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スロウハイツの神様
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【この小説が収録されている参考書籍】
スロウハイツの神様の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全173件 101~120 6/9ページ
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上・下巻とも登場人物にとても感情移入しやすい話で読みやすかったです。 1つの場面において、主観を変えることで張り巡らされた伏線が解かれていくのは爽快でした! ただ狩野や正義、スー、エンヤの話と視点や時間軸の切り替え方が少々雑に思えました。 でも、 内容がおもしろかったから、 そういった細かい所が目立つのであって、 あまり気にはなりませんでした。 大満足の5つ星です!! | ||||
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辻村深月の作品はすべて読んでいるが、この作品が私の中では最高傑作です。 キャラクターがそれぞれ、すごく魅力的。 環のまっすぐさとものを作る人すべてがもっているであろうプライドの高さが愛おしい。 けれど、やっぱりチヨダコーキの不器用さと優しさがとにかくたまらなくいい。 泣けて泣けて、でも読後感はめちゃくちゃ爽やか。 チョコケーキのエピソード。 プラズマテレビのエピソード。 伏線がつながって謎がときあかされるとき、心が温かくなります。 この中では一番普通っぽい狩野が実は一番のくせものだったり、まるで映画アマデウスのサリエリのように、天才の前に苦悩する凡才のエンヤだったり脇を固めるキャラクターもよい。 直木賞作家、辻村深月。 「鍵のかかる部屋」よりも、この作品をもっとたくさんの人に読んでもらいたい。 | ||||
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上巻と下巻で構成されているこの物語ですが、全体の評価でいえば間違いなく☆5です。 ただ前半のくだりがちょっと長いかな?少し飽き始めるかもしれませんが、メインの話は作家チヨダ・コーキとオーナーの環の話なので、後半を読むことですごく納得できるし、前半で出てきた話の意味が上手くリンクしています。感動そして、心温まる物語でした。 個人的には、辻村さんの作品の中で一番好きな本です。上巻でもし飽きても下巻まで読む事をオススメします。 | ||||
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スロウハイツの住人たちは異なる才能と独自の考えを持っていて 自分の生き方を貫こうする姿に「強さ」を感じました。 章ごとにスポットを当てる人物を変え、スロウハイツの神様(上)では分からなかった エピソードや過去を知ることができます。 意外なつながりがあったり、思いもよらなかった住人たちの素顔が明らかになったりと驚きの連続でした。 最後まで面白かったです。 | ||||
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話題となっている本がマンガだったり、ライトノベルだったりするあたりが少し抵抗があったけど、作品の人物はとてもよく書かれており、楽しめました。 | ||||
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辻村さんの作品の中で一番好きです。 読み始めは日常という感じです。特に大きな盛り上がりもなく、かなりスロースタートな感じで始まります。 でも、読み進めるにつれて謎と伏線がどんどん増えてゆき、止まれなくなります。 上巻の途中で読むのをやめるのは勿体無いので、是非下巻まで読んでみてください。 下巻では、そーっと並べたドミノを一気に崩すような爽快感が得られます。 | ||||
