(短編集)

ななつのこ

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評判

ななつのこの評価:

3.95/5点 レビュー 43件。 B ランク

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平均点3.95pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全87件 41〜60 3/5ページ
No.47
(4pt)

やさしい謎解き

やさしい気持ちになれる謎解きです。
この作品では、殺人事件や、誘拐事件が起こるわけでもない。
日常の中で起こる謎解きを、読者と作中作品の『ななつのこ』の著者の間のファンレターとその返事による往復書簡の中で解決するという、ちょっと変わったミステリー。
構成でいえば、7編の短編連作の形式になっていて、作中作品の『ななつのこ』の1話ずつと内容がリンクしているのもおもしろかった。
さらに言うと、全編を通じての謎解きが、大きく1つ仕掛けてある。よくよく考えてある構成だなと感心しました。
各話謎解きが一回の往復書簡の間でされ、さらに言えば何が謎なのかも最後まで分からないなど、自分で謎解きを楽しみにしている向きには面白くないかもしれない。
ただ、全編が優しい気持ちで書かれているため、優しい解決が示されるとホッとできる。
こういった優しい謎解きはもっと増えて欲しいなぁと思います。
ななつのこ Amazon書評・レビュー: ななつのこより
4488023347
No.46
(4pt)

やさしい謎解き

やさしい気持ちになれる謎解きです。
この作品では、殺人事件や、誘拐事件が起こるわけでもない。
日常の中で起こる謎解きを、読者と作中作品の『ななつのこ』の著者の間のファンレターとその返事による往復書簡の中で解決するという、ちょっと変わったミステリー。
構成でいえば、7編の短編連作の形式になっていて、作中作品の『ななつのこ』の1話ずつと内容がリンクしているのもおもしろかった。
さらに言うと、全編を通じての謎解きが、大きく1つ仕掛けてある。よくよく考えてある構成だなと感心しました。
各話謎解きが一回の往復書簡の間でされ、さらに言えば何が謎なのかも最後まで分からないなど、自分で謎解きを楽しみにしている向きには面白くないかもしれない。
ただ、全編が優しい気持ちで書かれているため、優しい解決が示されるとホッとできる。
こういった優しい謎解きはもっと増えて欲しいなぁと思います。
ななつのこ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ななつのこ (創元推理文庫)より
4488426018
No.45
(5pt)

ささくれ立った気持ちのときに・・・

この本の事を知ったのは、大崎梢著の「平台がおまちかね」の話の中でです。
出版社の営業が薦める他の出版社の本の中のひとつとして、取り上げられていました。
他の作家さんが、お話の中でとはいえ、薦める本というものに、興味を持って手に取りました。
大好きな本のファンレターから、文通が始まり謎への解決に至る…
ミステリーと言うには、あまりにも身近な謎で、自分ならきっとスルーしてしまうような事が、
きちんと解決されて、なんだかすっきりしてしまいます。
最終話では、一話完結の短編がきれいにつながり、ほのぼのした気持ちになります。
ちょっと、ささくれ立った気持ちのときに読むと、自然に笑顔になれるお話です。
ななつのこ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ななつのこ (創元推理文庫)より
4488426018
No.44
(5pt)

ささくれ立った気持ちのときに・・・

この本の事を知ったのは、大崎梢著の「平台がおまちかね」の話の中でです。
出版社の営業が薦める他の出版社の本の中のひとつとして、取り上げられていました。
他の作家さんが、お話の中でとはいえ、薦める本というものに、興味を持って手に取りました。
大好きな本のファンレターから、文通が始まり謎への解決に至る…
ミステリーと言うには、あまりにも身近な謎で、自分ならきっとスルーしてしまうような事が、
きちんと解決されて、なんだかすっきりしてしまいます。
最終話では、一話完結の短編がきれいにつながり、ほのぼのした気持ちになります。
ちょっと、ささくれ立った気持ちのときに読むと、自然に笑顔になれるお話です。
ななつのこ Amazon書評・レビュー: ななつのこより
4488023347
No.43
(4pt)

