■スポンサードリンク
タッキー さんのレビュー一覧
タッキーさんのページへレビュー数230件
閲覧する時は、『このレビューを表示する場合はここをクリック』を押してください。
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
表紙の美しさに惹かれて購入。めっちゃ良かった!ミステリーですが、それはオマケ。フェルメールが生きた17世紀のオランダの街デルフト、顕微鏡の発明者で、微生物学の父、レーウェンフックとの交友、妻カタリーナの様子が生き生きとしていて、その時代のデルフトに行きたいと思いました。ところどころで絵の題材となったのでは?という場面が秀逸。【牛乳を注ぐ女】の場面。有名な【真珠の耳飾りの少女】など。天文学者、地理学者は、まさかモデルが顕微鏡の発明者レーウだったとは。読後またフェルメール展開催してほしいなぁと思いました。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
柚月さんの描く警察官は魅力的です。また、美味しそうな小料理屋が登場するのも柚月作品のいいところ。今作でも主人公はもちろん何人か魅力的な警察官と小料理屋が登場します。前半は若手の警察官。終盤にかけてはベテラン警察官。特に中盤以降、犯人に迫っていく展開はスピード感もあって惹きつけられる内容でした。そしてこれだけではないんだろうなぁと思っていた通りの最後の展開。でもちょっとスッキリとはいきませんでしたが。続編がありそうな感じで終わりましたが、是非期待したいところです。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
長かった。なんと980ページ!吸血女を描いた作中作が、すごく良かったです。また、死海の景色がすごくリアルで行ってみたくなる内容で、更に、中東の歴史、ユダヤ人迫害の歴史、エルサレムを巡る歴史がコンパクトですごく興味深く、長かっただけあっていろいろ楽しめました!御手洗の登場以降は一気読み。いつも以上に御手洗がかっこよく感じました。悪人役に仕立てられたレオナも魅力的で大満足のストーリーでした!
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
護衛VS殺し屋の戦い。追いつ追われつしながら、ディーヴァー得意の後半へ。後半になるにしたがい、スピード感のある展開でまるで映画を見ているようでした。真の警護対象者を巡って二転三転し、アクションシーンもあり、楽しめました。拷問に紙ヤスリを使うって初めて読みました。やっぱりライムシリーズがいいなぁ。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
とある家に祖母と引っ越して住むことになった中学生の貢太郎。しかし、その家に対して以前見たことがある既視感が。そしてその家にいる貢太郎に、これでもかと怪異が降りかかります。途中まではウーンと思いましたが、ある意外な事実の発覚をきっかけに俄然と面白くなり、終盤は完全にホラー!この話どう落ち着けるのか?という最終盤で意外な事実が!ホラーとミステリーを堪能させられました。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
警視庁に異動した東海林の代わりに新人配属。また、今回の犯人逮捕シーンは、比奈子単独での突入ではなく、珍しく厚田班全員での突入。いろんな変化があった今作でした。新人の御子柴はこれから成長するのでしょうか。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
柚月さんのデビュー作。ある意味予想通りの展開で、その分安心して読めますが、意外性には乏しかったです。最後は意外な人の優しい言葉が!その前が前だっただけに、少しウルっときました。柚月さんらしい安定の作品です!