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小説をたくさん読む人であれば、どういったストーリー展開なのか 早い段階でよめてしまうと思います。 スロウハイツは上巻を読めば全体像は掴めました。 辻村作品は他の小説も終わりがよめてしまうものが多いです。 賞もたくさん取っていますが、文章力がそれほど高いとも思いません。 しかし私はこの作家が大好きなのです。 この作家の醍醐味は、ワクワクドキドキするストーリー展開ではなく 心理描写の描き方の上手さにあると思っています。 これほどまでに登場人物のぬくもりを描ける作家は少ないのではないでしょうか。 読後、登場人物の未来の幸せを願わずにはいられなくなります。 スロウハイツの本を閉じたときには 「いい本を読んだなぁ〜」と呆然と小説と現実を行き来してしまいました。 辻村作品はアンハッピー・ハッピーエンド問わず 一文一文を大切に読んでいくと読後とても幸せになれる作品が多いです。 その為、サラッと流し読みしてしまう人の心には何の感慨も残らないと思います。 ストーリーは分かりやすいのに、長ったらしい文面が多々あるので 流し読みしたくなってしまうんです・・・。 長編が多いのは、作家が登場人物を丁寧に書いている結果からだと思います。 その分、登場人物に血が通っています。 スロウハイツは特に丁寧に読んでほしい作品です。 この作品は読み返す人が断然多いのではないでしょうか。 そして2回目の方がより泣けたという人は断然多いのではないでしょうか。 私は4回目まで泣けました^^ 立ち読みではなく、ゆっくり時間を取って ティッシュボックスを抱えて読んでほしいです。 | ||||
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最近になって著者の作品をいくつか読むようになりました。 「えー」というものもありましたが、本作は他人に勧められる作品です。 主役級の登場人物がやや多いため、セリフを読んだあとに読み返して確認することも しばしばでしたが、読み進むにつれて感情移入していきます。 上巻から下巻、そしてクライマックスへ。 いい大人が読むことを止められなくなり、涙を流してしまいました。 理屈抜きに読んでほしい、そう思いました。 映像化したら見るんだろうな、と思いつつ。 | ||||
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日頃からたくさんの作家の本を読み、今まで幾つもの感動を作家から頂いたのですが このスロウハイツの神様、その読後感は今までよりも飛びぬけて新鮮でした。 この本を手に取った元はと言えば、直木賞を取った作家ということに加えて 兼ねてから知人に勧められていたというのが一番の要因です。 この本をジャンルに分類するなら───青春、恋愛、コメディ...... どれも正しいのだろうけど、どれも正しくないような気がします。 かの有名な手塚治虫の持つ逸話として有名なトキワ荘をモチーフとして 脚本家、映画監督、漫画家、小説家、画家といった作家の卵たちが1つのスロウハイツと呼ばれる ボロいアパートでの生活を描いた物語です。 普段こういったレビューをしたことがないので畏まって言葉にしてみると上手くいきませんね。 特に僕が印象に残ったのは、この作家は非常に起承転結の起が上手だなぁと思ったことです。 伏線の張り方がとても上手であるのももちろんそうですし、話の転換後の切り出し方や視点の入れ替え そのようなものが頻繁に行われたのにもかかわらず物語に遅れることなくついていくことができました。 女性ということで恋愛という要素がわりとたくさん入っていましたが特に気になりませんでした。 文章も透明感があってスラスラと読みやすく、かなり考えて(当たり前のことですが)文章を作っているなぁと読み手まで伝わってきました。 先ほども言ったように、この本を読んだ後不思議な感覚に陥りました。 僕には今年大学受験が控えています。 そんな時期に何のんきに本を読んでいるんだ、と親に怒られながらページをめくる手がとまりませんでした。 物語の中の登場人物達は物語の始まった瞬間から失速することなく物語の最後、エピローグまで その熱い創作意欲を少しも落とすことなく駆け抜けていました。 すげぇ、かっこいいな。 この物語をいつまでも見ていたい、そんな気持ちで満たされました。 才能が無い、と言えばそれで終わりなんですけど 僕に何かを作り出すということは難しいと自分でも理解しています。 けれど、この本を読んで何かをやってやりたい、何かを達成したい、そんな気持ちになりました。 今まで怠けてきましたが、これから必死で勉強したいと思います。 少なくともこの本には僕を動かすほどの不思議な力が詰まっています。 これからもこの本の作者、改め辻村深月さんに素晴らしい物語を作ってくれたことの礼を言いたいのと 下らない自己満足なレビューで申し訳ないという謝罪を合わせてここでさせて頂きます。 そしてこれからも1人の読者として次の作品も読み漁っていきたいと思ってます。 もちろん、受験の後でね。 | ||||
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上巻の何気ないことが、下巻で全て解き明かされて納得。 上巻の満足度が40%なら下巻の満足度は90%になりました。スロウハイツの神様(下) (講談社文庫) | ||||
