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タッキー さんのレビュー一覧

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レビュー数230

全230件 161~180 9/12ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.70: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

胸も目頭も熱くなる作品

前作『最後の証人』を読み、一気にファンになりました。その2作目。前作ではヤメ検弁護士として登場した佐方の検事時代の短編5作。どの作品も心にグッと来る内容で、読んでいて胸も目頭も熱くなるほど、素晴らしかったです。この作品を読めばますます佐方が好きになります。引き続き追っていきたい作家さんです!
検事の本懐 (角川文庫)
柚月裕子検事の本懐 についてのレビュー
No.69: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

2時間ドラマのような展開

すごく読みやすくて、スピード感のあるライトな展開で、2時間ドラマを見てるようでした。都会からちょっと隔てられた山奥の洋館で、と言えばミステリー好きにはおそらくたまらない設定。本作もその設定の下、起きる事件ですが、ただ綾辻作品に慣れている人は、おそらく途中から結論は見えてくると思います。その意味では意外性には欠ける一方、後半の伏線の回収は流石です。
暗闇の囁き 〈新装改訂版〉 (講談社文庫)
綾辻行人暗闇の囁き についてのレビュー
No.68:
(7pt)

ちょっと物足りない印象のストーリー

今回はなんだか振り回されっぱなしの綸太郎。せっかく早くから相談されているのにみすみす見逃して、なんだかもどかしい感じでした。ストーリー自体は別に面白くないわけではないし、筋も通っているし、それなりの意外性もあったのですが、長い割にはちょっと物足りない印象のお話でした。
生首に聞いてみろ (角川文庫 の 6-2)
法月綸太郎生首に聞いてみろ についてのレビュー
No.67: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

心温まる一冊

すっごく心温まる話を読ませてもらいました。こんないい話を読めたことに幸せ感いっぱいという感じです。環、めちゃカッコいいし、最終章のコーキの話を読んで、いろいろなことがきれいにつながるとともに、環と桃花の姉妹の絆とコーキの愛情に心がすっごく温まります。環とコーキ、是非幸せになってほしいと思います。その他の住人を含めてこんな仲間と知り合いたいなぁと思えました。辻村さんの他の作品も読んでみたいと思います。
スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)
辻村深月スロウハイツの神様 についてのレビュー
No.66:
(8pt)

一気読み必須の展開

1作目の時はそれほど思わなかったのですが、このシリーズ、いいですねぇ。終盤は先の展開が気になって気になって、一気読み。終盤は小学生の遥人くんが大活躍。この親子には幸せになってほしいなぁと思ってしまいました。まだまだシリーズが続いているようですので、ちょっとずつ読みたいと思います。
CUT 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)
内藤了CUT 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 についてのレビュー
No.65:
(8pt)

密室トリックのオンパレード

ネット上で5人の人間が、自らのトリックのクイズの問題を出すために殺人を犯して、他の4人がそれを暴くというストーリー。正直読んでいて、この5人に結構ムカつきました。でも面白い。いろんなパターンのトリックが次から次へと出てきます。これだけでも結構楽しめますが、この物語の終着点はどこにいくのだろうと思っていると、終盤にかけて怒濤の展開が。でも最後だけがちょっと。忘れないうちに、続編も読まないと。
密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)
歌野晶午密室殺人ゲーム王手飛車取り についてのレビュー
No.64:
(8pt)

珠玉のホラー集

いやぁ怖かった。まさに珠玉のホラー集。下手な映像を見るより、よっぽど怖くて、文章の力、凄さを感じる一冊です。8つの短編ですが、どれをとってもゾクッとする怖さがあり、久々にアタリのホラーです。ホラー好きには是非オススメしたい一冊です。
赫眼 (光文社文庫)
三津田信三赫眼 についてのレビュー
No.63:
(7pt)

トリックは斬新

うーんちょっと合わなかったかなぁという印象。深く、難しく、そして何よりも長すぎる印象。蘇る死者を使ったトリックは斬新で良かったのですが、聖書やら言われても知らんし。ちょっとついていくのに肩が凝ったので、次はもう少し気楽なミステリーが読みたいかなぁ。
生ける屍の死(上) (光文社文庫 や 26-3)
山口雅也生ける屍の死 についてのレビュー
No.62:
(8pt)

若かりし又市の物語

これを読めば、また最初の『巷説百物語』を読み返したくなります。若かりし又市の理想を追い求める姿が描かれていてすごく良かったです!必殺仕事人ばりのやるかやられるかの緊迫した話もあり、長さを感じない出来でした。
前巷説百物語 (角川文庫)
京極夏彦前巷説百物語 についてのレビュー
No.61:
(8pt)

一気読みのストーリー

女性ヒロインの警察ものっていろいろありますが、自分の中でランキング上位に位置する郷間シリーズ。今回は『最後の事件!?』と解説にあり、またそれを匂わせるプロローグ。これは序盤から惹きつけられます。中盤で辞表提出、謹慎処分。しかし、ここから郷間班が結束。この辺りはグッとくるものがありました。ここまで慕われる班長に自分もなりたいと思いました。最後まで一気読みのストーリーでした!
警視庁捜査二課・郷間彩香 パンドーラ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
No.60: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

珠玉のホラー短編集

6つのホラー短編集。印象的なのは後半3作。4作目の『悲鳴』は50ページの間に、何度もゾクッとさせられ、期待を高めつつも、すっと落とす手法が印象的。5作目『ファインダーの向こうに』は心霊写真にちなんだ話で、ちょっとホッコリするいい話。そして最後の『などらきの首』は洞窟に祀られている首を、切り落とされた怪物が取り返しに来るという言い伝えにまつわる話。やっぱりこの人の作品はええです!
などらきの首 (角川ホラー文庫)
澤村伊智などらきの首 についてのレビュー
No.59:
(7pt)

