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タッキー さんのレビュー一覧
タッキーさんのページへレビュー数160件
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- [ ] よくドラマで『あいつをこの手で』なんて言いますが。人を殺せば、その被害者の遺族は、加害者を自らの手で始末できるという『復讐法』をテーマに、刑の執行を見守る監察官の視点で書かれた5つの連作短編集。復讐法の適用を選択すると、自らの手で加害者を被害者と同じような状況で始末できるというもの。このため後の執行を強く望む遺族、その適用の選択を躊躇う遺族など様々。復讐は、する側もされる側も、そして見ている側もみんな辛い残酷なものと、改めて思うとともに、自分だったら?と思わず考えさせられました。
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お気に入りの方の感想を見て読みたいと思い読んだ作品。とある理由から1年後に自殺することを決意した元OL。その1年の間にふとしたことがきっかけで、いわゆる児童養護施設のボランティアに。読み易い文体で、結末が気になり久々に一気読み。途中、違和感がありましたが、結末であーそーゆーことかー!と納得。最後は爽やかな終わり方で、『生きる』ということに対する希望を与えられる作品だと思いました。
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久々の歴史ミステリー!対象は15世紀イギリス。兄エドワード4世の後継者である息子二人を監禁のうえ殺害したとされ、歴史上悪人とされているリチャード3世。本当に彼が二人を殺害したのか?肖像画から疑問をもったグラント警部が歴史上の文献から真相に迫ります。歴史って、何を信じていいのか分からなくなるくらい、よくできた歴史ミステリー!エリザベスとか同名の人がたくさん登場。話を追っかけるのに家系図を何度も見返しながらの読書。苦労しましたが、面白かったですし、ちょっとだけイギリスの歴史に詳しくなり、得した気になりました!
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ひょっとするとこの一冊が、かつて読み残していたクイーン作品の最後の一冊かも!?ブックオフで見つけて購入!最近日本のミステリーや読み易い訳に慣れすぎたからか、こんなに昔の訳って読みにくかったとは。とにかく直訳、直訳。それどういう意味やねん!って突っ込みたくなりまくり!また、同じことを指しているのに、いろいろな呼び方をするので、それ何?誰?ってなる、なる。うーん、せっかくいいミステリーなのにもったいない。内容はクイーンは短編の名手でもあると思わせる内容。すごく論理的で面白かったです!
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5つの短編で構成される一風変わったミステリー。のっけから、エッ!そんなんありっ!?という連続。これをミステリーと呼んでいいのか?ある意味斬新。全てに動物。今度は騙されまいとしつつも、次のストーリーでも、きれいにだまされてしまいました。
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怒涛の16作品。最初から、ガツンときます!筋書きが何となくわかるどんでん返しもあれば、叙述ものあり、そう来るかというものもあり、実に楽しかったです。訳が何人かで分かれており、ディーヴァー作品はやはり池田さんの訳が読みやすくてスッと入ってきました。
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まるで西澤ミステリーを彷彿とさせる奇想天外なミステリー。スタートは1970年。4人の若者が一人の男性を誤って轢き殺し、持っていたお金を奪い、裸にして遺棄するという事件がきっかけ。以降、4人は10年ごとに再会。しかしその都度、死んだはずの男性がなぜか4人の目の前に現れることに。これはどういうことか?謎に惹きつけられます。最終章の2000年で種が明かされますが、そう来るか!という内容。ちょっとしっくりいかない点もありましたが、面白かったです。
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10万ドルの大金を運ぶことになったために、そのお金を狙おうと、同乗した乗船客から追われる羽目に!奇しくもそのお金を巡って殺人事件も発生。このミステリーの鍵は手記。最初から一人称視点で書かれる手記は誰が書いているか分からないために興味がそそられます。その後、誰が書いているかが明かされ、そこから終盤にはサスペンスあり、意外な犯人の指摘と、飽きさせられることのない話でした。大金にはみんな目が眩みます。
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今作でも辻村ワールド満開。特に、最終章のひっくり返し方はお見事!全く予想していなかった展開で驚き!なんで友春が河野をこんなにいじってめていたのか、とか、最終章を読めばそれまでの違和感がスッキリ。最後も爽やかな終わり方で読後感も良かったです。
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フランスミステリー。表題作は殺人の罪を犯しながら、時効寸前で決定的な証拠が発見され、それを入手した者が、犯人と被害者の母親に、証拠の存在を告げ、高い額を提示した方に売るというストーリー。先がすごく気になる展開で面白かったです。まぁ犯人が誰かはだいたい予想はつくのですが。そしてもう一作の『連鎖反応』は結婚を前に浮気相手が妊娠。浮気相手から養育費の支払いを求められた男性の選択は?どちらも雰囲気のある良質なミステリーでした!結末はそうくるか!という感じでした。