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読んだ後すごく心地の良いストーリーでした。そして何度か戻って読み返してしまいました。これだけ、読み終わって心が温かくなったのは多分、『クローズド・ノート』以来だったと思います。下巻のテンポはとても良く、タイトルの意味や、前半に出てきた伏線も納得いく形でつながっていたと思います。 中でもチヨダ・コーキという登場人物には魅せられました。最初から最後まで彼の言葉には意味があり、人よりも経験は乏しくも知性と良識のあるすごく良い人間だと思いました。この作品中に登場する、彼のデビュー作『V.T.R』は実際に出版されているそうですが、是非読んでみたいです。 読む人によって良い悪いは人によって違いますが、私はこの作品が大好きです。これから読む人に是非読んで貰いたい、そして映像化してほしい、そんな作品でした。 | ||||
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上巻の何気ないことが、下巻で全て解き明かされて納得。 上巻の満足度が40%なら下巻の満足度は90%になりました。 スロウハイツの神様(下) (講談社文庫) | ||||
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この作品を読み終えて感動を言葉にしたくて記憶に止めたくてレビューします それぞれの登場人物の葛藤やもがきが、人々のぶつかり合いが生々しくそれでも伏線を回収していく度に登場人物一人一人を好きになれました。狩野には騙された感が否めませんが(笑)、ラストまでの爽快感は素晴らしかったです。 本の中のコウちゃんが言うように本はリアルな世界での人やイベントに敵わず、微々たる影響しか及ぼさないかもしれません。でも、その変化がきっとこれからの人生にも少なからず変化を与えてくれるのだと感じました。 夢見ていた頃の自分をいつの間にか社会人になって埋没させ今の現状で満足している自分に気付かされました。 自分の感情が激しく揺さぶられる本に出逢えた事が幸せです。伏線もラストも分かった上でまたじっくり読み返し、どんな考えに至るのか楽しみです。 | ||||
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そりゃ人間なんて皆どっかで汚いこと考えているけど、一生懸命きれいに生きようとしている人がいてもいいじゃない。どっかに強く美しく誠実に生きている人がいるんじゃないかって希望が持てるストーリーで楽しめた。 | ||||
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上巻から通してあちこちにちりばめてあった伏線が、 最終章に向けて怒濤の展開で腑に落ちて行きます。 良い意味で裏切られまくりで、 最後の最後まで本当に堪能させてもらいました。 とりあえず読み返そうと思います。 相手を思いやる、愛するって簡単なようで難しい。 そんな事を思わせてくれた作品です。 | ||||
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現代版トキワ荘みたいな感じですかね。クリエイターの卵達が集まったアパートで起きる、 あれやこれやを描く青春ミステリー。 ただミステリー部分は読者サービス的なものというか、これだけの量を飽きずに読ませるためのもので、 本質は青春群像劇だと思います。 読み終わった後、少しだけ切なくなります。辻村さんの作品でこれが一番好きです。 | ||||
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■あらすじ 新進気鋭の脚本家、赤羽環を中心に、彼女が所有するスロウハイツに暮らす人々の物語。 我が儘で自分勝手だけど魅力的な環が所有するスロウハイツでは、脚本家である環と作家のコウちゃん意外は何か問題があっていまいち売れない環の友人のクリエイター達が共同生活を送っている。 コウちゃんは昔、自分の小説が原因で起きた(とされている)事件を境に筆を置いていた時期があるが、今は大人気連載を抱える人気作家。そして、スロウハイツに暮らす皆はコウちゃんの小説を通り過ぎて来た、彼のファン達でもある。 空き部屋が出たスロウハイツへ、新しい入居者がやってきた。今まで散々入居希望者を却下してきただけに環のOKが出たことを不思議がる皆。 また、時の流れで入居者にも変化が生じ、ゆっくりと時間が動き出すスロウハイツ。 スロウハイツに暮らす人々の物語と書きましたが、最後にはこれってこの人とこの人の話だったのね、、って(伏線になかなか気付けない)私はやっと納得でした。 前半はどういう話なのかいまいち掴めないかもしれませんが、面白いです。 他の方も書かれてますが伏線がいっぱいですね。最後にどんどんと伏線があらわになっていくのが気持ちよいです。 ヤングアダルト向けのような、ライトに読める本だと思いました。 最後もさわやかに気持ちよく終わってもらえて気持ちよく幸せな気分になれる本です。 | ||||
