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冷たい校舎の時は止まる
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【この小説が収録されている参考書籍】
冷たい校舎の時は止まるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全104件 61~80 4/6ページ
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長編だが、キャラクターに魅力があったせいかそんなに長く感じられなかった。 粗さも目立つがそれをカバーできるくらいのものがあると思います。 イラストが世界観にあってて素敵! | ||||
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良く分かるよ、大雪で、朝学校に来ても、人が閑散としているとき・・・ 「1時間目で、帰れるんじゃない?」 「職員室で先生が会議しているぞ」 っなんて声が聞こえてくる。 なので、情景はよく理解できる。 しかし、内容はというと・・・、ミステリーだけあって、正体を知りたくて、どんどん、ページをめくってしまう! 下巻がとても楽しみ♪ | ||||
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ストーリーはいいけど、さすがに長すぎる。登場人物も6人くらいでよかったのではないか。 下巻以降は続きが気になってすらすら読めました。「HERO」には泣かされました。辻村さんの今後の飛躍を期待します。 | ||||
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ちなみにこの設定って、まんま『レベルE』の高校野球地区予選編と同じ話だよね。系統としては、森生まさみさんの『7人目は笑う』も同じ。そしてどちらも、短編としては驚くべき完成度を誇る傑作というのも同じだと思う。少年漫画と少女漫画というテイストの違いはあるけれども。同時に3冊読んでみると、いろいろ共通項が見えて面白いかもしれません。単純にいえば、ある空間に閉じ込められて、そこから抜け出すためには、なぜそうなったかを・・・・閉じ込めた犯人の心理を読み解いていく・・・言い換えれば、この作品でいいえば、自殺にまつわる自分との関係をを徹底的にえぐることになるという作劇です。「なぜ閉じ込められたか?」という物理的な脱出劇の部分と、「その謎を解く」という心理的な追及の両方を重ねることで、ともすればウザくなりがちな、内面の奥底まで深く潜っていく追求をしていく・・・ああ、、、考えてみると、ハーレムメイカーや並行世界の物語も、結局とのところ「どこかへ脱出する」という作劇の構造になっていたな・・・・。この1)脱出劇と2)心理探究という二つは相性がいいのかもしれない、物語類型として。 | ||||
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こういう設定大好きなんです。裏表紙の粗筋を読んで、作者のことは今まで一度も聞いたことすらないのにきっと面白いはず!と文庫本にしては少々高めの値段にも躊躇せず購入しました。期待は裏切られませんでした。いえ、期待以上でした。先が気になって、途中で切り上げることができず上巻を一晩・下巻を一晩の計2日で読みきりました。登場人物の多さがあげられているようですが、わたしは脇役の一人一人の背景なども知りたい方なので、彼らの過去のエピソードも楽しく読みました。ただ、飛び降りをしたのはだれか・ホストはだれか・・というのは上巻からこの人だろうなと思ったその人であり、少し残念。ので、星4つ。ただ、「HERO」でのエピソードのつながりは見抜けなかったです。この章が作品で一番輝いている部分だと思います。泣かされました。また、最後の解説が川原泉であったことに少し驚きました。彼女が推薦していることで、この作品の言葉の選び方のうまさが頷けるような気がしました。 | ||||