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タイトルに惹かれて購入!『幽霊の2/3』というのは作中に出てくるゲームの名前。内容的には可もなく不可もなくといったところですが、良くも悪くも、古き良き、懐かしさを感じる本格ミステリーでした。また、新訳ということで、何よりも読みやすくて良かったです!古典ミステリーが好きな方にはオススメです⭐️
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今度の西澤ミステリーはテレポーテーション!相変わらず独創的で奇天烈なミステリーを堪能させていただきました。ある場所へテレポーテーションすると、テレポーテーション先にある物一つが、代わりに元いた場所にテレポートしてしまうというトリックを使ったミステリー。テレポーテーションの際の表現が『ヴン!』『ヴァ!』なんか笑えます(^.^)まあまあ楽しめました。
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平成8年の作品。この作品では本部と刑事のやりとりはポケベル。もう少し前に遡り、クイーンやクリスティが作品を生み出した本格ミステリー黄金期はポケベルさえない時代。カーナビを含め、その時々の技術が作品の在り方に、影響を与えているのを読んでいて痛感しました。さてこの作品は直木賞受賞作ということですが、正直最後まで一本調子。でもこの作品の魅力は女刑事の孤高さと同じく孤高の存在、オオカミ犬との言葉のない心の交流にあります。それも、作者の卓越した心理描写があってのもの。切なくて心温まるストーリーでした。
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ストーカー恐るべし。今回も完全にだまされました。中盤では、ライム、アメリア、トムの3名も登場!その存在感をいかんなく、見せつけました。事件解決後のエンディングのシーンではちょっとした感動も。ケイリーのような歌手が、本当にいればいいなぁと思いました。ナイスな作品でした!
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ピアノの調律師という仕事をしている女性が主人公。調律師という仕事に馴染みがなく、へえーそんな仕事あるんやと思いました。ストーリーは終盤になってまさかの展開。主人公の伯母と母親、見方によって、全く印象が変わりました。人間って怖いです。
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9つの短編集。『バッド・チューニング』3人組のアーティストとそのプロデューサーのお話では、短編ながら、練られた伏線と最終盤のその回収がお見事!『遅れてきた年賀状』は極めてシンプルではあるものの、これ自分にされたらめっちゃ怖いやんっていう話。どれも比較的シンプルで、ある程度予測をつけながら読めますので、安心感があります。また、少し昔に書かれたものなので、車にカーナビがなかったり、メールでなくFAXだったりと、読んでいて変に昔が懐かしくなりました。
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月面で5万年前の死体発見!言わずと知れた大ベストセラー。この作者の作品は学生時代に読んだ『終局のエニグマ』以来。同作品が難しい印象で個人的にはとっつきにくかったため、この作品も敬遠していましたが、結果は読んで正解でした!よくこんな作品が想像力だけで書けたなぁと感心することしきり。作者の描いたこの作品を読んでいると、壮大なテーマの下で、宇宙の広大な風景が目に見えるようで、こちらのイマジネーションも膨らみます。人類の謎、宇宙の謎、堪能できました!
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本編の『COPY』から遡ること30年前の話。『COPY』を読んだ後なので、結末はどうなるか分かってはいましたが、事件という意味では消化不良。ただ、本編を読んでいれば、ガンさんと妙子のなんとも言えない会話が魅力的に思いました。次は本編に戻って最終巻。いろいろな意味でどんな結末が待っているのか楽しみです!
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海賊もののワクワクするようなアドベンチャーとミステリーを程よく融合させた作品。ミステリーも面白かったのですが、やはりなんといっても、酒好きで底抜けに明るい海賊たちが実に魅力的。読後感も爽快で、冒険に出掛けたくなりました!生き残った海賊たちで続編に期待したい気がします。
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前半は主人公で詐欺に加担することとなる文絵のパートと、事件を追う刑事のパートが交互になっていて、文絵パートは事件が起こるまでの経緯、刑事パートでは捜査の過程が書かれ、異なる時間軸が交互に出てくるあたりが、倒叙モノになっていました。後半からは遂に文絵に辿り着いた刑事の視点のみに収斂し、ここからは純粋に刑事もの。とはいえそこは柚月作品で、いろいろ驚く仕掛けがなされており、また、犯人に迫っていく過程はスピード感もあり、一気に最後まで楽しめました。
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