(短編集)

ななつのこ

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評判

ななつのこの評価:

3.95/5点 レビュー 43件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.95pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全87件 1〜20 1/5ページ
No.87
(3pt)

これをデビュー作として応募するのは度胸がある

語り手である短大生「入江駒子」は、児童文学『ななつのこ』を読み、キャラクターの少年〈はやて〉と謎の女性〈あやめさん〉、そして作品にひそむ「謎」に魅入られてしまう。駒子は作者である「佐伯綾乃」に、駒子自身が最近体験した出来事を含むファンレターを送る。返信が届くが、驚いたことにそこに書かれていたのは「謎解き」だった……

 やっぱり小説は予備知識や思いこみをできるだけ排除して読んだほうがいいな、と改めて思わされた一冊。最近のぼくは前情報を遮断するため、文庫本を買って帰宅すると同時にカバーを一旦外して裏表紙の文章を読まない工夫をしている。
 そんな工夫をしていても「この小説が日常系ミステリの良作の一つ」という予備知識はあった。だからこそ、上記のストーリー設定を読んで「こんなややこしい手続きを踏んだ連作短篇集だったのか」といい意味で衝撃を受けた。
 ストーリー的にも時間軸的にもつながりをもたせた連作短篇集であり、正直なところ、ミステリとしての短篇それぞれの謎解きは軽くてふわっとした印象で、「それはさすがにどうなんだろうか」というオチも少なくない。しかしながら随所にちりばめられた人物や言動が最終話にきれいに結びついて、「ああ、だからこそこのタイトルなのだ」と読後感はよかった。おそらく作者は、この大きな謎を最後に開示するために、一つ一つの小さな謎をつづったのだろう。

 惜しむらくは、1999年の作品ということで、登場人物たちの言葉のチョイスにむずむずし、ユーモア部分がかなりすべっていると感じてしまうところ。平成はかなり過去のものとなりつつあるのだなあ。
ななつのこ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ななつのこ (創元推理文庫)より
4488426018
No.86
(3pt)

これをデビュー作として応募するのは度胸がある

語り手である短大生「入江駒子」は、児童文学『ななつのこ』を読み、キャラクターの少年〈はやて〉と謎の女性〈あやめさん〉、そして作品にひそむ「謎」に魅入られてしまう。駒子は作者である「佐伯綾乃」に、駒子自身が最近体験した出来事を含むファンレターを送る。返信が届くが、驚いたことにそこに書かれていたのは「謎解き」だった……

 やっぱり小説は予備知識や思いこみをできるだけ排除して読んだほうがいいな、と改めて思わされた一冊。最近のぼくは前情報を遮断するため、文庫本を買って帰宅すると同時にカバーを一旦外して裏表紙の文章を読まない工夫をしている。
 そんな工夫をしていても「この小説が日常系ミステリの良作の一つ」という予備知識はあった。だからこそ、上記のストーリー設定を読んで「こんなややこしい手続きを踏んだ連作短篇集だったのか」といい意味で衝撃を受けた。
 ストーリー的にも時間軸的にもつながりをもたせた連作短篇集であり、正直なところ、ミステリとしての短篇それぞれの謎解きは軽くてふわっとした印象で、「それはさすがにどうなんだろうか」というオチも少なくない。しかしながら随所にちりばめられた人物や言動が最終話にきれいに結びついて、「ああ、だからこそこのタイトルなのだ」と読後感はよかった。おそらく作者は、この大きな謎を最後に開示するために、一つ一つの小さな謎をつづったのだろう。

 惜しむらくは、1999年の作品ということで、登場人物たちの言葉のチョイスにむずむずし、ユーモア部分がかなりすべっていると感じてしまうところ。平成はかなり過去のものとなりつつあるのだなあ。
ななつのこ Amazon書評・レビュー: ななつのこより
4488023347
No.85
(4pt)

ファンタジックな日常系ロマンミステリー

人によってはご都合主義ともとれる、大雑把な展開もあるが、そういうのも含めてファンタジー的な日常というか、「こういう世界もあっても良いんじゃないか」的な雰囲気の物語が楽しめます。
主人公の駒子に軽い苛立ちも覚えることもあるかもしれません。ただそれはある意味ビルディングストーリーとして意識的に置かれた幼さだと思います。未完成で好奇心旺盛で夢見がちで純粋で意外とたくましい、そういう良いキャラクターになっていると思う。北村薫の「円紫さんとわたし」の「わたし」は純度の高い文学少女を書いたのに対し、今回の「駒子」はもう少し地のついたある種現実的な女性なのでその欠点も含め感情移入しやすかったです。

