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りーり さんのレビュー一覧

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レビュー数424

全424件 61~80 4/22ページ

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No.364:
(6pt)

社会人編


 現行“匠千暁シリーズ”の最新刊。安槻大学卒業後の彼ら特に変わりなく。

短編集ではあるけども中々ボリューミーで長編間の繋ぎ感はあまりなかったですね。事件の本筋とは関係ないような事柄が事件の事象の核心をついてくるような構成が面白い。
悪魔を憐れむ (幻冬舎文庫)
西澤保彦悪魔を憐れむ についてのレビュー
No.363: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

見落とし

 「絶世の美青年」と称するに相応しい美貌を持った男・片山敏彦。老若男女関わらず虜にしてしまう彼の魅力は幼少の頃より彼の人生を歪ませていった。“普通になりたい”、嫉妬、羨望、好奇、怨嗟、あらゆる注目の目に慣れ、人並みの生活を求める彼の元に黒髪の女の無視することのできない視線がべっとりと貼り付く。

 異端の祝祭に続き、佐々木心霊事務所の二人によるカルトホラー作品であり前作はほぼ必読。
その類稀なる美貌による世間からの特別視により人生を達観している片山敏彦。そんな彼の元にかつてない黒髪女の視線が突き刺さります。おおよそ人間の所業とは思えない現象に佐々木事務所の扉を叩きます。心霊に強く、美貌にも興味を示さない佐々木るみさんは今回の相談にうってつけなわけです。同じ頃、小学生の七菜香の周りではハルコさんという都市伝説が流行っているようです。教会に通う七菜香から話を聞いた青山は事務所にその話を持ち帰りますが、そこで都市伝説と黒髪の女の視線の奇妙な符号が見つかります。物語は片山につきまとう視線の正体と都市伝説の発端に焦点が当てられ進んでゆきます。
 さてさて一体誰がどんな思いで呪いをばらまいてるのでしょうか、まともな人間の仕業ではないようですが。あまり心霊とか呪いとか非現実なものばかり見ていると、、、。

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漆黒の慕情 (角川ホラー文庫)
芦花公園漆黒の慕情 についてのレビュー
No.362:
(5pt)

27時の怪談師の感想


 事故物件に棲み付き、告知義務のない物件に塗り替えることで生計を立てる男<亜嵐>。事故物件から事故物件へ移り住む彼の噂は尾ひれに尾ひれが付いていつしかプロの<棲師>、凄腕の霊能力者と呼ばれることになる。そんな彼が新たに越してきたマンションで出会ったのは真を語る怪談師・弔ナイト。このマンションの怪談を語るものはライブ中に血を吹き、怨霊の幻覚に怯え続けるという。次のライブまでのタイムリミットは34時間、二人は真相を見つけだし真を語ることができるのか!?

引きこもりの棲師と積極的な怪談師の凸凹コンビが怪談噺の裏の真相を求めるライトミステリー。ライトな雰囲気ながら真相にたどり着けないと多分死んじゃう。今作は中編二編が収められているがどちらも捻りを加えた脱力寄りの真相で軽い読書には最適だった。
27時の怪談師 (角川ホラー文庫)
問乃みさき27時の怪談師 についてのレビュー
No.361: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

凶宅の感想


家族とともに越してきた家は開拓された住宅地の中で不自然に一軒だけ屹立していた。
小学4年生の僕は幼少の頃より不可解な胸のざわつきに悩まされている。なにか恐ろしいことが起こる前兆として表れるその症状が家に近づくにつれ酷くなってゆくのを感じる。そして引っ越してから数日後、山に棲んでいるアレが家にやってきた。

家シリーズの2作品目で少年を主人公に新たに越してきた家での怪異現象と対峙するという点で共通している。少年が家族を守るために立ち向かうストーリとしては面白いが、肝心の怪異の謎については一貫性がなくちぐはぐした終わりになっていると思う。前作に比べ完成度はちょっと低め。

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凶宅 (角川ホラー文庫)
三津田信三凶宅 についてのレビュー
No.360:
(4pt)

置いてかれるな!!


