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ももか さんのレビュー一覧

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レビュー数264

全264件 61~80 4/14ページ

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No.204: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ずっと読みたかった一冊

やっと読めました。
でも、期待が大きかったせいか、「絶賛!」というものではありませんでした。
非常によく考察されたミステリーではあるのですが、「策士策に溺れる」ではないですが
もう少しシンプルな方が良かったのでは?!

一度読むと犯人も動機もわかる、それでももう一度最初から読んでみたい・・・この範囲ではなかったです。
個人のし好が分かれるところでしょうが、私が好きな小説のタイプではありませんでした。

カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)
No.203: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ハッピーなことはいいことなのだけど

短編集と「石を放つとき」(中編)の組み合わせです。
ブロックは短編も上手なのは十分把握していましたが、この本に含まれているものも大半が秀作だと思います。
中編の「石を放つとき」は、今までのマシュースカダーとちょっと違う面が出ていて、これはこれで(人は良くも悪くも歳をとる)味があると思います。
ただ、ずっとスカダーとエレインに接してきた身としては、淋しいものがあります。



▼以下、ネタバレ感想
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石を放つとき (マット・スカダー・シリーズ)
ローレンス・ブロック石を放つとき についてのレビュー
No.202: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

正統派のミステリーお見事です

クラーク氏のミステリーは正統派です。
ひねったアリバイ工作もなく、真正面から切り込む。
読む側もドキドキしながら順を追ってゆく。
久しぶりに正統派のミステリーを堪能しました。

もう少し生活の詳細を知りたいと思ったことは事実ですが、あれもこれもと要求するのは無理というものかもしれません。
読んでいる途中、ケープ岬を検索してみました。美しい場所です。
こういう味わい方もできるのが、また小説の面白いところです。
舞台よし!登場人物の設定もよし!これで面白くないわけありません。
未読の方には是非お勧めです。

リメンバー・ハウスの闇のなかで (新潮文庫)
No.201:
(7pt)

はじめてのグレッグルッカ氏

及第点はつけられると思います。
でも、別の本を読んでみたいかと聞かれたら・・・答えに戸惑いそうです。

こういうアクション中心の小説が好みの方もいらっしゃるでしょう。
私はどちらかというと、行動よりも「人の闇」を読む方が好きなので、あまりなじめませんでした。
ただ、ヨガやバレエに関する情報は役立ちました。
やっぱりヨガって身体にいいんですね。

スパイものやアクションシーンがお好きな方にはお勧めです。

逸脱者(上) (講談社文庫)
グレッグ・ルッカ逸脱者 についてのレビュー
No.200:
(7pt)

期待した以上のものはなかった!

久しぶりにキャロルオコンネル氏の本を読んでみました。
私はマロニーの大ファンで出来れば?(無理だろうけど)(いや、全く無理!)マロニーみたくなりたいと常々思っているのです。
久々のマロニーに期待していたのですが、この本は読むのに大変難解でした。
ミステリーもどこか中途半端な気もします。
持ち場持ち場の役者が仕事をしっかりしていないのでは?
個性的なキャラクターぞろいのはずなのに、面白さがイマイチでした。

期待した以上のものはありませんが、マロニーファンとしては、やはり読んでおくべき一冊であることは間違いありません。

ゴーストライター (創元推理文庫)
キャロル・オコンネルゴーストライター についてのレビュー
No.199: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

スカダーの別の一面を見てしまった!

この本の時はマットスカダーはまだお酒を飲んでいたのですね。
私が読み終えたスカダーシリーズは全て断酒しているマットばかりだったので、ある意味?新鮮でした。
お酒を飲んでいてもいなくても、やっぱりマットは格好いい!
特に後半に近づくにつれて凄みが増してゆく感じが良かったです。やっぱりそうでなくっちゃ!

ミステリーとしても展開よりもニューヨークそのものに魅力を感じました。行ってみたいな〜っと。
この頃はまだTJは登場していないので、ちょっとワクワク感には欠けところもありますが、これはこれでビシッと決まった大人のミステリーに仕上がっていると思います。


過去からの弔鐘 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
ローレンス・ブロック過去からの弔鐘 についてのレビュー
No.198:
(8pt)

かなり長いですが、読みごたえは保証します

久々に読む長編でした。
ゴダード氏の筆力が落ちたのでは?と感じていましたが、この本に限っていうと、腕前は落ちていませんでした。
こういう主人公はホント魅力的です。
彼を取り巻くわき役陣も個性的で、日本ではなくイギリスでの出来事だということを忘れさせるほど?身近に思えてしまいます。
ミステリーではあるのですが、謎解きに夢中になるというよりも人間ドラマに夢中になってしまう・・・
こういう点はエリザベスジョージ氏と似たものを感じました。
読み終えてもすぐには感想を書けないほど、重い小説でした。


