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(短編集)
奇術探偵 曾我佳城全集
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【この小説が収録されている参考書籍】
奇術探偵 曾我佳城全集の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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このミス1位など、評価が高い なぜか本書の収録順と発表順が違う 本書なぜか本書の収録順と発表順が違う。 しかも、本書のあとに出した創元文庫版では 発表順に戻されていることからも、 本書の収録順の評判が悪かったことが伺われる。 作者が存命中の刊行だったから、この収録順に関しても 作者が了解済みだと思われるが、この収録順の意図がよくわからない。 出版社の都合で、分冊にするのは分かる。 分冊にしたことで、短編のバラエティということで2つに分けるにあたって 発表順を崩して、分冊としてのバランスを考慮した、ということなのだろうか? それにしてもよくわからない。 分冊となっており、「秘の巻」と「戯の巻」に分かれているのだが 「秘の巻」が先で、「戯の巻」が後ということは、普通は予想つかないだろう。 それでいて、両方が並列な作品というわけではなく 「戯の巻」の最終短編が、最終話になっているわけだから、不親切だろう。 なぜ講談社の編集者はこんな分かりづらいことをわざわざやったのだろう。 それが一番の謎だ。 知っている方がいらっしゃったら教えていただけると助かります。 ここからは ネタバレにならない程度に、知っておくとより楽しめると思う情報を 書いていきます。 まず、本書の最終話は他のレビューを見る通り、批判的・否定的な人もいますが 私は驚いたし、インパクトのある終わり方だったと思います。 最終話に対しては、登場人物の名前からも、他の短編からも伏線を張っていたので著者の計画の家だったと思います。 特に、サラッと読み飛ばすと見落としてしまいますが 「ミダス王の奇跡」は最終話の伏線となっており、改めて読み返すと 著者のミスリードがよく分かるかと思います。 私が特に、感動したというか、驚いた部分としては 伏線を仕掛けた後に、その回収をする期間が長過ぎる、という点です。 「ミダス王の奇跡」の初出は小説現代1990年11月号 最終話である、「魔術城落成」の初出はメフィスト2000年1月号増刊 短編集で一気に読む読者は幸せだが、連載で単発を読んでいる読者としては 伏線回収まで空きすぎている。 この期間、熱心な曾我佳城ファンは”「ミダス王の奇跡」ってなんかへんだよね?”って モヤモヤしてたのかと思うと可哀想な気がします。 また、著者の立場で考えれば ”はやく伏線回収してスッキリさせたい”と思わなかったのか不思議な気がします。 しかし、私のように短編集で一気に読む読者としては その伏線回収までの長い年月も、ある種のロマンを感じてしまい、感動してしまいました。 | ||||
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本書なぜか本書の収録順と発表順が違う。 しかも、本書のあとに出した創元文庫版では 発表順に戻されていることからも、 本書の収録順の評判が悪かったことが伺われる。 作者が存命中の刊行だったから、この収録順に関しても 作者が了解済みだと思われるが、この収録順の意図がよくわからない。 出版社の都合で、分冊にするのは分かる。 分冊にしたことで、短編のバラエティということで2つに分けるにあたって 発表順を崩して、分冊としてのバランスを考慮した、ということなのだろうか? それにしてもよくわからない。 そもぞも「秘の巻」と「戯の巻」に分かれているのだが 「秘の巻」が先で、「戯の巻」が後ということは、普通は予想つかないだろう。 それでいて、両方が並列な作品というわけではなく 「戯の巻」の最終短編が、最終話になっているわけだから、不親切だろう。 なぜ講談社の編集者はこんな分かりづらいことをわざわざやったのだろう。 それが一番の謎だ。 知っている方がいらっしゃったら教えていただけると助かります。 | ||||
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作者得意の奇術系ネタ短編11編 亜さんやヨギさんに比べると 探偵役である引退した美貌の奇術師のキャラが薄い (それとも前出のキャラが濃すぎる?) 奇術縛りのせいか、 本格の醍醐味たるロジカルな推理がいまひとつ トリックを楽しむだけならいいかもしれないが ユーモアタッチかつ本格の王道だった亜さん譚に比べると ものたりなさを感じる | ||||
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特になし | ||||
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セコハンですが美本でした。これで新品の10分の1以下の価格は嬉しい。作品の内容は評判通り言うことなしでした。 | ||||
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2000年に出た単行本『奇術探偵曾我佳城全集』を、「秘の巻」と「戯の巻」の2冊に分け、文庫化したもの。 『天井のとらんぷ』、『花火と銃声』に収録されていたものが多い。 「ミダス王の奇跡」「天井のとらんぷ」「石になった人形」「白いハンカチーフ」「浮気な鍵」「シンブルの味」「とらんぷの歌」「だるまさんがころした」「百魔術」「おしゃべり鏡」「魔術城落成」が収められている。 美貌のマジシャン(ただし、引退後)の曾我佳城を探偵役とするミステリで、さまざまな奇術が題材となっていておもしろい。 ミステリとしては玉石混淆。ただ、アイデアとしてはどれもおもしろく、語り口も巧み。厚い本だが、一気に読んでしまった。 しかし、最後の「魔術城落成」はちょっと……。こんな結末を誰が望んでいたというのか? | ||||
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美本です。迅速に対応してくださってありがとうございました。 曽我佳城シリーズは昔々読んで最近また読みたくなりました。泡坂妻夫のトリッキー性が際立ったシリーズだと思います。やはり 面白い一冊でした。 | ||||
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たいへん美品でした。 迅速に対応していただきありがとうございます | ||||
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単行本は既に入手済み。しかし、この文庫本も買いました。本文はもとより松田道弘氏の解説が楽しく素晴らしい。 | ||||
