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サンザシの丘
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サンザシの丘の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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この作者の作品では、話題になった「霧のソレア」や他作品より、これが一番好きだ。 どちらかというと、作品のキャラクターよりも「中国残留孤児2世」と言う社会問題が主人公であり、ドキュメンタリータッチの ミステリーと言えるかも…。ネタばれになるので詳しくは控えるが実際のところ、作品に書かれたような「残留孤児2、3世」のこうした悲劇は現実にも事件として起こっている。 「日本行き」と言う夢の片道切符を手にしてやってきたが、底の見えない不況、雇用不安、生粋の日本人でもただでさえ厳しい社会状況の中で彼らは、日本社会でも中国社会でも、どこまでもストレンジャーであり、そのような居場所のなさ、寄る辺なさは犯罪に近づき易い周縁であると思う。そうした意味でも、読み応えのある社会派人間ドラマ。 ただ、惜しむらくは、ストーリーの発端となった殺人事件の被害者の周辺、無惨にも殺されなければならなかった経緯、 主人公の心の軌跡などが省かれすぎており、後半の結論に至るまでがやや唐突に感じてしまう所だろうか。 この人の作品は「冤罪死刑」などもドラマ化されているようだし、今後もベストセラーに迎合する事なく、こうした作品を 書き続けていって欲しいと思う。今後に期待!! | ||||
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通常の刑事ものではなく、中国残留孤児の問題、家族の問題、養護施設の問題、1人の刑事の目を通して、丁寧に描いた作品でした。犯人は、最初から最後まで、影のような存在で、一度も犯人の言葉や心情は描かれないけれど、犯人の気持ち、悲哀が出会った人々の語りの中でよく表現されていました。東野圭吾さんの「白夜光」を思わせるすばらしい作品です。途中の過程が丁寧に描かれていることこそ、この本の良さだとおもいます。まだ作品数は少ないようですので、これから、とても楽しみにしています。 | ||||
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通常の刑事ものではなく、中国残留孤児の問題、家族の問題、養護施設の問題、1人の刑事の目を通して、丁寧に描いた作品でした。犯人は、最初から最後まで、影のような存在で、一度も犯人の言葉や心情は描かれないけれど、犯人の気持ち、悲哀が出会った人々の語りの中でよく表現されていました。東野圭吾さんの「白夜光」を思わせるすばらしい作品です。途中の過程が丁寧に描かれていることこそ、この本の良さだとおもいます。まだ作品数は少ないようですので、これから、とても楽しみにしています。 | ||||
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