ディーバー好きにおススメ

ブックオフで見つけ、面白そうなので、買ってみました。シリーズものだったのですね。ジェフリー・ディーバーが好きなら、間違いなく楽しめます。主人公よりもあいぼうのハリーがいいなぁと思いました。次は1作目から読んでみたいと思います。
ブラッド・ブラザー (文春文庫)
ジャック・カーリイブラッド・ブラザー についてのレビュー
No.58: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ノンミステリーの作品が印象的な短編集

短編4作。二作目『シヴァ・セリム』は、どことなくスタイリッシュな感じの作品。全くミステリー要素はないと言ってもいいのですが、御手洗の優しさと魅力が詰まった一品。余韻が素晴らしく、ミステリーでないのにすごく良かった!最後の『さらば遠い輝き』はレオナの御手洗に対する想いに関する切ない作品。これもミステリーではなかったのですが、この短編集はミステリーでない作品の印象が強く残りました。
御手洗潔のメロディ (講談社文庫)
島田荘司御手洗潔のメロディ についてのレビュー
No.57:
(6pt)

切ないストーリー

人の特定の記憶を消すことができる記憶屋。いくつかのエピソードがあり、それぞれは面白かったのですが、最後は駆け足になり、なんかあっけなく、ちょっともったいないストーリーかなぁと思いました。消す記憶が、恋愛絡みばっかりなので、もうちょっと違うバリエーションが欲しかったかなぁと感じました。全体的になんだか切ないお話です。
記憶屋 (角川ホラー文庫)
織守きょうや記憶屋 についてのレビュー
No.56: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

一つの真実を起点に鮮やかに解決

刀城言耶シリーズ第6弾の舞台は遊廓。戦前、戦中、戦後と3つの時代にわたり、3つずつ起こった合わせて9つの身投げの真相を追います。第1部の主人公は花魁。正直読んでいて辛くて可愛そうです。第2部は遊廓の女将が、第3部は作家が、それぞれ主人公。そして第4部で刀城言耶がようやく登場。身投げは呪いなのか、殺人なのか。たった一つの真実を起点に鮮やかに解決!実はシリーズで一番見事かも、と思うくらい、良かったです。
幽女の如き怨むもの (講談社文庫)
三津田信三幽女の如き怨むもの についてのレビュー
No.55:
(7pt)

中に入れる絵をめぐる物語

主人公は中学3年の真という男の子と城田という女の子。ふとしたきっかけで、中に入ることができる絵を手に入れた真。そこには城に囚われた女の子が!ゲーム好きの宮部さんなので、てっきり絵の中に入って大冒険、かと思ったのですが、そこは予想が外れました。城田が自分をしっかり持っており共感が持てます。結末もスッキリ。読み終えて、やっぱりうまいなぁと思いました。
過ぎ去りし王国の城 (角川文庫)
宮部みゆき過ぎ去りし王国の城 についてのレビュー
No.54:
(7pt)

設定が面白い

元ヤクザの親分を筆頭とする自殺で死んだ4人組が、地上に舞い戻り、天国に行くために100人の自殺志願者を救うというストーリー。武器は人の心に働きかけるメガホンと自殺志願者を見分ける暗視ゴーグル。死刑制度について問う【13階段】など、社会問題を取り上げた秀逸な作品の多い著者ですが、今作では自殺をテーマに、やはり最後まで読ませる作品でした。
幽霊人命救助隊 (文春文庫)
高野和明幽霊人命救助隊 についてのレビュー
No.53:
(7pt)

シリーズものらしい安定感

早くもシリーズ11作目。今回の舞台は、東京湾岸地区。たまたま先日、出張でこの辺りを訪れ、この偶然に、なんとなく嬉しくなりました。今回の物語はそれほど面白いか?と言われれば、それほどでもないかもしれませんが、そこはシリーズものならではで、個々の面々の個性や会話が楽しく、長く読んできたものにとっては、やはり安定の出来映え!特に神谷課長と塔子のシーンは良かったです。今後は塔子鷹野、河上の関係にも注目で、ますます目が離せません。
凪の残響 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
No.52:
(9pt)

カー好きはニヤリとする作品

作者がカー好きということで、これは読まないと、ということで読んだ一冊。ネタバレを恐れずにいうと、某我孫子さんの、とある一冊を彷彿とさせます。交霊とか、殺人のあった家の周りは真っ白で足跡のない雪が積もっていてとか、カー好きなら思わずニヤリとする部分も。しかも最後の最後まで楽しんで読める手法に脱帽。是非彼の作品をたくさん翻訳してほしいものです^_^
第四の扉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ポール・アルテ第四の扉 についてのレビュー
No.51:
(7pt)

シリーズの愛読者にとっては感慨深い巻

巷説シリーズ第3弾。今回、又市は過去の回想でのみ登場、そしてその回想の語り手は一白翁こと百介。シリーズを順に追ってきた人にとってはなんとも感慨深い巻であるとともに、どこか寂しく感じられました。各短編はいつも通りの巷説物語。最終話では一白翁が、とある目的を持って百物語の会に参加。最後まで誰かにしっかりと振り回されており、やっぱり最後まで百介は百介でした。
後巷説百物語 (角川文庫)
京極夏彦後巷説百物語 についてのレビュー