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私には、ミステリーというよりホラーのような感じがしました。 ときどきぞっとするような描写があり、怖くて読む手を止められませんでした。 夜寝る前に読むのには向きませんが、読者を引き込む文章力はさすがだと思います。 読み終わっての感想は、こんなに素直に思い合える仲間がいるというのは幸せだろうなぁと思いました。 主人公の深月を中心に、仲間8人がお互いを信じ、思いやりをもっていて、 異質な空間なのにはじめのうちは妙な居心地のよささえ感じます。 それぞれが抱える、学校、家庭環境などに抱える悩みの描写も丁寧で、感情移入しやすく、 結末は、それほどの驚きはないものの「そういうことか」と納得でき、読後感もよいです。 辻村さんの作品はこのほか『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』を読みましたが、 恐怖、悲しみ、怒り、苦しみなどの表現がとても上手い作家さんだと思います。 読み手がつらくなるくらいに。 そしてそれが辻村さんの魅力だと思うのですが、この作品ではミステリーと心理描写の両方に力を注いだ結果、 どちらも中途半端になってしまっている印象を受けました。 なので、これから辻村さんの作品を読もうと思っている方には先ほど挙げた2作品の方が個人的にはおすすめです。 | ||||
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自殺をしたのは誰か。一人一人が自分の(主に暗い)過去を振り返りつつ、その“誰か”に迫っていきます。とにかく登場人物の掘り下げが上手で、誰が自殺をしていてもおかしくないような過去を各章で書いています。皆考え方が高校生らしく、優しい。いつも互いに気を配っていて、誰も疑心暗鬼に陥ることなく良いと思えました。読後感もさっぱりしていて、納得がいきます。ラストはまさかという展開。展開が読めてしまうよりずっと良いです。ただ、私が話の随所で気になったのが煙草の描写。舞台は県下一の私立進学校の筈が、登場人物が煙草を吸います。これは倫理的にどうなの。梨香は学校でも異色なことが特徴になっていますので気になりませんが、優等生でさえ煙草を吸う、又は吸ったことがあるという書かれ方をしています。私立でこれじゃ問答無用で退学ですよね。しかし現状は停学で済んだりと、処置は甘いです。…そんなことを言ったら春子が深月にしていたことだって退学になりかねないのでケチをつけだしたら話になりませんが。どうせなら県下一の進学校、とはしない方が違和感がなかったのではないでしょうか。唯一この進学校の荒れっぷりが私にはどうも…。私の学校は別に県下一ではありませんが、煙草なんて誰一人として吸いませんよ。私みたいに細かい所が気にならない人には、是非読んでほしいです。まあ、煙草がキーな訳ではないのでそれくらい目を瞑ればいいのですが。キーでないからこそ許せないというのもあるけど。 | ||||
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デビュー作と思えない世界観。設定もおもしろいし、登場人物みんなが魅力的です。文章も私は作者と年が近いからかすごく読みやすい。真相が知りたくて知りたくて、時間があれば続きを読みたくてしょうがない!という状態に陥りました。ただ、長いです…。 | ||||
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とりあえず言える事は、買ってよかったなと純粋に思える作品ということです。 文章の構成も上手いですね。場面の情景を手に取るように感じることができ、かつスラスラ読めるのはよいです。 最近読んだ評判のライトノベルと比べると「ああ、小説を読んだんだなぁ」としみじみと思うことが出来ました。 ただ、難点を挙げるならやはり冗長に過ぎる、ということは感じます。 主要登場人物八人の話の掘り下げ方など特に これが、作者と同名の登場人物としていなければまた違った感想になりそうですが(深月は好きですよ?)。 しかし、まぁ自分の高校生活を思い出しながらどっぷりと物語に引き込まれますね。 伏線も私は一個くらいしか予想が当たらなかったくらいには驚けました。 それでも物語の構成には若干甘さもみられますが、 著者が高校、大学生時代に執筆した作品と言うことも考慮すると文句無く☆5付けることができます。 | ||||
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こんなに長い作品なのに、途中で飽きずに最後まで一気に読んでしまったことに自分でも驚いた。犯人が知りたいと無我夢中にページを捲った。登場人物の過去編も上手くできていた。短い文章なのに、入り込めた。特にHEROの章はすごい好きだ。勿体無かったのは登場人物が多すぎること。他のレビューを書かれている方も指摘しておられるが登場人物は半分でよかったと思う。あと、主人公と作者の名前が同じなのもいただけなかった。しかしながら、こんなにも同じことの繰り返しにも関わらず、飽きさせなかった彼女の力量に惚れてしまった。他の作品も読んでみようかなって思う | ||||