各エピソードには面白さのばらつきがあると思う。
個人的に出色だったのが「バス・ストップ」と「白いタンポポ」。

バスストップ
教習所で上手く行かなく自堕落な夏を過ごす駒子。
はじめて会う男性に「自動車用語」を自慢げに説くあたり、リアルな「青さ」があって良い。
金網越しに何かしている老婆と少女。
その謎が極めて社会的な問題にふれながら、あくまでも作中では「情」の問題として扱っているのが好き。

白いタンポポ
作中の人の描き方の深さが、このエピソードが一つ抜けている。
「お姉ちゃんはね」と自分を呼ばないで「わたしは」と子供に呼びかける駒子の不器用な純粋さが、子供にも響いたに違いない。駒子自身の成長も感じられる。
そうした話を、文通のエピローグで、「知」として「白いタンポポ」とはと新しい視点(発見)を与えつつ、美しく着地する締め方も含め、素晴らしい。
ななつのこ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ななつのこ (創元推理文庫)より
4488426018
No.84
(4pt)

ファンタジックな日常系ロマンミステリー

人によってはご都合主義ともとれる、大雑把な展開もあるが、そういうのも含めてファンタジー的な日常というか、「こういう世界もあっても良いんじゃないか」的な雰囲気の物語が楽しめます。
主人公の駒子に軽い苛立ちも覚えることもあるかもしれません。ただそれはある意味ビルディングストーリーとして意識的に置かれた幼さだと思います。未完成で好奇心旺盛で夢見がちで純粋で意外とたくましい、そういう良いキャラクターになっていると思う。北村薫の「円紫さんとわたし」の「わたし」は純度の高い文学少女を書いたのに対し、今回の「駒子」はもう少し地のついたある種現実的な女性なのでその欠点も含め感情移入しやすかったです。

各エピソードには面白さのばらつきがあると思う。
個人的に出色だったのが「バス・ストップ」と「白いタンポポ」。

バスストップ
教習所で上手く行かなく自堕落な夏を過ごす駒子。
はじめて会う男性に「自動車用語」を自慢げに説くあたり、リアルな「青さ」があって良い。
金網越しに何かしている老婆と少女。
その謎が極めて社会的な問題にふれながら、あくまでも作中では「情」の問題として扱っているのが好き。

白いタンポポ
作中の人の描き方の深さが、このエピソードが一つ抜けている。
「お姉ちゃんはね」と自分を呼ばないで「わたしは」と子供に呼びかける駒子の不器用な純粋さが、子供にも響いたに違いない。駒子自身の成長も感じられる。
そうした話を、文通のエピローグで、「知」として「白いタンポポ」とはと新しい視点(発見)を与えつつ、美しく着地する締め方も含め、素晴らしい。
ななつのこ Amazon書評・レビュー: ななつのこより
4488023347
No.83
(1pt)

子ども騙し 中高生が書いた作品

受賞作ということで期待して読んだが、期待外れだった。
 あまりにもご都合主義であり、物語だから許されると言えるレベルを超えている。
 また作品の本筋に関係のない描写や比喩表現が多く、作者は己の表現力を見せつけたいだろうことだけが透けて見えて、鼻につく。
空をこえて七星のかなた から加納作品に入り、空を〜のときにも同様の感想をもった。
1作品で断じてはならぬと、ななつの子を読了したが、全く同じ感想に終わった。
 ななつの子に至っては途中で投げ出したくなり、何度も閉じかけたが、
我が家の近くにある、今はなき町田東急百貨店のプラネタリウムが出てきたことに懐かしさを感じ最後までなんとか読み切った。
 しかしもう二度と彼女の作品に手が伸びることはない。
ななつのこ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ななつのこ (創元推理文庫)より
4488426018
No.82
(1pt)

子ども騙し 中高生が書いた作品

受賞作ということで期待して読んだが、期待外れだった。
 あまりにもご都合主義であり、物語だから許されると言えるレベルを超えている。
 また作品の本筋に関係のない描写や比喩表現が多く、作者は己の表現力を見せつけたいだろうことだけが透けて見えて、鼻につく。
空をこえて七星のかなた から加納作品に入り、空を〜のときにも同様の感想をもった。
1作品で断じてはならぬと、ななつの子を読了したが、全く同じ感想に終わった。
 ななつの子に至っては途中で投げ出したくなり、何度も閉じかけたが、
我が家の近くにある、今はなき町田東急百貨店のプラネタリウムが出てきたことに懐かしさを感じ最後までなんとか読み切った。
 しかしもう二度と彼女の作品に手が伸びることはない。
ななつのこ Amazon書評・レビュー: ななつのこより
4488023347
No.81
(4pt)

