■スポンサードリンク


サンザシの丘



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
サンザシの丘
サンザシの丘 (光文社文庫)

サンザシの丘の評価: 3.71/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.71pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(4pt)

ストレンジャーたちの悲劇

この作者の作品では、話題になった「霧のソレア」や他作品より、これが一番好きだ。
どちらかというと、作品のキャラクターよりも「中国残留孤児2世」と言う社会問題が主人公であり、ドキュメンタリータッチの
ミステリーと言えるかも…。ネタばれになるので詳しくは控えるが実際のところ、作品に書かれたような「残留孤児2、3世」のこうした悲劇は現実にも事件として起こっている。
「日本行き」と言う夢の片道切符を手にしてやってきたが、底の見えない不況、雇用不安、生粋の日本人でもただでさえ厳しい社会状況の中で彼らは、日本社会でも中国社会でも、どこまでもストレンジャーであり、そのような居場所のなさ、寄る辺なさは犯罪に近づき易い周縁であると思う。そうした意味でも、読み応えのある社会派人間ドラマ。

ただ、惜しむらくは、ストーリーの発端となった殺人事件の被害者の周辺、無惨にも殺されなければならなかった経緯、
主人公の心の軌跡などが省かれすぎており、後半の結論に至るまでがやや唐突に感じてしまう所だろうか。

この人の作品は「冤罪死刑」などもドラマ化されているようだし、今後もベストセラーに迎合する事なく、こうした作品を
書き続けていって欲しいと思う。今後に期待!!
サンザシの丘 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:サンザシの丘 (光文社文庫)より
4334763812
No.2:
(5pt)

とても内容のある本でした

通常の刑事ものではなく、中国残留孤児の問題、家族の問題、養護施設の問題、1人の刑事の目を通して、丁寧に描いた作品でした。犯人は、最初から最後まで、影のような存在で、一度も犯人の言葉や心情は描かれないけれど、犯人の気持ち、悲哀が出会った人々の語りの中でよく表現されていました。東野圭吾さんの「白夜光」を思わせるすばらしい作品です。途中の過程が丁寧に描かれていることこそ、この本の良さだとおもいます。まだ作品数は少ないようですので、これから、とても楽しみにしています。
サンザシの丘 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:サンザシの丘 (光文社文庫)より
4334763812
No.1:
(5pt)

とても内容のある本でした

通常の刑事ものではなく、中国残留孤児の問題、家族の問題、養護施設の問題、1人の刑事の目を通して、丁寧に描いた作品でした。犯人は、最初から最後まで、影のような存在で、一度も犯人の言葉や心情は描かれないけれど、犯人の気持ち、悲哀が出会った人々の語りの中でよく表現されていました。東野圭吾さんの「白夜光」を思わせるすばらしい作品です。途中の過程が丁寧に描かれていることこそ、この本の良さだとおもいます。まだ作品数は少ないようですので、これから、とても楽しみにしています。
サンザシの丘Amazon書評・レビュー:サンザシの丘より
4334927092

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!