永遠(とわ)に去りぬ (創元推理文庫)
ロバート・ゴダード永遠(とわ)に去りぬ についてのレビュー
No.197:
(8pt)

スーグラフトン氏、第二作目

彼女の文章は読みやすいですね。翻訳の力ももちろんあるのでしょうが、淡々とした中にもユーモアがあって、読む側を退屈させません。
内容も面白かったので一気に読んでしまいました。

ミステリーというよりも(もちろんミステリーなのですが)恋愛ものプラス謎解きといった感じでしょうか。
そのどちらも飽きさせないので永遠に読めそうです。

一作目「探偵のG」の時も思ったのですが、日本でももっと評価が上がっていい作家さんだと思います。
未読の方には是非お勧めします。


悪意のM (ハヤカワ・ミステリ文庫)
スー・グラフトン悪意のM についてのレビュー
No.196:
(7pt)

映画とは別物と考えて読むと理解がしやすいかも

DVDは何度も観ています。
繰り返し観るのは舞台であるフィレンツェが美しいのと、レクター博士が私の好みだということです。
主役のクラリスはやはりジョディフォースターが適役だと思いますし、「ハンニバル」のクラリスは演技もイマイチです。
特に走るシーンは酷いものです。
それでも何回も観たくなるのは、映画としてよくできていますし、レクター博士と対抗するメイスンヴァージャーが良い味だしているから。

本に戻りますと、書物ならどれだけでもサディスティックなものが書けますが、映画となると難しいのでしょう。
トマスハリスの原作はこうだったのか・・・と。
映画を先に観るか、本を先に読むか。これは常に考えることですが、「ハンニバル」に関しては別物と捉えた方がよさそうです。



ハンニバル〈上〉 (新潮文庫)
トマス・ハリスハンニバル についてのレビュー
No.195: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

再読してみました

ずっと前に一度読んでいたのですが
レビューを書かないままにしていたので再度読んでみました。
私は「羊たちの沈黙」の映画版が大好きで(全ての映画の中で一番好きです)何十回も見ているのですが
あらためて本を読んでみると、映画とここが違う・ここからこういう風に発展する?みたく、映画との違いばかりが頭に浮かんでしまいましたが
それはそれとして、やっぱり小説としてよくできていると思います。

映画の中のクラリスと本の中のクラリスとは同一人物とは思えないほど差があります。
映画は動きがあるので行動や振る舞いは映画の方が活発に思えますし、小説の中のクラリスは内面というか、心理的によくこちらに伝わってくるものがあります。
それから訳のせいでしょうか、本のクラリスはちょっと荒っぽい感じです。
どちらもハンニバルレクター氏の好みだとは思いますが。


羊たちの沈黙 (新潮文庫)
トマス・ハリス羊たちの沈黙 についてのレビュー
No.194:
(8pt)

最初は長い旅の始まりと思いましたが

なかなかどうして読み応えのある一冊でした。
モリーシリーズも三度目となると、モリー自身に愛着?がわいてきて、彼女のことが愛おしく思えるようになりました。
この本の出来不出来はモリーにかかっていると言っても言い過ぎではないでしょう。
女性の心理と父親とのしがらみ。これは誰にでもあることだと思うのです。
その部分の表現が素晴らしく何度も相槌をうちました。

モリーシリーズは続けて読みたいものです。
すべて死者は横たわる (講談社文庫)
No.193:
(7pt)

大作ではあるのですが、小さくまとまりすぎているかも

長編です。
もっと話が広がるかと期待していたところには、がっかりですが、それでも最後まで読ませる筆者の力量には脱帽です。
ウォーカー氏の小説は初めてでしたが、引き続き読んでみたい作家さんなのは間違いないです。

話の始まりから終わりまで通して考えると、小説というよりはむしろ映画的?
アクションから突飛な展開、主人公を取り巻くわき役陣も異種多彩で映画にしたらさぞかし面白いだろうな〜というのが率直な感想です。
もちろん小説としてもジェットコースター的ストーリーなので未読の方には是非お勧めしたい一冊です。


処刑前夜 (講談社文庫)
メアリ・W・ウォーカー処刑前夜 についてのレビュー
No.192:
(7pt)

ちょっと物足りないかな~とは思うものの

安心して読めるのが、メアリヒギンズクラーク氏のミステリーかもしれません。
もちろん及第点ですし、主人公のマギーがモテモテなのが羨ましいくらいです。
こういう女性の視線を逃さずミステリー仕立てにするのが上手い!