日常に潜む小さな謎と奇跡を描く心温まるミステリー

敬称略

『ななつのこ』は、加納朋子による魅力的なミステリー小説?。

この作品は、複数の短編から構成され、それぞれが微妙に絡み合いながら一つの大きな謎を解き明かしていく。

加納朋子の筆致は非常に緻密で、読者を引き込む力がある。

特に、キャラクターの描写が秀逸で、読者は登場人物たちの成長や感情の変化をリアルに感じ取ることができる。

子供たちの視点から描かれる物語は、純粋さと素朴さに溢れており、大人の読者にも新鮮な感覚を提供する。

また、各短編は独立して楽しむことができる一方で、全体として一つの大きな物語を形成している。

この構成は、読者に対して適度な緊張感と満足感を提供し、一度読み始めると止められない魅力を持っている。

加えて、伏線の回収が巧妙であり、最後に全てが繋がる瞬間には感動が訪れる。

『ななつのこ』は、日常の中に隠された小さな謎を楽しむことができる一冊。

ミステリー好きにはもちろん、温かい人間ドラマを求める読者にもおすすめ。

加納朋子の世界観を存分に堪能できるこの作品は、読後感も爽やかで、心に残る一冊となる。
ななつのこ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ななつのこ (創元推理文庫)より
4488426018
No.80
(4pt)

日常に潜む小さな謎と奇跡を描く心温まるミステリー

敬称略

『ななつのこ』は、加納朋子による魅力的なミステリー小説?。

この作品は、複数の短編から構成され、それぞれが微妙に絡み合いながら一つの大きな謎を解き明かしていく。

加納朋子の筆致は非常に緻密で、読者を引き込む力がある。

特に、キャラクターの描写が秀逸で、読者は登場人物たちの成長や感情の変化をリアルに感じ取ることができる。

子供たちの視点から描かれる物語は、純粋さと素朴さに溢れており、大人の読者にも新鮮な感覚を提供する。

また、各短編は独立して楽しむことができる一方で、全体として一つの大きな物語を形成している。

この構成は、読者に対して適度な緊張感と満足感を提供し、一度読み始めると止められない魅力を持っている。

加えて、伏線の回収が巧妙であり、最後に全てが繋がる瞬間には感動が訪れる。

『ななつのこ』は、日常の中に隠された小さな謎を楽しむことができる一冊。

ミステリー好きにはもちろん、温かい人間ドラマを求める読者にもおすすめ。

加納朋子の世界観を存分に堪能できるこの作品は、読後感も爽やかで、心に残る一冊となる。
ななつのこ Amazon書評・レビュー: ななつのこより
4488023347
No.79
(5pt)

日常の謎を美しく描く

ミステリーのジャンルとして定番となっている日常の謎
謎解きは好きだけれど、殺人などの事件性を好まなかったり
文学寄りの趣向を持つ方には好まれる一冊と思います
ななつのこ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ななつのこ (創元推理文庫)より
4488426018
No.78
(5pt)

日常の謎を美しく描く

ミステリーのジャンルとして定番となっている日常の謎
謎解きは好きだけれど、殺人などの事件性を好まなかったり
文学寄りの趣向を持つ方には好まれる一冊と思います
ななつのこ Amazon書評・レビュー: ななつのこより
4488023347
No.77
(5pt)

心穏やかに

なんとも気持ちがよく
それでいてミステリアス
そしてえっ!と驚く事も入れてある
絶対読んで損は無いと思う。
ななつのこ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ななつのこ (創元推理文庫)より
4488426018
No.76
(5pt)

心穏やかに

なんとも気持ちがよく
それでいてミステリアス
そしてえっ!と驚く事も入れてある
絶対読んで損は無いと思う。
ななつのこ Amazon書評・レビュー: ななつのこより
4488023347
No.75
(2pt)

複雑にした割には。。。。。

本書のタイトルは「ななつのこ」。そして作中作として本書とは別の「ななつのこ」が出てくる。
主人公駒子は本屋で「ななつのこ」と言う本を購入し、大変に気に入る。その「ななつのこ」には七つの短編が収められており、はやてと言う名の主人公が何かしらの事件に遭遇し、それを病気で療養しているあやめさんと言う女性に相談すると、あやめさんは安楽椅子探偵のごとく、部屋に居ながらはやて少年に謎の解決を授ける。

そして本書も当然七つの短編。その一つ一つが本書内に登場する別の「ななつのこ」に対応する様な事件が主人公駒子の身の回りで起き、駒子はその作中作である「ななつのこ」の作者綾乃に出したファンレターに駒子の周りで起こった事件を書き、ファンレターを受け取った綾乃は、同じく安楽椅子探偵の様に駒子への返信で事件の解決を授ける。

