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マッチマッチ さんのレビュー一覧
マッチマッチさんのページへレビュー数106件
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自殺して成仏出来ない四人の幽霊達が、自殺しようとしている人を見つけてはそれを踏み留まらせ、最後には、その幽霊達が成仏して逝くというお話し。
コミカルには書かれているが、よく言えば、世相を反映させて社会悪を痛切に批判した社会派小説とも言える。ただし、それほど深刻に書かれているわけでは無く、チクリと皮肉って書かれている程度である。 著者の作品に「13階段」というのがあり、非常に面白かった記憶があるので、今回この本を手にした。 題材は重厚であるが、中味は軽いノリで、お手軽感満載である。自殺願望者を一人一人お助けする物語を集めた短編集という見方も出来る。そのため、同じようなパターンの物語が何度も続き、中盤は少々飽きてくる。さらに、終わり方はまさに予定調和。読後感よろしく描かれている。 まさに、中高生の読書初心者にはお薦めの一冊です。 ただ当方にとっては、ちょっともの足らないかな。 実際あれほど簡単には、自殺願望を解除出来ないだろうし、鬱の自殺願望者を精神科に向かわせるだけで一件落着とは、少々楽天的過ぎ。 100人の願望者を解決させるのではなく、もっと数を減らした数人に絞っての設定で物語を描いて頂いていれば、より現実的にこの物語を読み、振り返る事が出来たであろう。 |
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好きな作家さんで未読でしたので、手にしました。
こういう作品も書かれていたんですね。ミステリーではありません。 日本の太平洋戦争末期に製造された人間魚雷「回天」。これに関わって短い一生を終えた青年の話です。 無性に腹立たしく、哀しい作品でした。 今まさにロシアのウクライナ侵攻もあり、戦争というものが身近に感じられます。 しかし、ひとたび戦争が起こると、このような哀しい物語が、此処彼処で進行するんですね。 ウクライナでも今起こっているんでしょう。 この時代、祖国防衛のためと拳を突き上げて檄を飛ばしている方がネット上でよく見かけられますが、考えさせられます。 私は、私自身も私の家族も個人を大切にしたいと思いました。 ところで、評価は非ミステリーで面白さという点だけで判定して、平均点の6点にしました。 |
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「ばんざい屋」という小料理屋を営む女将とその客達の人間模様が描かれた短編集。
ポイントは、女将にはそっとしておきたい何らかの過去があるということ。 よって、短編集のようにはなっているが、女将の過去が少しずつ明らかになっていく構成になっており、先を楽しみながら読み進めることが出来た。 それぞれの短編は、季節感に溢れ品よくまとめられている。味わい深い作品集だ。 ただ、それぞれの短編に添えられる事件·出来事は、無理やりミステリー調に仕上げられており、その顛末もやや都合よく粗雑な面も否めない。 もう少し、日常のよくある出来事として軽めに書き込んでいたら、この短編集もより上質な仕上がりになっていたのでは無いだろうか。 ただし、読後感は大変よろしい。 それも含めて、以上のことより、アマゾン評価3点のサイト評価6点と評価したい。 |
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いかにも中山作品という内容のB級ミステリー小説でした。お得意のラストのビックリオチ。こちらも健在です。そして、スピード感もあり、面白い。
しかしながら、細部は粗い。現実的ではなく、筋書きが都合よく自由自在に展開する。だからこそ、細部にこだわらなければ、面白い。 まさにB級グルメのグランプリのような作家さんです。 冤罪がテーマの小説のようですが、どっちかというと、エンタメ的な要素が大きい。そういう面では、ちょっと中途半端な感じも見られる。 ということで、評価はアマゾン評価の2.5点という所でしょうか。 |
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この作品は、新種のウイルス感染症を扱ったミステリー作品です。
書下ろし作品で、2020年11月10日第1刷発行となっています。そして、日本で新型コロナウイルス感染症が確認されたのが、2020年1月。 このことから、当初当方は、新型コロナに乗じて、お手軽・拙速に書かれた話題作りの作品と思い込んで、読み進めていました。 確かにその内容は、ウイルスや抗ウイルス薬・免疫等に関してある程度掘り下げて書かれてはいますが、その内容がやや古臭く陳腐である。 取材・調査不足なのかなと思ってしまっていました。 ところが、最後のあとがきを読んでびっくり。なんとこの作品、著者のデビュー作の2・3年前の2003年に書かれた未発表作だったんですね。 それが、この時勢。上手く日の目を見たわけです。 どうりで納得。著者の作品は結構好きな作品が多く、ポイントも高かったのですが、なぜか本作、粗さが目立った。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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タイムスリップ物である。700ページ近くもあるので、重そうだが内容は平易である。
昭和11年に起こった二・二六事件を扱っており、蒲生憲之陸軍大将(架空の人物らしい)の死が自殺なのか他殺なのかをめぐってのミステリー物とも考えられる。 とは言ってもさほど犯人探しのミステリー感は無く、どちらかと言うと、事件当時の時代背景が生む様々な思想や人間模様を扱った歴史社会派小説という側面が少なからず感じられる。 よって、ヒリヒリするような緊張感、ワクワクするようなスピード感は余り得られず、淡々と物語は進んでいく。 さてでは、この小説が面白かったのか無かったのかという結論だが、そこは難しいところ、まさに中庸な評価5点が妥当なところであろう。 最後に、現代に戻ってきた主人公孝史を扱った終章が、ほっこりする結幕になっており、そういう意味では読後感はよろしい。 |
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現在のコロナ禍における日本国のドタバタ感。それに伴うQアノンのような陰謀論。
まさにそれらを風刺するような軽妙なコミカル小説であった。 読み易いし、お気軽なコミック誌のようなノリなので、待ち時間・車中での暇つぶしにはピッタリであろう。 その分、ストーリーはノー天気に都合よく展開する。故に、著者の「半沢シリーズ」や「空飛ぶタイヤ」などの、ワクワク感・スピード感・爽快感には欠ける。 シリーズ2冊目だったようで、1冊目の「民王」を読んでいないので、上記のような感想を持ったが、1冊目から読むとまた違った感想を持ったのかもしれない。 ただし、重厚な作品が好みの当方にとって、1冊目は、敢えて手にすることは無いと思う。 |
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福島原発事故に関わる謂れなき差別·偏見と匿名SNS無責任発言の問題を絡めて書かれた社会派ミステリー小説。
しかしながら、どっち付かずのやや中途半端な仕上がりであった。 事件への引き金が短絡的な印象。福島の現状を説明する下りでは、ミステリー小説の雰囲気が全く欠け落ちた緊張感のない風土記風。 社会問題とミステリーを上手くミックスできていない感じがあり、面白さに欠けてしまった。 ラストの終わりかたも、???がつくような尻切れトンボである。 筆者の「震える牛」の方がずっと面白い。 |
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ウ~ン(-_-;)なんだかなぁ。
ジウ2の続きなんだけど、ちょっと?が付いちゃった。 「新世界秩序」とかいう名称の大風呂敷を広げたんだけど、結局これで終わり?!という感覚。 2で展開したあの突拍子もない奇想天外さ。折角なら、あのギャグのようなノリで最後まで突っ走って欲しかった。 リアリティーにこだわって、上手くまとめようとしちゃったのかな⁉ 中途半端に終わった気がして、どうも消化不良の三部作だった。 |
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