タイトルと表紙の絵はイマイチですが、未読の方には是非お勧めしたい一冊です。

月夜に墓地でベルが鳴る (新潮文庫)
No.191:
(7pt)

クリスマスシーズンにはふさわしい一作

年は明けてしまいましたが、クリスマスシーズンにはピッタリの小説です。
サラサラと読めますし、難しいことは一切ないので休暇を過ごすお供としては最適です。
長編でないのも魅力的です。

タイトルと表紙はイマイチですが、未読の方には是非お勧めです。

小さな星の奇蹟 (新潮文庫)
No.190:
(7pt)

検視官ジェシカコランシリーズ

はじめてのジェシカコランシリーズでした。
印象としては、最初から飛ばしてるな〜と。
ジェットコースタームービーみたくスラスラとテンポよく読めます。
殺人自体はかなりグロいので、耐性のない方にはお勧めできませんが、強い方には是非お読みいただきたい一冊です。

こういう小説を読んでいつも思うのですが、ミステリーに恋愛ものが果たして必要なのかと。
この本については、恋愛ものは出さずに徹底的に殺人事件を描いて欲しかったです。
変にぼやけてしまうのが残念なのです。せっかくの「カギ爪」という題材ですから、もっと犯人側にたって詳細に知りたいところでした。



第六級暴力殺人―女検死官ジェシカ・コラン・シリーズ (扶桑社ミステリー)
ロバート・ウォーカー第六級暴力殺人 についてのレビュー
No.189:
(7pt)

ジェットコースター的ハードボイルド?

デミームーアで映画にもなったそうで、場面の展開が早くて結構楽しめました。
一気に読めるって、これはこれで良いですね。

読んでいくうちに準主役といっていいティーチャーに段々惹かれて、(ありえない話ですが)このまま二人が結ばれないかな?と。
敵同士だから、それはあり得ない話なのですが、そう思ってしまうぐらい二人の関係性が良かったです。

あと不満としては、登場する刑事に魅力を感じなかったことでしょうか。
もう少し踏み込んだ書き方でも良かったのではないでしょうか。

続けてデビュー作の「ケイブマン」を読もうと思っています。期待できますね!

陪審員 (ハヤカワ文庫NV)
ジョージ・ドーズ・グリーン陪審員 についてのレビュー
No.188:
(8pt)

またしてもバーバラの勝利?!

リンリー警部だけだと、たぶんつまらない小説だったはず。
バーバラがいるから読みごたえもあるし、途中で断念しそうな気持も何とか救われる。
私のお気に入りのセントジェイムズは全く登場しないし、話ばっかり長いし、失敗作かな~と。
でも、最後まで読むとリンリー警部のことが好きになっていた・・・こういうものなの?

この気持ちのまま、リンリー警部シリーズを読み返すと、また面白いのかもしれません。
エリザベスジョージの小説は普段からミステリーというよりも人間ドラマだと書いているのですが
この本もしっかり人間ドラマでした。



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隠れ家の死〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
エリザベス・ジョージ隠れ家の死 についてのレビュー
No.187:
(8pt)

キースピーターソン氏の本名での執筆だそうです。

最後のあとがきを読むまで知りませんでした。
キースピーターソン氏の本名での執筆だそうで、面白さに納得です。
記憶に残っている「傷跡のある男」もなかなか面白かったですし、読者を楽しませるという点において脱帽です。
殺人事件が前半に起こる内容がやっぱり好きです。

犯人の一人のイメージはブラッドピットなんていかがでしょう?
映画セブンと違って、犯人役もいいかもしれません。
読んだあと、配役をあれこれ考える・・・・というのは、小説を堪能した結果に違いありません。



秘密の友人 (角川文庫)
アンドリュー・クラヴァン秘密の友人 についてのレビュー
No.186:
(7pt)

ミステリーはやっぱり殺人が起こらないと、怠いです。

前半、ブラックウォーター湾の人々の話が続いて退屈で退屈で途中で読むのをやめようかと思いました。
ミステリーの醍醐味の一部として、どこでだれがどうやって殺されたか・・・あるいは殺したか。
ここが決まらないと人間模様の話ばかりでは飽きてしまいますね。
普段はこういうことを思わずに読んでいたのですが、やっぱりミステリーには殺人が必要!と。絶対条件ともいえます。

内容としてはもう少し艶やかさ?華があっても良かったのでは?と思えるほど簡素なミステリーでした。
好みではありませんが、描写としてはきちんと書かれているので7点かなと。
もっと波乱にとんだ内容だと、アガサクリスティーもビックリするほど出来が良かったのでは。


ブラックウォーター湾の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
No.185:
(7pt)

ミステリーとしては6点ですが、ダイアモンド氏の頑張りで7点!

シリーズものなのですね、「偽のデュー刑事」は前に読みましたが、内容を覚えていません・・・。
まあまあ面白かったのでは?!
ダイアモンド氏が警察を辞めてからの物語になっています。

あとがきにも書いてありましたが、ダイアモンド氏の行動・言動をみていると、ダルジール警視やフロスト警部を思い出します。
懐かしさからまだシリーズものを読みたくなりました、結果がわかっていてもフロスト警部やダルジール警視ものは面白いですものね。
真っ向勝負のミステリーもたまには良いものです。

単独捜査 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ピーター・ラヴゼイ単独捜査 についてのレビュー