面白かったのは、この作中作と本作をわざと同名のタイトルにし、内容も主人公が安楽椅子探偵役に相談して事件が解決すると言う手法。
しかしそれ以外は全く面白くない。どの事件も無理が有り過ぎる。お寺の住職が地域の何人かに子猫を引き取ってもらったが、それが全く同じ日に居なくなった話など、読んでいて呆れてしまった。

また、主人公駒子とその友人との会話もむず痒さが残る。本書の作者加納氏は朋子と言う名前の通り女性だし、履歴を見ると女子短大卒なので、まぎれも無い女性なのだが、自分には女性に縁の無い男性が憧れで書いた様な会話の様に感じた。
ななつのこ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ななつのこ (創元推理文庫)より
4488426018
No.74
(2pt)

複雑にした割には。。。。。

本書のタイトルは「ななつのこ」。そして作中作として本書とは別の「ななつのこ」が出てくる。
主人公駒子は本屋で「ななつのこ」と言う本を購入し、大変に気に入る。その「ななつのこ」には七つの短編が収められており、はやてと言う名の主人公が何かしらの事件に遭遇し、それを病気で療養しているあやめさんと言う女性に相談すると、あやめさんは安楽椅子探偵のごとく、部屋に居ながらはやて少年に謎の解決を授ける。

そして本書も当然七つの短編。その一つ一つが本書内に登場する別の「ななつのこ」に対応する様な事件が主人公駒子の身の回りで起き、駒子はその作中作である「ななつのこ」の作者綾乃に出したファンレターに駒子の周りで起こった事件を書き、ファンレターを受け取った綾乃は、同じく安楽椅子探偵の様に駒子への返信で事件の解決を授ける。

面白かったのは、この作中作と本作をわざと同名のタイトルにし、内容も主人公が安楽椅子探偵役に相談して事件が解決すると言う手法。
しかしそれ以外は全く面白くない。どの事件も無理が有り過ぎる。お寺の住職が地域の何人かに子猫を引き取ってもらったが、それが全く同じ日に居なくなった話など、読んでいて呆れてしまった。

また、主人公駒子とその友人との会話もむず痒さが残る。本書の作者加納氏は朋子と言う名前の通り女性だし、履歴を見ると女子短大卒なので、まぎれも無い女性なのだが、自分には女性に縁の無い男性が憧れで書いた様な会話の様に感じた。
ななつのこ Amazon書評・レビュー: ななつのこより
4488023347
No.73
(2pt)

小心者インテリの処世術

オーディオブック版の配信、ネームバリュー、大崎先生の『平台がおまちかね』の「ときめきのポップスター」で作中書店員達のオモチャ(売出品の陳列に対する遊び心として)になった作品として。
書店で椅子に座り「スイカジュースの涙」を流し読みで一気に読み終え「読める」本なので、この際全部読んでみようかと購入。

身の回りの事象に作家「綾乃さん」への作品感想に混ぜた手紙で私事を明かし謎を推理してもらう話。謎の概要を知りたければ各章終わりの数ページだけを見ればよい。主人公自身の手紙の内容は一「スイカジュースの涙」、七「ななつのこ」後日談以外は基本的に省略。本編以上に主人公自身が綾乃さんへ宛てた内容を推理してみるのも一興かもしれない。

「こんな長い手紙があるか」という趣旨のレビューで故人が寄せた手紙の寄せ集めという体の『若きウェルテルの悩み』を思い出した。読者は、まず手紙自体が架空の、読み物としての手紙、手紙という形をとった小説という認識を持たなければならない。
身の回りの悩み相談だけあって「若きウェルテルの悩み」のような、あえて長文である書き手の切実さも、編者の断りの下に手に取った読者が遺書の緊迫感を感じながら読み進めることもない。
所詮は女の子の長電話、のようなもの。長いので意味があるかと思えば当事者でこそ深く考えていないし下手に追及すると逆ギレ、ヒスを起こす。

謎に対する主人公の位置付けは第三者(野次馬)なので、主人公自身は容疑者リストの「この中」に入ることさえない。
同情しているようで、どこか他人事の主人公が、果たして作品感想の手紙に混ぜた私事程の思い入れを抱えていたのだろうか。
蝶と蛾をくっ付けてキメラだ、という「水色の蝶」オチに西洋の昔話が出てくるなど、あくまで犯人の無邪気に相容れず、女学生の学問上の理屈付けとしての理解だと不快だった。相手に相容れぬところを保身から識者に投げて理論武装しようとしているだけだろう。少年漫画/アニメ/戦隊ヒーローの人形遊びが好きなお子さんを必死で理解しようとしている教育ママの心理内容だ。

