■スポンサードリンク
(短編集)
おそろし 三島屋変調百物語事始
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
おそろし 三島屋変調百物語事始の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全107件 61~80 4/6ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部みゆきさんの時代小説は、本当に面白くて、新刊が出るのを心待ちにしています。この作品も、例外ではなく、早く続きが読みたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部みゆきの時代物は本当に面白くって面白くってすっかりハマってしまいました。彼女はほんとにすごストーリーテラーですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一度は手に取りどっぷりはまって、だからこそ続編「あんじゅう」を購入してこれまた感激したのに、なぜか手元になくなってしまった「おそろし」です。だからまた読めてよかった。「あんじゅう」は「おそろし」の内容を引き継いでいるのに、ぜんぜん内容を覚えていなくてびっくりしたのですが、多分安藤の家の話が辛すぎて忘れると同時に、手放したのでしょう・・・2度目は大丈夫でした。続きが楽しみなような、怖いような。 百物語は京極堂でドロドロの極みを読み込んでいるので、つらいですが宮部さんのこのお話は少しホッとする記述があるし、「あんじゅう」のようにいとおしいお話もあって好きです。おすすめです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人に勧められて読みました。 宮部さんの時代物は初めてです。 結構おどろおどろしい内容ですが、いつしか引きこまれていました。 自分も、三島屋さんの黒白の間で一緒に話を聞いている感じでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部みゆきは何を読んでも満足感があります。 時代物も現代物も、少し悲しくてせつないけど少しの明かりが見えるような終わり方がどれを読んでもいいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
神田袋物屋三島屋の黒白の間で、明かされる不思議な話。 物の怪や妖、霊ではなく、人の心に巣喰った悪の怖さを、これでもかと投げ掛ける。悲痛な人生が、心に染みる。 そして、最終話を全ての総集とし、序章からの登場人物の魂が解き放たれるといった壮大なラスト。大人のホラーと言えるだろう。 曼珠沙華 大好きだった兄の吉蔵が人を殺め島流しとなった。待ちに待った赦免だったが、殺人者の家族としての月日の流れは、藤吉(藤兵衛)へ残酷な選択をさせる。 凶宅 辰二郎一家6人は、1年暮らせば百両をやると言われ、得体の知れない屋敷に移り住む。だが、そこから生きて出られたのはおたかと言う娘の身体だけだった。 邪恋 幼馴染みとの縁組が纏まったおちかの目の前で、その相手の良助が刺殺された。下手人は、おちかの父親が引き取って育てた捨て子の松太郎。 魔鏡 死んだ姉の形見の鏡を、兄から持っているように渡されたお福。奥深くに仕舞い込んでいたのだが、ある時、兄の市太郎が持ち出した後に、嫂のお吉の様子ががらりと変わり。 家鳴り 「凶宅」語りをしたおたかを引き取った、越後屋の若旦那の清太郎が、おたかの乱心を告げに訪った。おちかは、小石川の安藤坂にある曰く付きの屋敷へと踏み込むのだった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他の方が仰るように見方が違えば物足りなさを感じるかも知れません。 ですが私には宮部みゆきさんの時代小説は全て読みましたが、今までにない新鮮さと宮部みゆきさんのこれまでにない技術の高さや感じました。 今回は事件を起こした当事者ではない、時に被害者、時に事件の外側にいたと言える立場の人の心の有様が、とても細やかに描かれていると思います。 そのさじ加減たるや、たとえるなら池波正太郎さんの作中に描く料理の描写のようです。 一見何気ない様にシンプルなのに、読後に強烈な印象を残し、果ては食べてみたいと食欲を刺激する… そんな絶妙なさじ加減に近いものを、今回の作品な感じます。 ミステリーには手品の種明かしが作品の肝と好まれる方には物足りなさを感じるかも知れません。 ですが誰にでも一つや二つ心暗い想い出があるもので、その暗さが濃ければ濃いほどフィクションの詳細な描写や展開は味気なく感じるものです。 