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
死神女史とガンさんが初めて出会うストーリー。この時は、死神女史はまるで別人のよう。二人にもこんな初々しい時代があったんだと思いました。比奈子刑事がいなくてもストーリーはガッツリと面白かったです。しかし、誰にでも若かりし頃はあるんですねぇ。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
飲むと誰もが真実を話してしまうという薬。それぞれに秘密を抱える者が薬を飲まされ、真実の暴露大会。その後、その場にいた一人が殺されてしまうというお話。こんな凄い薬があるなら、もう一回飲ませて吐かせればいいのにといった探偵小説を冒瀆するようなことを思わず考えてしまいましたが。最後の最後まで犯人が分からず楽しませてもらいました。ただ、最後の証拠を示すシーンのやり方が少し強引に感じました。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
シリーズ第7弾。冒頭のプロローグがそう繋がるのかっていうエンディング。次につなげていく展開で、連作長編のようになってきました。死神女史の健康が心配。大丈夫でしょうか。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
娘を植物人間にされたことをキッカケに刑事に転職した夏目刑事を主人公とする連作短編集。どれも読みやすく考えさせられますが、一方で、夏目刑事の見事な洞察力で感情移入していた犯人が逮捕されてしまうので、なんだか複雑な心境になりました。特に、表題作の『刑事のまなざし』はその典型。過去に犯罪を犯したとはいえ、せっかく幸せに過ごしていたのに、なんかやりきれない気持ちになりました。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
前作に続き斬新な発想のミステリー。今回は予言。通常であれば、予言者は大体まがい物で、それが前提に構築されますが、今作では予言者は本物。これを前提にしたミステリーとなっており、逆転の発想で、そこが斬新でした。また、比留子さんの推理も相変わらず切れ味抜群。このシリーズまだまだ続くようですので、次はどんな手法で楽しませてくれるのか期待します。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
『Aという条件を達成しなければBということになってしまう』と相手に言ったことを現実にしてしまう不思議な声の能力を持った小学生が主人公。学校で飼っていたウサギがバラバラで殺される事件が発生。そのショックから声を失った親友を助けるため、主人公は犯人と面会することに。面会で犯人にどういう条件を言うのか?自分だったらこういうかなぁ?といろいろ考えながら読みましたが、その全てが予想の斜め上。こういう能力、使えると怖いなぁと思いました。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
なんだか非常に感想が書きにくい作品。短編集で、一つひとつの作品につながりはないのですけど、他の作品の主人公が、他の作品に微妙に登場させることで、つながりを持たせている作品。一つひとつのストーリーは可もなく不可もなく、印象が薄い気がしました。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
今、日韓の間で問題になっている徴用工問題。戦時下で炭鉱夫として従事させられていた労働者をテーマにしたミステリーです。炭坑でお弁当を食べていると白ごはんが、みるみる黒くなり、ふりかけをかけたようになるという程、過酷な労働環境。さて肝心のミステリーは、終盤の謎解きでは刀城言耶ばりに二転三転させる三津田ワールドは健在。オカルト的な謎は謎として残しつつも、犯人の意外性、また最後の1ページまで楽しめる仕掛けなど、見どころたっぷりの良質ミステリーでした。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
シリーズ10作目。シリーズの中でも結構好きな作品となりました。今回はクーパーやセリットーはやや控えめで、サックスの活躍が目立ちます。見どころは、ある程度、四肢麻痺が改善され行動的なライム、コフィンダンサーやウォッチメーカーに劣らぬ個性的な暗殺者、サックスとの息詰まる格闘、意外な展開。これまでのシリーズ以上のハラハラドキドキが味わえました。特に良かったのはやはり暗殺者対サックス!サックス、かっこいいです。次作もまだまだ楽しみなシリーズです。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
ストーリーは全く違いますが、吉岡里帆主演のドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』が頭に浮かぶ作品。ヒロインの聡美が吉岡里帆に、殺された山川が井浦新に、どうしてもかぶってしまいました。誰からも尊敬されていたケースワーカーが、訪問先で殺害されるという事件が発生。なぜ殺されたのか?生活保護と不正受給をテーマにしており、一見とっつきは悪いのですが、そこは柚月作品。難しいテーマにもかかわらず、読書を引き込む安定の面白さでした!
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
ライム対スナイパー。容赦なく証人を消していく犯人との闘いが序盤からテンポよく進んでいきます。スナイパーによる盗聴、爆破など、サックスもライムもピンチになり、緊迫したストーリーですごく良かったです!下巻が更に楽しみ。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
『スロウハイツの神様』の主人公の一人の作家チヨダコーキの書いたデビュー作がこの『VTR』、という体で書かれた一風変わった作品。スロウハイツを読んでいない人にはおそらく全く伝わらないと思いますが。読んだ人には、解説があの赤羽環であることからして感無量かと思います。ストーリーは、特定の免許を持ったマーダーと呼ばれる人には殺人が許されるという近未来?の世界。ちょっと切ない話でした。それにしても、辻村さんの多彩さが光ります。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
時折やってくる『歴史物読みたい病』今回もそんな病に侵されつつ、ブックオフで見つけた一冊。信長の次男の信雄が伊賀に攻め込むという史実を元に、伊賀忍者の生き様というフィクションを加えた歴史物。何よりも銭を愛し、そのためなら平気で人を陥れる伊賀忍者をどこか滑稽に描いた作品。忍者ってめちゃすごい!土遁の術、手裏剣などハットリくんの世界が炸裂し、読んでいて実に痛快です。敵の織田家の面々も個性的。最後の解説は児玉清さん。これまた痛快な解説で、最後まで大満足な一冊でした。
|
||||
|
||||
|