)

鉄の骨の感想

第31回吉川英治文学新人賞受賞作。ゼネコンにおける談合問題をテーマとした作品。今回も銀行員は出て来るが、感情移入出来ない悪役でしたね。談合が良いか悪いかは、立場に寄って見方は変わる物。犯罪には違いないのですが、雇用の維持に必要な「必要悪」の面も有る気はする。まあ、経費を究極まで削って無ければ、企業の怠慢なんでしょうけど。さて作品としてなのですが、主人公の彼女がねぇ…。共感出来ないのは、私が男だから仕方無いのかな?。そもそもテーマがテーマなので終わって完全にスッキリとはしませんが、十分読み応えが有りました。

鉄の骨 (講談社文庫)
池井戸潤鉄の骨 についてのレビュー
No.295:
(7pt)

スティームタイガーの死走の感想

著者初読み。このミス2002年版第4位。「人間消失」、「密室に突然現れたアカムケの死体」、「列車ジャックと犯人のバカな要求」、そして「蒸気機関車消失」。バカミスと言う事になるでしょうが、これだけのネタを詰め込んで一応それぞれに決着を付けています。ふざけた様な奇妙なキャラとその言動に、笑えるか、イラつくか。沢山の謎とその真相に、そしてラストに用意された作品そのものに対する大仕掛けに、感心するか、怒るか、それとも呆れるか。私は、作者が非常に真面目に真剣に取り組んだと感じ、面白く読みました。個人的にこれは有り。
スティームタイガーの死走 (角川文庫)
霞流一スティームタイガーの死走 についてのレビュー

No.294:

OUT(アウト)

OUT

桐野夏生

No.294:
(7pt)

OUTの感想

余りにも意外な展開でしたが、クライマックスからラストは共感出来ず残念。上巻の時点では不幸な登場人物達に同情する部分が有りましたが、途中からはみんな自業自得に感じてきましたし。いずれにしても、グロくてハードな内容なのに引き込まれる力が凄く一気に読み終えました。途中まで感じていた「辛気臭い」は「狂気」へと変わり、主要登場人物それぞれが、自分の「OUT」へ向かって進んで行きます。その出口の先には何が有ったのか、それまでの閉塞感を吹き飛ばす開放感は大きかったのか…。凄かったけど、やはり読んでて辛かった。
OUT(アウト)
桐野夏生OUT についてのレビュー
No.293:
(7pt)

ゆめこ縮緬の感想

分かり易いエンタメ作品が好きなくせに、たまに触れて見たくなる皆川作品。やはり読むのにぐったりと疲れてしまう、幻想怪奇小説集。生者か死者か、現実か夢の中か、境界が曖昧になり、今誰が何を話しているのか分からなくなる。現在の事か過去の事か、自分が今何を読んでいるのか分からなくなる。独特の表現は、集中して読まないと、難しすぎて全く理解出来なくなる。ただしお薦めしないと言う訳では無い、読んで後悔する事は無いと思うので。対象者は、平易なだけで作文みたいな文章に飽き足らなくなった方、物事に白黒付かなくても許容できる方。

ゆめこ縮緬 (角川文庫)
皆川博子ゆめこ縮緬 についてのレビュー
No.292:
(8pt)

シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官の感想

法医昆虫学捜査官シリーズ第二弾。今作も面白かった。東京で起きた殺人事件と、福島の農村での青年の日常が交互に描かれています。どう繋がるのか?、そこは赤堀先生の活躍により、と言う訳です。読者が推理するのでは無く、探偵役と共に展開を追いかけて行くタイプの作品。隠された真相は想像出来ず、最後まで気が抜けなかった。少々強引だったり、偶然が過ぎる所も有りますが、目をつぶって気にしない様に。一番良いのは、人物が良く書けている事かな、と思う。主役も端役もどのキャラも印象に残る。だからまた次作も読みたくなる、ハマりました。

シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)
No.291:
(7pt)

乱鴉の島の感想

作家アリスシリーズの長編で、クローズドサークル物です。殺人事件の犯人を推理するのはもちろんですが、ここに集まる人達の、その理由が最大の謎かも知れない。コレは最後まで分からず、結局分かっても理解しがたい物だと感じた。物語の展開は緩やかで事件も地味目。しかし流石の本格ミステリで、伏線を辿って行けば犯人が特定出来る所はフェアですねー、自分ではさっぱり分かりませんでしたが。ちょっと格好つけてる感じもしますが、火村&有栖コンビは何か品が有って良かった。長編読んだのは「マレー鉄道」以来8年振りか、ペース上げて読もう。
乱鴉の島 (新潮文庫)
有栖川有栖乱鴉の島 についてのレビュー
No.290:
(7pt)

エデンの感想


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エデン
近藤史恵エデン についてのレビュー
No.289:
(7pt)

PLAY プレイの感想

タイトル通り「遊び」をテーマにした短編集。もう一つ「家族」も裏のテーマになっています。基本ホラーですが、ミステリーの要素もあり中々面白かったです。皮肉などんでん返し、と言う感じで、そんなにグロくも無く読み易かったのも良かった。「黄昏時に鬼たちは」が特に気に入ったかな、軽く読めておススメの作品。

PLAY プレイ (講談社ノベルス)
山口雅也PLAY プレイ についてのレビュー