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途中からまさか・・と思って恐れていたダメパターンの展開ではなかったが、まぁ予想通り。 というか、ほぼ予想そのまま。 唯一見抜けなかったのは男子生徒と教師のくだり。 なるほどね。ま、感動はしないけど。 この下巻の長さで十分ではと思う。 そうしたらもう少し、楽しめただろう。 あたしにとってはこのながーい長い上下巻は、登場人物を嫌いになるには十分の長さだった。 展開の早くなった下巻は少し点数アップ。 そうして、やや矛盾は感じるけれど自我の分裂のくだりに、★1つ追加。 ファンタジー性と高校生のラブコメに、スティーブンキングを少したらした小説だったというのが感想。 とにかく軽いので、疲れていても読める点、時間つぶしにはよいのでは。 | ||||
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「凍りのくじら」があまりに素晴らしかったので、辻村さんの作品を順番にと思いこの作品を。 途中までの印象はバイオハザードのような閉塞感。上巻を読み終わった後で、ここまで話しに片がついて、まだまるまる下巻が残っている。途中で本を閉じて寝てしまうと、嫌な夢を見そうなそんな印象。かといって残りを一気に読むには中身が重過ぎる。そんなジレンマ。 長い小説は大好きだし、先の読めない展開は少しも退屈させないけれど、こうも緊張感が続くと少々疲れるかもしれない。登場人物8人の過去が各章でひとつひとつ明かされていくという展開なのだが、8人誰も進学校の生徒会関係者で、何かのトラウマを抱えるできる子という共通点があるだけに、キャラもかぶるところがあるのが否めない。しかし一人だけ違った印象の○○さんのお話になって急にトーンが明るくなる。これが下巻の半ばくらい。これが読むほうにとっては大きな救いとなり、物語的にも結末への伏線の一つとなって、大団円となだれ込む。作者の名前と、登場人物の一人の名前が一致していることについて、違和感を感じているコメントもあるが、少なくとも本作に関しては、作品の伏線の一つとして読めると思う。謎解きが終わってからのエピローグは少々長すぎな印象だけれど、これは処女作品に対する作者の思い入れの深さを表しているのだろうし、素直に最後までつきあおう。 読みながら「何か変だなあ」と感じていたところは、謎ときですべて解決する。そういう意味で伏線の張り方は本当に見事だし、アイディアをこれだけの長編の作品として破綻なく完成させた作者の力量には舌を巻く。読み終わっての読後感は、村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」に近いものがある。メタフィクション的なところは、フィクションの意味を考え続けた人の作品だなあと感じさせられる。 | ||||
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結末じゃなくて過程が長かったけど良かった。読んでいる時は長いとしか思わなかったけど、今思うと雪の中の校舎を、文化祭の場面を思い起こせる。 1人1人の章で仲間がどんどん消えていくのも誰がやっているのかもわかってるんだけど読み進めて、文化祭へと集結していくのを見守った。 | ||||
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この作品を貫いているのは3つの緊張感だ。 1.ミステリーとして8人のうち誰が自殺したのかという緊張感。 2.密室と化した真冬の学校の校舎という緊張感 3.高校時代の狭い人間関係という緊張感 この3つの緊張感が最後までテンションを保っているため、 長い作品ながら最後まで飽きさせず読ませるのだと思う。 | ||||
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基本線はクローズドサークルでのサスペンスなのだが,ホラー的でもあり,ファンタジー的でもある作品. 序盤は,明るく健全な高校生の受験を中心とした悩みや人間関係のトラブル,年齢が近く兄貴分的な担任教師など,古臭いモチーフのオンパレードで,これは1980年代の小説か??という印象を受けるが,中盤あたりから緊張感が増して,イマドキの高校生らしい裏事情も露わになったりする.ラストにはミステリーっぽいどんでん返しも用意されていて十分楽しめた. 難点は少々長すぎること.心理描写が長いのは教育学部出身の作者らしくよく書けてはいるのだが,導入部分が冗長で眠くなる.そこを乗り切れば面白くなるので,がんばって読みましょうw | ||||