ミステリ

日常にひそむ謎について書いているといえば北村薫の「空飛ぶ馬」なんかと似ているかもしれません。そういえば主人公が若い女性というところも。
さて、短いお話、しかも物騒な殺人や事件ではなくささいな日常の謎解きで本書は構成されています。
思うに、長大重厚な本格ミステリは読む方もしんどい、また書く方にしてもそれより短い話なら着地点を見つけやすい、アイディアが出やすい、というところも
あるのではないでしょうか。もちろんいい意味でです。
時折ナイーブな面を見せる主人公の女性に感情移入できるかどうかが、好き嫌いの分かれ目になりそう。
ななつのこ Amazon書評・レビュー: ななつのこより
4488023347
No.42
(4pt)

ミステリ

日常にひそむ謎について書いているといえば北村薫の「空飛ぶ馬」なんかと似ているかもしれません。そういえば主人公が若い女性というところも。
さて、短いお話、しかも物騒な殺人や事件ではなくささいな日常の謎解きで本書は構成されています。
思うに、長大重厚な本格ミステリは読む方もしんどい、また書く方にしてもそれより短い話なら着地点を見つけやすい、アイディアが出やすい、というところも
あるのではないでしょうか。もちろんいい意味でです。
時折ナイーブな面を見せる主人公の女性に感情移入できるかどうかが、好き嫌いの分かれ目になりそう。
ななつのこ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ななつのこ (創元推理文庫)より
4488426018
No.41
(4pt)

謎はすぐ近くにあったのです。

童話集『ななつのこ』は、〈はやて〉という少年が遭遇した事件の謎を
〈あやめさん〉という女性が解き明かしていく、全七話の連作短編集。

その本に惚れ込んだ短大生の入江駒子は、それぞれの短編から連想された
自分の身辺で起こった不思議な事件をファンレターに書き、著者の佐伯綾乃
に順次送っていく。

すると、その都度綾乃から返信があり、そこには、
事件に対する、“解決編”が添えられていた……。

作中作『ななつのこ』に描かれる事件と作中現実で起こる事件、そして、
「はやて‐あやめ」の関係性と「駒子‐綾乃」の関係性がそれぞれ相似形
をなす、入れ子構造が採られている本作。

はやてと駒子は、日常に隠された謎と出合い、それぞれの探偵役による解明に立ち会うこと
で、人のあたかさや愚かしさ、人生の歓びや哀感に触れ、少しずつ、成長を遂げていきます。

そして、その成長という主題は、『ななつのこ』の著者の正体という謎にも響いています。

本作は、駒子のみならず、『ななつのこ』の著者の成長物語でもあるのです。
ななつのこ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ななつのこ (創元推理文庫)より
4488426018
No.40
(4pt)

謎はすぐ近くにあったのです。

童話集『ななつのこ』は、〈はやて〉という少年が遭遇した事件の謎を
〈あやめさん〉という女性が解き明かしていく、全七話の連作短編集。

その本に惚れ込んだ短大生の入江駒子は、それぞれの短編から連想された
自分の身辺で起こった不思議な事件をファンレターに書き、著者の佐伯綾乃
に順次送っていく。

すると、その都度綾乃から返信があり、そこには、
事件に対する、“解決編”が添えられていた……。

作中作『ななつのこ』に描かれる事件と作中現実で起こる事件、そして、
「はやて‐あやめ」の関係性と「駒子‐綾乃」の関係性がそれぞれ相似形
をなす、入れ子構造が採られている本作。

はやてと駒子は、日常に隠された謎と出合い、それぞれの探偵役による解明に立ち会うこと
で、人のあたかさや愚かしさ、人生の歓びや哀感に触れ、少しずつ、成長を遂げていきます。

そして、その成長という主題は、『ななつのこ』の著者の正体という謎にも響いています。

本作は、駒子のみならず、『ななつのこ』の著者の成長物語でもあるのです。
ななつのこ Amazon書評・レビュー: ななつのこより
4488023347
No.39
(1pt)

読んでいる途中で腹が立ってきてしまいました

ちょっと文章の上手い素人が調子に乗って書いたような本だ。というのが正直な感想です。
適当に子供向けの絵本みたいなありそうもない日常のエピソードを書き、最後は謎解きとも言えないような勝手な謎解きでオチをつける、という雑な話がいくつも続き、よっぽど途中で読むのをやめようかと思いました。
小学生のころだったら、楽しく読めたかもしれません。
ななつのこ Amazon書評・レビュー: ななつのこより
4488023347
No.38
(1pt)