ラストオチ、読書中に『若きウェルテルの悩み』が過っただけに私の本書結論は決まった。
ななつのこ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ななつのこ (創元推理文庫)より
4488426018
No.72
(2pt)

小心者インテリの処世術

オーディオブック版の配信、ネームバリュー、大崎先生の『平台がおまちかね』の「ときめきのポップスター」で作中書店員達のオモチャ(売出品の陳列に対する遊び心として)になった作品として。
書店で椅子に座り「スイカジュースの涙」を流し読みで一気に読み終え「読める」本なので、この際全部読んでみようかと購入。

身の回りの事象に作家「綾乃さん」への作品感想に混ぜた手紙で私事を明かし謎を推理してもらう話。謎の概要を知りたければ各章終わりの数ページだけを見ればよい。主人公自身の手紙の内容は一「スイカジュースの涙」、七「ななつのこ」後日談以外は基本的に省略。本編以上に主人公自身が綾乃さんへ宛てた内容を推理してみるのも一興かもしれない。

「こんな長い手紙があるか」という趣旨のレビューで故人が寄せた手紙の寄せ集めという体の『若きウェルテルの悩み』を思い出した。読者は、まず手紙自体が架空の、読み物としての手紙、手紙という形をとった小説という認識を持たなければならない。
身の回りの悩み相談だけあって「若きウェルテルの悩み」のような、あえて長文である書き手の切実さも、編者の断りの下に手に取った読者が遺書の緊迫感を感じながら読み進めることもない。
所詮は女の子の長電話、のようなもの。長いので意味があるかと思えば当事者でこそ深く考えていないし下手に追及すると逆ギレ、ヒスを起こす。

謎に対する主人公の位置付けは第三者(野次馬)なので、主人公自身は容疑者リストの「この中」に入ることさえない。
同情しているようで、どこか他人事の主人公が、果たして作品感想の手紙に混ぜた私事程の思い入れを抱えていたのだろうか。
蝶と蛾をくっ付けてキメラだ、という「水色の蝶」オチに西洋の昔話が出てくるなど、あくまで犯人の無邪気に相容れず、女学生の学問上の理屈付けとしての理解だと不快だった。相手に相容れぬところを保身から識者に投げて理論武装しようとしているだけだろう。少年漫画/アニメ/戦隊ヒーローの人形遊びが好きなお子さんを必死で理解しようとしている教育ママの心理内容だ。

ラストオチ、読書中に『若きウェルテルの悩み』が過っただけに私の本書結論は決まった。
ななつのこ Amazon書評・レビュー: ななつのこより
4488023347
No.71
(3pt)

技術に優れオリジナリティに乏しい

よく工夫しているけど、既視感溢れるほんわかミステリーでした。
 実際にこんな長い謎かけの手紙をもらったら、読む方はさぞ「ウザイ」でしょう。人との出合に偶然が過ぎるのもミステリーとしては弱いです。
 私にとっては、何年間かに1冊くらい読むがなかなか連続買いに至らない作家さんです。
ななつのこ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ななつのこ (創元推理文庫)より
4488426018
No.70
(3pt)

技術に優れオリジナリティに乏しい

よく工夫しているけど、既視感溢れるほんわかミステリーでした。
 実際にこんな長い謎かけの手紙をもらったら、読む方はさぞ「ウザイ」でしょう。人との出合に偶然が過ぎるのもミステリーとしては弱いです。
 私にとっては、何年間かに1冊くらい読むがなかなか連続買いに至らない作家さんです。
ななつのこ Amazon書評・レビュー: ななつのこより
4488023347
No.69
(1pt)

ご都合主義

登場するすべてのエピソードが、強引にオチに結び付けられる。
「どうせこういう結末だろう」と簡単に予測できるうえに、ストーリーの
展開も不自然。用意した結末のために無理やり用意したような出来事の数々。
主人公の女の子の行動も愚かすぎて、納得感もない。
ななつのこ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ななつのこ (創元推理文庫)より
4488426018
No.68
(1pt)

ご都合主義

登場するすべてのエピソードが、強引にオチに結び付けられる。
「どうせこういう結末だろう」と簡単に予測できるうえに、ストーリーの
展開も不自然。用意した結末のために無理やり用意したような出来事の数々。
主人公の女の子の行動も愚かすぎて、納得感もない。
ななつのこ Amazon書評・レビュー: ななつのこより
4488023347