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サンザシの丘



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【この小説が収録されている参考書籍】
サンザシの丘
サンザシの丘 (光文社文庫)

サンザシの丘の評価: 3.71/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.71pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(4pt)

ストレンジャーたちの悲劇

この作者の作品では、話題になった「霧のソレア」や他作品より、これが一番好きだ。
どちらかというと、作品のキャラクターよりも「中国残留孤児2世」と言う社会問題が主人公であり、ドキュメンタリータッチの
ミステリーと言えるかも…。ネタばれになるので詳しくは控えるが実際のところ、作品に書かれたような「残留孤児2、3世」のこうした悲劇は現実にも事件として起こっている。
「日本行き」と言う夢の片道切符を手にしてやってきたが、底の見えない不況、雇用不安、生粋の日本人でもただでさえ厳しい社会状況の中で彼らは、日本社会でも中国社会でも、どこまでもストレンジャーであり、そのような居場所のなさ、寄る辺なさは犯罪に近づき易い周縁であると思う。そうした意味でも、読み応えのある社会派人間ドラマ。

ただ、惜しむらくは、ストーリーの発端となった殺人事件の被害者の周辺、無惨にも殺されなければならなかった経緯、
主人公の心の軌跡などが省かれすぎており、後半の結論に至るまでがやや唐突に感じてしまう所だろうか。

この人の作品は「冤罪死刑」などもドラマ化されているようだし、今後もベストセラーに迎合する事なく、こうした作品を
書き続けていって欲しいと思う。今後に期待!!
サンザシの丘 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:サンザシの丘 (光文社文庫)より
4334763812
No.6:
(5pt)

とても内容のある本でした

通常の刑事ものではなく、中国残留孤児の問題、家族の問題、養護施設の問題、1人の刑事の目を通して、丁寧に描いた作品でした。犯人は、最初から最後まで、影のような存在で、一度も犯人の言葉や心情は描かれないけれど、犯人の気持ち、悲哀が出会った人々の語りの中でよく表現されていました。東野圭吾さんの「白夜光」を思わせるすばらしい作品です。途中の過程が丁寧に描かれていることこそ、この本の良さだとおもいます。まだ作品数は少ないようですので、これから、とても楽しみにしています。
サンザシの丘 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:サンザシの丘 (光文社文庫)より
4334763812
No.5:
(5pt)

とても内容のある本でした

通常の刑事ものではなく、中国残留孤児の問題、家族の問題、養護施設の問題、1人の刑事の目を通して、丁寧に描いた作品でした。犯人は、最初から最後まで、影のような存在で、一度も犯人の言葉や心情は描かれないけれど、犯人の気持ち、悲哀が出会った人々の語りの中でよく表現されていました。東野圭吾さんの「白夜光」を思わせるすばらしい作品です。途中の過程が丁寧に描かれていることこそ、この本の良さだとおもいます。まだ作品数は少ないようですので、これから、とても楽しみにしています。
サンザシの丘Amazon書評・レビュー:サンザシの丘より
4334927092
No.4:
(3pt)

確かに「砂の器」へのオマージュといえば言えなくはないけど・・・。

正直、時代と名前、状況を少し変えて、「砂の器」をそのままなぞったような印象。名前を変えざるを得なかった犯人の暗い過去、犯人の「最後の」名前を突き止めるきっかけが、「偶然テレビで見た」という”あること”が決定打になったこと、犯人が世間の脚光を浴びつつ逮捕にいたる最後・・・。途中、刑事が「それは、人の名前ではなくて地名ではないか」などと言い出す点。「砂の器」では、それが「カメダ」という重要なポイントだった。それと、ミステリーファンならご存知かと思うけど、宮部みゆきの秀逸な作品「火車」の重要なトリックとなった「住宅展示場の写真」も、なんだかパクられていたような気が・・・。刑事たちの地道な捜査の様子、少しづつ真相が見えてくる過程は読み応えがあったが、犯人が被害女性と知り合った経緯がスッポリ抜けていて、したがって、被害女性が「なぜ殺されなくてはならなかったのか」という点が、「とってつけたような」感じになっていて、本の帯とは違う気がした。過去の殺人事件に大半が割かれている。「殺されなければなかった女」と犯人のつながりを、もっと深く描いてほしかった。しかし、福山雅治、三國連太郎(実はここはけっこうポイントなのですが)、さらには水上勉の「飢餓海峡」まで出てきて、「あれもこれも詰め込んで、なんと《砂の器》に・・・」という意気込みは認めるが、松本清張氏との「器の違い」はひしひしと感じた。
サンザシの丘 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:サンザシの丘 (光文社文庫)より
4334763812
No.3:
(3pt)

確かに「砂の器」へのオマージュといえば言えなくはないけど・・・。

正直、時代と名前、状況を少し変えて、「砂の器」をそのままなぞったような印象。名前を変えざるを得なかった犯人の暗い過去、犯人の「最後の」名前を突き止めるきっかけが、「偶然テレビで見た」という”あること”が決定打になったこと、犯人が世間の脚光を浴びつつ逮捕にいたる最後・・・。途中、刑事が「それは、人の名前ではなくて地名ではないか」などと言い出す点。「砂の器」では、それが「カメダ」という重要なポイントだった。それと、ミステリーファンならご存知かと思うけど、宮部みゆきの秀逸な作品「火車」の重要なトリックとなった「住宅展示場の写真」も、なんだかパクられていたような気が・・・。刑事たちの地道な捜査の様子、少しづつ真相が見えてくる過程は読み応えがあったが、犯人が被害女性と知り合った経緯がスッポリ抜けていて、したがって、被害女性が「なぜ殺されなくてはならなかったのか」という点が、「とってつけたような」感じになっていて、本の帯とは違う気がした。過去の殺人事件に大半が割かれている。「殺されなければなかった女」と犯人のつながりを、もっと深く描いてほしかった。しかし、福山雅治、三國連太郎(実はここはけっこうポイントなのですが)、さらには水上勉の「飢餓海峡」まで出てきて、「あれもこれも詰め込んで、なんと《砂の器》に・・・」という意気込みは認めるが、松本清張氏との「器の違い」はひしひしと感じた。
サンザシの丘Amazon書評・レビュー:サンザシの丘より
4334927092
No.2:
(3pt)

もっとスピーディな展開を!

はっきり言って、最初と最後以外は面白くない。途中経過に起伏があまりないし、丁寧に描き過ぎているせいか、とにかく長く感じる。非常に悲しい話であり、内容的には悪くないが主人公の刑事の顔を想像できないくらいキャラが立っておらず、読後すぐに主人公の名前を忘れてしまうくらいだ。ただ、作品としては考えされる面もあり、☆3つとした。「霧のソレア」の様な国際謀略小説を再度書いて欲しいものである。
サンザシの丘 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:サンザシの丘 (光文社文庫)より
4334763812
No.1:
(3pt)

もっとスピーディな展開を!

はっきり言って、最初と最後以外は面白くない。途中経過に起伏があまりないし、丁寧に描き過ぎているせいか、とにかく長く感じる。非常に悲しい話であり、内容的には悪くないが主人公の刑事の顔を想像できないくらいキャラが立っておらず、読後すぐに主人公の名前を忘れてしまうくらいだ。ただ、作品としては考えされる面もあり、☆3つとした。「霧のソレア」の様な国際謀略小説を再度書いて欲しいものである。
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4334927092

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