読んでいる途中で腹が立ってきてしまいました

ちょっと文章の上手い素人が調子に乗って書いたような本だ。というのが正直な感想です。
適当に子供向けの絵本みたいなありそうもない日常のエピソードを書き、最後は謎解きとも言えないような勝手な謎解きでオチをつける、という雑な話がいくつも続き、よっぽど途中で読むのをやめようかと思いました。
小学生のころだったら、楽しく読めたかもしれません。
ななつのこ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ななつのこ (創元推理文庫)より
4488426018
No.37
(4pt)

seven wonders in daily life

ファンタジーのようなミステリーのような不思議な小説、「ななつのこ」に心魅かれた短大文学部在学中の入江駒子が、その作者佐伯綾乃に生まれて初めて送ったファンレターがきっかけに、二人の間に文通が始まる。
駒子の手紙には、彼女の身の回りで起こった不思議な「事件」が書き添えられていたが、綾乃からの返書には必ず、鮮やかな推理と解決が記されているのだった…。
テレ朝の深夜ドラマ「てるてるあした」の原作者、加納朋子のデビュー作にして、第3回鮎川哲也賞受賞作。同名の小説中小説である「ななつのこ」の7つのお話を「お題」として謎が展開する短編7つから成る連作長編。
加納朋子自身が、北村薫の「私」と円紫師匠シリーズへのファンレターとして書いたらしいが、確かに、日常の謎(殺人や誘拐などではなく)を素材にしている点、主人公が女子大生(文学系)である点、探偵役がいわゆる安楽椅子探偵である点、連作を通じて結果としてビルドゥングスロマンとなっている点等で、北村作品へのオマージュとなっている。
7編中一番読ませるのは第6話の「白いタンポポ」。小説内小説である「ななつのこ」では第7話に当たる(らしい)『明日咲く花』の謎解きとシンクロして話が進むのだが、それぞれ、花の色に関わる謎を片や文学的に、片や科学的?に鮮やかに解決して見せる。物語としての面白さもこれが一番と思う。
ななつのこ Amazon書評・レビュー: ななつのこより
4488023347
No.36
(4pt)

seven wonders in daily life

ファンタジーのようなミステリーのような不思議な小説、「ななつのこ」に心魅かれた短大文学部在学中の入江駒子が、その作者佐伯綾乃に生まれて初めて送ったファンレターがきっかけに、二人の間に文通が始まる。
駒子の手紙には、彼女の身の回りで起こった不思議な「事件」が書き添えられていたが、綾乃からの返書には必ず、鮮やかな推理と解決が記されているのだった…。
テレ朝の深夜ドラマ「てるてるあした」の原作者、加納朋子のデビュー作にして、第3回鮎川哲也賞受賞作。同名の小説中小説である「ななつのこ」の7つのお話を「お題」として謎が展開する短編7つから成る連作長編。
加納朋子自身が、北村薫の「私」と円紫師匠シリーズへのファンレターとして書いたらしいが、確かに、日常の謎(殺人や誘拐などではなく)を素材にしている点、主人公が女子大生(文学系)である点、探偵役がいわゆる安楽椅子探偵である点、連作を通じて結果としてビルドゥングスロマンとなっている点等で、北村作品へのオマージュとなっている。
7編中一番読ませるのは第6話の「白いタンポポ」。小説内小説である「ななつのこ」では第7話に当たる(らしい)『明日咲く花』の謎解きとシンクロして話が進むのだが、それぞれ、花の色に関わる謎を片や文学的に、片や科学的?に鮮やかに解決して見せる。物語としての面白さもこれが一番と思う。
ななつのこ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ななつのこ (創元推理文庫)より
4488426018
No.35
(5pt)

長年の謎を解いてもらいました。

 内容は、もう書くまでもない。皆さんがとても素敵に紹介してくださっている。私はこの本から加納さんの作品に入ったので(もちろん表紙に惹かれて)、これから読む方も、それがいいかなと思ったりする。
 私にとってこの作品が特別だったのは、お一方、簡単に触れておられたが、私が長年、不思議に思っていた北原白秋の作品の謎を解いてもらったから。何年も思い続けていまだに実現しないが、一度本物をこの目で見たいと思っている。さて、何のことでしょう(笑)。
 それ以外にも、特にお若い方、ちょっとひけらかせる豆知識に満ちている。ぜひご一読を。 
ななつのこ Amazon書評・レビュー: ななつのこより
4488023347
No.34
(5pt)