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全てはあのエピソードと出会うためにあったなと。 長いし、どうなるんだろうなぁと多少うんざりもしたけれども、 あいつのエピソードにはやられた。 そしてそれだけでこの物語を読む価値があったと思った。 物語の全てはあのキャラクターを作り出すための仕掛け。 他のキャラはある意味捨てキャラ。 読み終わったときに誰のことが一番心に強く残ったのか。 その人がこの物語の主役です。 | ||||
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閉鎖空間、学校、個性豊かな登場人物、奇妙な学校内の共同生活、迫り来る恐怖。 メフィスト賞受賞は伊達ではなく、物語の中にグイグイと読者を引き込みます。とても 魅力的な設定と文章力です。辻村さんもお若い作家さんながらこの技量には脱帽します。 ただし如何せん物語が無駄に長い点が惜しい。延々と現実と過去とをぐるぐると舞台が 転換するので話がなかなか先に進まず次第にもどかしさすら感じるかもしれません。実際 うんざりして脱落する読者もいらっしゃったのではないでしょうか。繰り返しますが設定は 非常に魅力的なだけに冗長に過ぎたことが残念。 まあ、その後の辻村さんの作品を読めば、物語の構成力に向上があったのは明らかで、 デビュー作としておおらかに構えれば十分に「読める」作品です。辻村作品の原点でもあり、 その後の作品にもこの物語の影響がちらほら。近作で辻村深月に出会った方、一読されること をお薦め致します。 | ||||
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友達に、あらすじを聞いて面白そうだな〜と思って、読んだ本。 すっごく面白かった!!! ちょっと話がよめてしまったり、私が読み解けなかった部分もあって??なところもありますが、なんと言っても、登場人物の魅力にヤラれました。。 文句なし、ツボです。 描写も、不気味な静寂感がでていて引き込まれます。 図書館で本を借りて読んだけれど、これは手元に置いておきたい本かも。 | ||||
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この作者さんの文章には『子どもたちは夜と遊ぶ』で初めて出会いましたが、デビュー作もさすがでした。見事です。もっと片手間に、だらだらと読むつもりだったのに、うっかり睡眠時間を削られてしまいました。 閉鎖的な空間はとても薄気味悪く、奇妙で、上巻を読んでいるときはとにかく空寒い感じがしていました。夜中に読むとちょっと怖いですね。純粋なミステリというよりはファンタジーに近いですが、しんしんとした寒さのせいもあってか非常に静かな恐怖が紙面を通して伝わってくるかのようです。 8人の主要登場人物はどこか見覚えのある人ばかり。思わず自分の高校時代や中学時代を振り返ってしまいます。 中には自分にものすごく近い人もいて、ほろりと来てしまう場面も。感情をたっぷり入れて読める小説は意外と少ないので、これは貴重な作品です。 読後感は解説にあるように非常によかったですね。青春ものとしてまとまっていましたし。 でも、個人的には読んでいる最中が一番良かったかな。はらはらしつつ、うるうるしつつ、「どうなったの??」と純粋に先が気になる。こんなに分厚いのにあっという間に読み終えてしまうからストーリーの魅力には頭が下がりますね。 他の作品も手に取ってみなければ!と思わせる小説でした。 | ||||
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大雪の中、校舎に閉じこめられた8人の高校生。学園祭最終日に校舎の屋上から飛び降りたのは誰? 重要な「あの日」の記憶がすっぽりと抜け落ち、現在から過去へ、そしてまた現在へと時間が錯綜する中、仲間が一人ずつ消えていく・・・。 この恐ろしくも不可思議な “事件” の “犯人” はいったい誰なのか!? 本作品は、第31回メフィスト賞を受賞した正統派ホラーミステリです。キャラの作り込み、読者を引き込む文章、ミステリとしての意外性、どれをとっても高レベル。満足のいく一冊に仕上がっています。 この手のホラーミステリ(ホラーファンタジー)は、人によってかなり好みが分かれる場合が多いのですが、本作品はその中でも珍しく万人受けする readability の高い作品だといえるでしょう。 また最後の “謎解き” に関しては、「やられた!」と叫んでしまうこと間違いなし。上下巻とも分厚く結構長い作品ですが、その長さを十分に生かした大規模なカタルシスが最後に待っています。期待して最後まで一気に読み通すべし。 | ||||
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