敢えて物語の描いていない空間を楽しめる方には、思わず良い意味で唸ってしまう一冊ではないでしょうか。 文句なしのエンターテイナーだと感じた一冊でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これだけたくさんの作品を書いていて,それぞれ違う「味わい」だす作者は「おそろしい」 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めて宮部さんの時代小説を読みました。 読み出すと止まらなくなり、ほぼ一気読み(^_^;) 面白いかった¥(//∇//)¥ ですが、ちょっと誰もがトラウマを持ち過ぎかな〜。。。 人が死ぬことが多過ぎて…怪奇小説だと思います。 第二弾、第三弾と出ているようなので私は読みたいと思いました。 引き込まれる作品ですが、内容的に好まない人もいるように思うので、 ☆4つです(‾_‾;) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部作品は、あまり読んだことはなかったが、最近時代物にはまっていることから、購入。一気に読み切る。京極作品とは異なった 面白さがある。心を閉ざした一人の女性(おちか)の前で語られる残酷で、切なく、おそろしい物語。その一つひとつの物語に、注 がれる作者の限りなく優しい眼差しを感じる。少しずつ心を開いていく「おちか」とともに、いつか宮部ワールドに引き込まれて いる自分自身がいる。現代でなく江戸が舞台となってなっていることも、この作品に豊かな情感を添えている。 おそろし「宮部みゆき」である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ずーと読みたかった本。 良い状態の物が予定どうりに 届きました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
夏にぴったりの百物語のお話ですが、「怪談による心療内科」とは本書を評した解説の言です。 >「亡者はおりますよ」 「確かにおります。おりますけれど、それに命を与えるのは、わたしたちのここでございます。」 「同じように、浄土もございますよ。ここにございます。ですから、わたしがそれを学んだとき、姉は浄土に渡りました」 ―――――――――――――――――――――― と、怪談にことよせて、不幸・悲劇に翻弄された人間の怨念と、その気持ちに寄り添うことで浄化しようとする供養の闘いを描いた物語です。 いつくかのエピソードが、ヒロイン自身の悲劇とそこからの立ち直りの苦闘(「リハビリ」と同義だと私は思うのですが)を軸糸としてつながり、 >「おちかさんが勧進元ですよ。これは私らの、いっぺんきりの、講みたいなものだ」 ―――――――――――――――――――――― と、皆が力を合わせて、怨霊との対決に臨む、クライマックスに至ります。 そして、「アッシャー家の崩壊」のラストを髣髴とさせるようなラストシーン。 しかし、それですべて終わりの大団円ではなく、「あの世とこの世をつなぐ道筋で商売をする」という商人を登場させ、 >「あなたは人でなしの味方ばかりしている。」 「なぜかと言ったら、そういう連中はあんたの仲間だからだ」 膝が震える。男の言うことは正しくない。正しくないけれど、間違ってもいないと、おちかの心の隅で囁く声がする。 ―――――――――――――――――――――― という辺り、親鸞の悪人正機説にも通じるような、単純な善悪の切り分けでない、永遠に繰り返される人間の業のようなものとそれに負けずに生きようとする力との両方に注ぐ慈しみのまなざしのようなものを感じさせる怪談です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最近文庫を全然というほど読んでいなくて、本屋で見つけてまずタイトルにひかれ、時代物にひかれ、怪談物にひかれました。 宮部さんの作品は現代物はテレビや映画で知ってましたが、あまり興味が持てず読んでいませんでしたが、これを読んではまりました。 今でも宮部さんの現代物は興味がありませんが、時代物はどれを読んでもおもしろく、しかも堅苦しくありません。 本レビューからそれましたが、時代物好きで怪談物が好きな人は、ぜひお勧めです。 はじめは、あっさりしたお話ですが、読み進めていくうちに、主人公の過去やそれにまつわる怪談が出てきてページをめくるのがはやくなります。 そして、次巻の”あんじゅう”泣けます。ぜひぜひ読んで下さい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最高。黒白の間での遣り取りの双方、阿吽の呼吸が読みもの。