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上巻にあまり魅力を感じず、でも大好きな辻村深月作品だから、と読み進めた下巻。 読み終えたときは「やられたぁ!」となりました。 上巻を含めて、これまで淡々と進められてきたストーリー。 さほど重要なこととは感じさせずに、ぼんやりと、じんわりと呈示されてきた謎。 それらが全て、後半で意味のあるものとなってきます。 そこからはもう夢中で一気に読んでしまいました。 作品全体としては、登場人物の心の動きを繊細に、リアルに描く反面、ストーリー展開はやや漫画的で、ファンタジー要素が一切無い分、そこのミスマッチに多少の違和感を感じます。大きな事件が起こる訳でもなく、いったい何がしたい物語なのかがわからず、途中少々退屈になることもありました。 しかしそんなことは全て吹き飛ぶくらい、ラストの展開には惹き付けられます。 さわやかなほんわかとした気持ちで読み終えることができる、いい作品です。 | ||||
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情景描写の希薄さや、キャラクターの非現実感、ネーミングセンスなど、まるでライトノベルのようだ。 文学的にはとても称賛できるものではないけれど、この作品を「いいな」と思う気持ちは隠しようもない。 凄まじい心の闇を怒りに変えて突き進む"赤羽環"、妄想の世界を現実に向けて届ける"チヨダ・コーキ"、 みんながみんな魅力的なキャラクターだけれど、やはりこの二人を中心とした「事件後」のエピソードが秀逸。 この二人の人を愛するに至る理由が深すぎて、軽々しい現実的な恋愛をするスーが軽薄に見えてしまうが、これが普通なんだろうな。 一つ一つの会話や行動が意味がないようで、実は緻密な計算の元に配置されていて無駄が全くないというのは恐れ入るところ。 簡易な描写が多いので人物に自然にスポットが向くのも、実は計算の内なのかな? どうも不幸エピソードというのは取ってつけたようなものが多くて、その中に人生を感じられないものがほとんどなのだけれど、 環の場合はそれが次々と掘り起こされるような形になっていて、この突拍子もないキャラクターが「生きているんだ」と感じられた。 タイトルは『スロウハイツの"神様"』だけれど、私は『スロウハイツの"奇跡"』で良かったんじゃないかと思う。 "奇跡"なんていう恥ずかしい言葉、ここで使わなくていつ使うんだよって。 | ||||
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情景描写の希薄さや、キャラクターの非現実感、ネーミングセンスなど、まるでライトノベルのようだ。 文学的にはとても称賛できるものではないけれど、この作品を「いいな」と思う気持ちは隠しようもない。 凄まじい心の闇を怒りに変えて突き進む"赤羽環"、妄想の世界を現実に向けて届ける"チヨダ・コーキ"、 みんながみんな魅力的なキャラクターだけれど、やはりこの二人を中心とした「事件後」のエピソードが秀逸。 この二人の人を愛するに至る理由が深すぎて、軽々しい現実的な恋愛をするスーが軽薄に見えてしまうが、これが普通なんだろうな。 一つ一つの会話や行動が意味がないようで、実は緻密な計算の元に配置されていて無駄が全くないというのは恐れ入るところ。 簡易な描写が多いので人物に自然にスポットが向くのも、実は計算の内なのかな? どうも不幸エピソードというのは取ってつけたようなものが多くて、その中に人生を感じられないものがほとんどなのだけれど、 環の場合はそれが次々と掘り起こされるような形になっていて、この突拍子もないキャラクターが「生きているんだ」と感じられた。 タイトルは『スロウハイツの"神様"』だけれど、私は『スロウハイツの"奇跡"』で良かったんじゃないかと思う。 "奇跡"なんていう恥ずかしい言葉、ここで使わなくていつ使うんだよって。 | ||||
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