ほのかなノスタルジー

 いろんな読み方ができる本だと思うけれど、「人が死なないミステリー」とか、「日常の中のミステリー」とかいうジャンル立てをしてしまうと、この本の楽しみは減るような気がする。
 連作短編で、それぞれの話に決着をつけつつ、散りばめられた伏線が、最終話でまとまって、全体として一つの長編としても読める、という構成も確かに見事だが、その点だけに目を奪われてはいけないように思う。
 この本の魅力は、主人公の駒子さんの、しっかりしているようでふわふわとした、夢見がちのようで現実も忘れていない、やわらかい存在感が支えているのではないかな。
 駒子さんと友人たちとの、自然体のユーモアがただよう学生生活には、現代には存在しないような、でも、ほんの少し前に自分が体験し、あるいは目撃したような、不思議な既視感がある。
 そういう「ほのかなノスタルジー」とでも言うべき雰囲気が、作品全体をシアワセなものにしている。これが1992年の作品で、現代から見て微妙に過去だということは、本質的ではないだろう。書かれた当時からこの「ノスタルジー」はあったはずだし、10年後に読んでも変わらないはずだ。
 その雰囲気の中で、駒子さんが体験する日常の謎が、作中の「ななつのこ」という童話の話と微妙にオーバーラップし、最後に童話作家からの手紙によって、たぶん正解の「謎解き」がされることで、静かな感動が心に広がるのだと思う。
 謎解きの部分は、文句なしに論理的で、雰囲気に流された解決でないところも素晴らしい。最終話で話をまとめるために、各話の結末を曖昧にした部分もあるし、謎解きの手紙の主が、駒子さんの手紙だけで推理していない「ルール違反」もあるが、それは、この作品に関しては欠点とは言えないだろう。
ななつのこ Amazon書評・レビュー: ななつのこより
4488023347
No.33
(5pt)

ほのかなノスタルジー

 いろんな読み方ができる本だと思うけれど、「人が死なないミステリー」とか、「日常の中のミステリー」とかいうジャンル立てをしてしまうと、この本の楽しみは減るような気がする。
 連作短編で、それぞれの話に決着をつけつつ、散りばめられた伏線が、最終話でまとまって、全体として一つの長編としても読める、という構成も確かに見事だが、その点だけに目を奪われてはいけないように思う。
 この本の魅力は、主人公の駒子さんの、しっかりしているようでふわふわとした、夢見がちのようで現実も忘れていない、やわらかい存在感が支えているのではないかな。
 駒子さんと友人たちとの、自然体のユーモアがただよう学生生活には、現代には存在しないような、でも、ほんの少し前に自分が体験し、あるいは目撃したような、不思議な既視感がある。
 そういう「ほのかなノスタルジー」とでも言うべき雰囲気が、作品全体をシアワセなものにしている。これが1992年の作品で、現代から見て微妙に過去だということは、本質的ではないだろう。書かれた当時からこの「ノスタルジー」はあったはずだし、10年後に読んでも変わらないはずだ。
 その雰囲気の中で、駒子さんが体験する日常の謎が、作中の「ななつのこ」という童話の話と微妙にオーバーラップし、最後に童話作家からの手紙によって、たぶん正解の「謎解き」がされることで、静かな感動が心に広がるのだと思う。
 謎解きの部分は、文句なしに論理的で、雰囲気に流された解決でないところも素晴らしい。最終話で話をまとめるために、各話の結末を曖昧にした部分もあるし、謎解きの手紙の主が、駒子さんの手紙だけで推理していない「ルール違反」もあるが、それは、この作品に関しては欠点とは言えないだろう。
ななつのこ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ななつのこ (創元推理文庫)より
4488426018
No.32
(4pt)