 設計段階で終わってしまった幻の蒸気機関車。それを現代に再現し、実際に中央本線で走らせる。
玩具会社コハダトーイが仕掛ける一大計画。「虎鉄」と名付けられた列車は世間の注目を浴び出発地である東甲府駅を発進した!!しかしその裏では或る者の遠大の計画も同時に始まろうとしていた・・・。

 ユーモアを超えてギャグ、そしてギャグを超えてバカになってしまったミステリー。霞さんのバカミスは最後まで行くとバカなのに道中は割と凄惨に殺人事件や社会情勢を描く。そして今回はその真面目に書き上げた描写というのが裏で進められていた大仕掛けに大きく作用してくる。たまにこういう変なのが欲しくなるのよ。
スティームタイガーの死走 (角川文庫)
霞流一スティームタイガーの死走 についてのレビュー
No.359: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

鬼火島殺人事件の感想


 医大生向けセミナーのアルバイトとして海に浮かぶ孤島にやってきた一と美雪。
鬼火が現れると噂される島で肝試し中に覗いた鍵穴から見えた殺人。わずか1分ほどで消失した犯人と遺体・・・。




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小説 金田一少年の事件簿(4) (講談社漫画文庫)
天樹征丸鬼火島殺人事件 についてのレビュー
No.358:
(5pt)

謎亭論処の感想


 安槻大学のあの4人が大人になって登場!!
匠千暁シリーズの短編集です。高校教師になったボアン先輩や結婚したウサコなど4人の将来に触れられるのが嬉しい。
そして一番の謎はなぜかこれだけ祥伝社文庫だ。
謎亭論処―匠千暁の事件簿 (祥伝社文庫 に 5-3)
西澤保彦謎亭論処 についてのレビュー
No.357: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

禍家の感想


両親を亡くした12歳の少年が祖母と越してきた家にはどこか見覚えがある。いや家だけではない、その街並みさえも。幼少期から見る影におおわれた悪夢はこの土地の恐ろしいさを警告しているよような気がする。初めて訪れたはずのその土地で近隣の老人が告げる。
「ぼうず、おかえり・・・・。」

ホラーとミステリの破綻なき融合を成し遂げた刀城言耶シリーズを生んだ三津田信三氏が手掛ける家ホラー。家という閉鎖空間でひたひたと迫りくる怪異の怖さ、過去に起こったとある事件と森の祠の謎、未成熟な少年目線の冒険譚、と見どころ多し。刀城言耶シリーズが好きなら楽しめるとは思うが茶目っ気が少ない分下位互換のように私は感じた。

禍家 (光文社文庫)
三津田信三禍家 についてのレビュー
No.356:
(4pt)

秘書室の殺人 課長代理・深水文明の推理の感想


 とある会社の温泉親睦会の最中、ある女性社員が転落死する。どうやら会社内のある噂話に起因しての死らしいが・・・。会社内の自称探偵・深水が調査に立ち上がった!!

 徳間文庫から改題、復刊された「秘書室の殺意」を読んでの感想です。今まで天啓とか模倣とか抽象的な言葉で改題されてきたのに今回はなぜか秘書室をそのまま採用してます。思いつかなかったのかな。
内容はすごく地味、舞台、動機、トリック、どれをとっても会社内の一部署のお話に収まっている。
秘書室の殺人―課長代理深水文明の推理 (徳間文庫)
No.355:
(3pt)

紗央里ちゃんの家の感想


 毎年夏休みになると僕たち家族は叔母さんの家に泊まりに行く。でも今年はいくつか違うことがある。姉が受験生なので母と姉は家でお留守番していることと数か月前に叔母の家に同居していた祖母が亡くなっているということだ。そういえば祖母が亡くなったという報告は何故か死んでから数か月経ってから連絡が来たんだっけ、葬式も既に済ませてしまっていて父と口論になってた。そんなことがあってから初めての叔母の家、出迎えてくれた叔母の腕は真っ赤な血で染まっていた。

 ホラーです。尖りに尖りにきった文体で非常に好みが分かれる作品でしょう。擬音からルビに至るまで恐怖演出に突き抜けた半面、物語としては終始はちゃめちゃで繋がりがないです。所々にびっくり演出が施されたMAPを進んでいくホラーゲームのような感覚で、筋書きや目的地は一切無いような作品。
 とりとめのないホラーは珍しくはないですが、本作はいかにも紗央里ちゃんの家に秘密が隠されているような書き方をしているからたちが悪い。ここのページを見てるような人は謎は解決して然るべきと思っている人が大半だと思うのであんまりお薦めは出来ないですね。



紗央里ちゃんの家 (角川ホラー文庫)
矢部嵩紗央里ちゃんの家 についてのレビュー
No.354: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