人間模様、ただの怪談では無い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人の感情の揺れ動く様や、刻々と変化する心情を細やかに描き出し、瞬時に物語の中に引き込む手腕は、さすが宮部みゆきさんです。 特に第一話の曼珠沙華。弟の兄に対する気持ちの移り変わりの描写は心憎いほどの上手さで、喫茶店で読んでいたにも関わらず涙が零れました。 後のお話もそれぞれ魅力的ですが、導入部も兼ねるこの話は非常に映像的で、黒白の間の佇まいや曼珠沙華の朱色、それが枯れてしまった後の庭の様子まで脳裏に焼き付くようです。色の対比が鮮明な為余計に印象的なのかも知れません。 お終いになるにつれ、話間が曖昧になり、第五話では全員集合して悪霊退散!みたいな感じになっているのですが、百物語の登場人物が皆おちかに力を貸し協力する状況にイマイチ説得力がなく、蜜柑のくだりも突飛な感じで、緻密な構成も魅力の宮部さんなのに、どうしちゃったの!と感じました。 五話のお話は、それぞれ単独でも成り立っており、好き嫌いはありますがどれも魅力的です。 故になぜこのラストなのか。。。未読の次作を読めば納得出来る事を期待しています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
副題に三島屋変調百物語事始とあるように、怪談が五話収録 されてれています。各話は一見バラバラのように見えて実は・・・。 私は一話目の「曼珠沙華(まんじゅしゃげ、彼岸花とも いう)」という話が一番気に入りました。 人殺しを犯して遠島の刑(江戸時代なので)になった兄が 帰ってきた時に、弟が抱く気持ちとはというのがテーマになっ ています。 この話を読んで、東野圭吾氏の手紙 (文春文庫)という作品を思 い出しました。時代は違うもののプロットは同じなので、読 み比べて見るとより一層楽しめると思います。 また、曼珠沙華の花は宮部氏のとり残されて (文春文庫) の中の作品にも象徴的に使われています。これも読み比べて いただくと面白いと思います。 なお、五話目で1つの区切りができているのですが、事始 とあるように続きあんじゅう―三島屋変調百物語事続が出ています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
惹き付けられる人情話にほんの少しの怖さ。いいバランスで話が進んでいくが、他の方々がレビューしているように最後の場面だけがっかりでした。それがありになってしまうとなんでもありになってしまうというか…それはずるいでしょ!って印象がした。終わり方が良ければ☆5つだったのに… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「あんじゅう」を先に読んでからの、「おそろし」ですから 百物語の始まりを、後から知る事になったわけですが、 結論から言うと、作品の銃序は、どっちでもいいわけで 事件物に近い。 宮部作品は、ほぼすべて読んでますが、時代物は 「お化け」さんが、物語を作り 現代物は、死後や夢や架空の世界での主人公の 子供の行動が物語になっている。 この「おそろし」も時代物の物語パターンの一作です。 何が、全作読ませるほど、面白いかと言うと。 やはり、出てくるキャラクターの面白さなんだと思う。 キャラ全てに、違う個性がる。 しかも、その人が、読み手の身近にいる様な。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の過去話が秀逸。 誰も悪人ではないし、誰もはっきりとした悪意は持ってないのに、 そこには確かに嫌な感情があり、確かに人を傷つけている・・・ という、グレーゾーンの闇を描いている。 ものすごい悪ってのを書ける作家は多いかもしれないが、 こういう微妙な感情を描ける作家は少ないのではないか。 宮部みゆきの凄みを見せ付けられた作品。 最終章がぼんやりしててよくわかんない、って声もあるかもしれないが、 最終章で読者が救われるのも事実であろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
数ある書き手の中で、宮部みゆきはどの作品をとっても当たり外れの無い稀有な存在だと思う。特に秀逸なのは、出てくる人びと各々にスポットライトを当て文字の中で生き生きとしている。 本を読み終えた後、あ〜面白かったー!胸がちょっと暖かくなった!そんな想いを必ず抱かせてくれる人です。 あの悲劇だらけの模倣犯を乗り越えて文章に凄みも加わった作者に目が離せません | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!