何度も読み返したくなる、ほのぼのミステリー

連作短編集の名手、加納朋子のデビュー作。
彼女の作品は、連続殺人とか世間の注目を集める大事件などではなく、日常のささやかな謎を読み解く作品が大半を占める。実際、彼女の作品で殺人が起きるのは、推理作家協会賞(短編部門)受賞作の「ガラスの麒麟」ぐらいではないでしょうか?
本書はとくに、主人公の女子大生・駒子が天真爛漫というか、とぼけた味のキャラクターで、作品全体が明るく読みやすく、その中でもとくに「白いタンポポ」という短編がとても味わい深いです。
ななつのこ Amazon書評・レビュー: ななつのこより
4488023347
No.31
(4pt)

何度も読み返したくなる、ほのぼのミステリー

連作短編集の名手、加納朋子のデビュー作。
彼女の作品は、連続殺人とか世間の注目を集める大事件などではなく、日常のささやかな謎を読み解く作品が大半を占める。実際、彼女の作品で殺人が起きるのは、推理作家協会賞(短編部門)受賞作の「ガラスの麒麟」ぐらいではないでしょうか?
本書はとくに、主人公の女子大生・駒子が天真爛漫というか、とぼけた味のキャラクターで、作品全体が明るく読みやすく、その中でもとくに「白いタンポポ」という短編がとても味わい深いです。
ななつのこ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ななつのこ (創元推理文庫)より
4488426018
No.30
(4pt)

優しいミステリーがあるということを、初めて知った...

今まで謎解きにワクワクするミステリーや展開にドキドキするミステリー、恐ろしいミステリーなどは数々読んできた。中には悲しいミステリーというものもあった。そして、優しいミステリーというものがあるということを、本書で初めて知った。
本書には、ミステリーの中では当たり前な殺人事件とか暴力的なシーンなどが一切なく、まさしく女子大生の日常生活を普通に描いているだけである。その普通の日常の中に、つぶさに観察するとささやかなミステリーが隠れている、というのが本書である。
だから本書を読むときは、本格ミステリーを読むときのように気合を入れて「よし、見事に謎を解き明かして見せよう」などと意気込まず、気軽に物語を楽しむのが良い。そうすると、作者が描き出す日常の中の優しいミステリーに、ごく自然に向かい合えるのである。
その作者が描き出す7つの優しいミステリーの中でも、主人公・駒子と真雪という女の子のサマーキャンプでの交流を描いた『白いタンポポ』という話は、ミステリーとしても物語としても秀逸である。
ななつのこ Amazon書評・レビュー: ななつのこより
4488023347
No.29
(4pt)

優しいミステリーがあるということを、初めて知った...

今まで謎解きにワクワクするミステリーや展開にドキドキするミステリー、恐ろしいミステリーなどは数々読んできた。中には悲しいミステリーというものもあった。そして、優しいミステリーというものがあるということを、本書で初めて知った。
本書には、ミステリーの中では当たり前な殺人事件とか暴力的なシーンなどが一切なく、まさしく女子大生の日常生活を普通に描いているだけである。その普通の日常の中に、つぶさに観察するとささやかなミステリーが隠れている、というのが本書である。
だから本書を読むときは、本格ミステリーを読むときのように気合を入れて「よし、見事に謎を解き明かして見せよう」などと意気込まず、気軽に物語を楽しむのが良い。そうすると、作者が描き出す日常の中の優しいミステリーに、ごく自然に向かい合えるのである。
その作者が描き出す7つの優しいミステリーの中でも、主人公・駒子と真雪という女の子のサマーキャンプでの交流を描いた『白いタンポポ』という話は、ミステリーとしても物語としても秀逸である。
ななつのこ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ななつのこ (創元推理文庫)より
4488426018
No.28
(4pt)

あたたかな7つの物語

この本の主人公は19歳。ある日、本屋さんで、表紙に惹かれて手に取った1冊の本を購入します。その本のタイトルは『ななつのこ』。
はやてという少年の身近で起こる小さな謎をあやめさんという女性が解くお話です。
そのお話を読んだ主人公は、作者にファンレターを出すのですが、この主人公、一風変わっていて、ただのファンレターではなく、自分の
身近なところで起こった謎を書き送ったのです。
そして、それがきっかけで、作者と文通のような手紙のやりとりが続くのですが、ただ単にそれだけでは終わらず、7つある物語の最後で、
ちょっぴり驚くような種明かしがされます。
物語のひとつひとつのエピソードが、とても温かく、そっと心に残るので、読了後、ほんわかした気持ちになれます。
ななつのこ Amazon書評・レビュー: ななつのこより
4488023347