アルタラ

 「お前は記録世界の住人だ」
男子高校生・堅書直実は未来からやってきた自分にそう告げられる。この世界は現実世界を正確に複写した記録世界なのだと言うのだ。未来の恋人・瑠璃を救うために記録の書き換えに奔走し始める二人。未来の自分という最強の教科書を手に入れた堅書直実は内気な自分を変えてゆく、しかし記録の改竄の代償は確実に二人に迫っていた・・・。

 一応映画の原作本とはなってますが映画の方が先にあるんですね。知らずに買っちゃった。 SF×恋愛青春ということで本作はあくまで記録世界のお話、現実に対して精巧に作られたコピーの世界の物語。現実が先にあるのだから、いくら記録を後から変えても意味ないんじゃないの?と当然の疑問が残りますがそこは野﨑まどらしいオシャンティーな動機があるのですよ。
 個性的なキャラのテイスティング、仮想世界の中での恋愛というテーマ、そして終盤のひっくり返しと概ね満足な出来ですが、未来の技術を扱ったシーンや後半のアクション部分は素直に表現不足、ここら辺は映像化で一気に解決する所だから映画を見ていると全然感想は変わってくるとは思います。



HELLO WORLD (集英社文庫)
野﨑まどHELLO WORLD についてのレビュー
No.353:
(8pt)

黒百合

 
 昭和27年、戦争が終わりサンフランシスコ平和条約が結ばれた年の夏。「私」こと寺元進は14歳の夏休みを父の友人である浅木氏の別荘がある六甲で送ることになる。そこで出会った浅木氏の息子・一彦と地元の事業家の娘・香との交流、中学生の男女の淡い恋模様の始まり。



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黒百合 (創元推理文庫)
多島斗志之黒百合 についてのレビュー
No.352:
(6pt)

身代わり


 身代わりの代わりは身代わり。
安槻大の牢名主ボアン先輩こと辺見祐輔を中心に行われるいつもの飲み会。そこにあの三人がいないことを除いていつもの風景だったが飲み会の帰り道でメンバーの一人が腹を刺されて死を遂げる。また別の場所では小説「身代わり」を残した女子高生が何者かに殺害されていた。その女子高生の傍には警官の遺体もあったが二人の死亡推定時刻は4時間の開きがあって・・・。
無関係の事件は一体どのように収束していくのか、すべてのパーツが出切ったとき、あのコンビが復活。

 「依存」よりそこそこ長い時間をかけて復活しました匠千暁シリーズ、現時点で最後の長編ですね。今回は男から見た女、そしてその逆、西澤保彦氏によく見られるジェンダー理論が散りばめられた中で犯人は一体どんな心情で犯行に及んだのでしょうか。確実に言えるのは一般人が人を殺すなど真面な心理状態には無いということですね、ましてやそれが恋愛が絡むものなら猶更。
 









身代わり
西澤保彦身代わり についてのレビュー
No.351: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

田沢湖殺人事件の感想


 日本脳外科医の第一人者・堂上に届いたのは、妻が田沢湖で遺体で発見されたという知らせ。彼女は15年前のある事件の真相を追って同窓会に参加していた。15年前に殺されたある男とその事件の容疑者、そして壊された家族、妻の死の動機は一体どこにあるのか。過去の事件に口を閉ざす関係者は次々と殺されていく、残された手掛かりは妻が最期に残した手紙、そこに宛てられたタンちゃん呼ばれた人物・・・。

 1983年刊行の田沢湖殺人事件の改題および徳間文庫からの復刊ですね。死の湖畔三部作ということでこの後に二作出るようですが内容的な繋がりはなかったはず。新本格以前の作品であり、携帯電話は無し、時刻表有りといった80年代の雰囲気満載の作品ですがトリックについては中町信さんらしい現代に匹敵するインパクト強めなものになってます。

▼以下、ネタバレ感想
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死の湖畔 Murder by The Lake 三部作#1 追憶(recollection) 田沢湖からの手紙 (徳間文庫)
No.350: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

スコッチ・ゲームの感想


「 酒の瓶を持って河原へ向かう男を尾行していた。」二つの事件で同じアリバイを主張する重要参考人の謎、高校時代のタカチが辿った悲運。二年後、タクチが述べる真相とは・・・。

シリーズ5作品目。タカチの高校時代の話ですね。今までの酩酊推理合戦から一転、青春小説のような苦みのあるストーリーに仕上がってます。
スコッチ・ゲーム (幻冬舎文庫)
西澤保彦スコッチ・ゲーム についてのレビュー
No.349: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

メドゥサ、鏡をごらんの感想

 自らをコンクリートに閉じ込め、まるで石像のような自殺を遂げた作家・藤井陽造。傍らの空き瓶からは<メドゥサを見た>との謎のメモ書き。陽造の娘・菜名子の婚約者である私は不可解な自殺の真相を求めるが、その先にはある集落での事故が大きく関わっていた・・・。

 久々に何を言ってもネタバレになりそうな危うい作品に出合ったな。
「メドゥサを見た」と残し死んでいった作家先生の原稿を追い求めるうちに主人公の私は過去のとある事件に真相を見出そうとするが、そこに関わっていたものは謎の怪死を遂げていた。やがて主人公の身にも超常現象のような不可思議な出来事が襲い始める。本作の謎は何故藤井陽造氏は自身を石に見立てるような自殺を遂げたのかということだが、その謎が終盤トリッキーな方法で示される。ホラーでありSFでもあり、ミステリーでもある上で特定の枠にとらわれない井上氏らしい作品だったな。

 
メドゥサ、鏡をごらん (講談社文庫)
井上夢人メドゥサ、鏡をごらん についてのレビュー
No.348: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

殺人鬼フジコの衝動の感想


「人生は、薔薇色のお菓子のよう」
呟きながら、また一人少女は殺す。これはある女の一生を描いた物語、殺人鬼フジコと呼ばれたある女の衝動の記録。

イヤミスは普段あまり読まないですし、女の嫉妬や怨嗟の話は苦手なのだがこの作品は非常に読みやすかった。ラストの衝撃的な落ちが有名な作品だが個人的にはフジコの転落を描いたジェットコースターのような中盤の展開が良かった。
殺人鬼フジコの衝動
真梨幸子殺人鬼フジコの衝動 についてのレビュー
No.347:
(8pt)

偽装遭難エッチプロジェクト

 
スキー旅行に乗じて、美雪との偽装遭難エッチプロジェクトを企む金田一。迷い込んだ雪山のロッジではパソコン通信でやり取りしている面々の初のオフ会が行われていた。本名も経歴も分からず、ハンドルネームで呼び合う彼らに迫る怪人<トロイの木馬>の正体とは!?

 文句なしの金田一少年最高傑作。アニメも良かったがパソコンを通した文通表現と登場人物のハンドルネーム表記、そして多くの秘密を抱えた内なる心理描写は小説という体の方が有利に働いてると思う。

小説 金田一少年の事件簿(3) (講談社漫画文庫)
天樹征丸電脳山荘殺人事件 についてのレビュー
No.346: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

幻惑密室の感想


 超能力による密室生成!? 
ワンマン社長宅での新年会に招かれた社員4人。ふしぎな力により脱出不可となった空間で突然現れた社長の遺体、いったい誰がエスパーだったのか?超能力者問題秘密対策委員会、略してチョーモンインの相談員、神麻嗣子登場。

西澤保彦氏の匠シリーズに並ぶ長編シリーズ神麻嗣子シリーズの一作目ですね。正確には後に書かれる短編が時系列的には先行するのですが、本作から読んで問題ないでしょう。西澤氏お得意のSFものであり、犯人捜しよりも超能力の正体及び使用者を求めることを目的としている。主人公たちが事件の当事者ではないので、事件を事後捜査する推理合戦ものでもある。人格転移のようなリアルタイム進行のストーリーを期待してたのでそこはちょっと残念。

幻惑密室―神麻嗣子の超能力事件簿 (講談社文庫)
西澤保彦幻惑密室 についてのレビュー
No.345: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

ドッペルゲンガー宮「あかずの扉」研究会流氷館への感想


 サークル<あかずの扉>研究会に入会した僕。そこには複数の探偵と超能力者、鍵師とミステリの掟を破るような連中たち。一行は行方不明となった女子高生を探すために山奥の流氷館へ、分断された彼らの前にはドッペルゲンガーのように同じ間取りの建物が・・・。

 第十二回メフィスト賞受賞作。デビュー作でメフィスト賞とるような作品はもうコンテンツもりもりといった感じ。正直、ここまでキャラクターが多い必要はいまいち分からない。ラストの冗長な謎解きももっとすぱっと解決できないものか。スローテンポで無駄な描写が目立つ作品。
ドッペルゲンガー宮―“あかずの扉”研究会流氷館へ (講談社文庫)