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単行本は既に入手済み。しかし、この文庫本も買いました。本文はもとより長谷部史親氏の解説が素晴らしい。上下巻に収められた二十二編の作品の時系列の解説はファンにとって必読。この良い解説を読みたくて文庫本を買う。良きかな。 | ||||
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泡坂さんのものは好きなんですが、これはいけません。3分の2ほどまで我慢して読みましたが、最後で投げ出しました。 嫌になったわけは、 1)提示されている謎が余りに小さ過ぎる。 2)謎解きにも意外性が全くない。 3)登場人物が魅力的でない。 4)そのくせ名前だけは(他作品同様)凝っていて覚えにくい。 5)会話が古臭くて、冗談もセンスがない。 6)どの話も似たり寄ったりで発展性がない。 苦痛でした。はっきり言って。でも他の方々の評価は高いですね。驚きです。 | ||||
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最初に若干のすれ違いがありましたが、フォローしていただいて、さらに余りある対応もいただきありがとうございました。品物の状態も大変良く、丁寧に管理されている感がありました。 | ||||
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やはり泡坂さんは面白いですね。 亜愛一郎シリーズと曽我佳城シリーズが特に好きです。 | ||||
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亜愛一郎シリーズとともに長く愛してやまない作品です。 奇術師でもあった、泡坂さんの経歴も反映されているだろう作品群です。 一編一編がきちんとした短編なのですが、連作として読んだ、その最後には、、、 私がこのシリーズが好きなのはこのラストゆえ、だと思います。 泡坂さんの作品は、泡坂ワールドとしかいいようのない独自の世界のルールにのっとった犯罪や犯罪の理由が核になっている作品もしばしあり、いわゆる本格派の推理小説ファンの中には受け付けない方もいるようです(かつてある方に亜愛一郎シリーズを勧めたらそういってました)。 そのあたりはアシモフの「裸の太陽」「鋼鉄都市」に近い部分もあるかもしれません(でもこの二つも好き)。 でも、食わず嫌いで泡坂ワールドの楽しさを素通りしてしまうのは勿体ない。 亜愛一郎シリーズより、もうちょっと普遍的な世界だと思うので、ミステリ好きには一度は読んでほしいなあと。 内容も好きですが、実はこの本の幾何学的で凝った装丁も大好きです(紋意匠は泡坂さんデザイン、とありました) | ||||
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アマチュアマジシャンでもある著者が、プロマジシャンを主人公にして書いた短編ミステリの総集編である。 かつて、ノベルス版で刊行された2冊のすべてと、プラスアルファが収載されている。 ただし、著者のシリーズキャラクターというのは、亜愛一郎もそうだが、どうしてマンネリズムとはいかないのだろう。 愛読者として、というかシリーズ好きとしては、どの作品でもおなじみのキャラクターが登場し、動き、話してほしいものなのだ。 しかし、本シリーズは、どのあたりから著者が意識していたのかは分からないが、最後まで同じというわけにはいかないのだ。 亜は最後に消えてしまった。 本作の主人公も、別の意味で消えてしまうのである。 それが、本シリーズを通して読んだときの余韻といえるのだろう。 しかし、キャラクターに思い入れのある読者にとっては、寂弱感が漂うものである。 できれば、もっともっと、このシリーズ作品を読みたかった。 アマチュアマジシャンの手によるプロマジシャンのミステリ、何と魅力的であり、何と蠱惑的であろうか。 かつてはロースンの「マーリニもの」があった。 あれもまた、マジシャンらしい手の込んだ作品群だった。 本シリーズも、著者が手を尽くした、珠のようなきらめきの作品である。 そして作品世界もまた、マジックのように妖しく絢爛たる雰囲気なのだ。 | ||||
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この手の小説は、ある意味ルーツである。テレビドラマのトリックなどの手品系のルーツであると思いますね。もしかしたらテレビ化してもいいと思うのだが・・・。ただ著者の作品は当たりとハズレの落差があるような気がしてます。手品好きなの人にはいい作品・・・。一部読みにくいものもあるけど・・・。 | ||||
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このミス一位につられて買ったクチですが、それぞれの短編が短くかつしっかり まとめられているので、飽きずに一気に読み通してしまいました。 タイトルを見てとっつきにくいと敬遠せず、是非読んでみてください。 | ||||
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純粋にミステリとしてみた場合、出来にばらつきがあり、作者の他作品と比べ、 若干落ちるという評価は否めませんが、“奇術とミステリの融合”という、作者 ならではの世界観を堪能できる貴重なシリーズであることは間違いありません。 ※各短編については「コメント」をご参照ください。 | ||||
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2000年に出た単行本『奇術探偵曾我佳城全集』を、「秘の巻」と「戯の巻」の2冊に分け、文庫化したもの。 『天井のとらんぷ』、『花火と銃声』に収録されていたものがほとんどである。 「空中朝顔」「花火と銃声」「消える銃弾」「バースデイロープ」「ジグザグ」「カップと玉」「ビルチューブ」「七羽の銀鳩」「剣の舞」「虚像実像」「真珠夫人」が入っている。このうち文庫未収録だったのは、「真珠夫人」のみ。 引退した美貌のマジシャン・曾我佳城を探偵役とするミステリで、さまざまな奇術が題材として取り入れられている。消える弾丸のはずが実弾になっていて助手を撃ち殺してしまったり、カップと玉に暗号が仕掛けられていたり、趣向としてはなかなか面白い。 しかし、ミステリとしてはどれもパッとしない。「花火と銃声」が、やや優れているといったくらいか。ほかのはどれも感心しない。 | ||||
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主人公である、元女性奇術師の曾我佳城が、奇術にちなんだ事件に遭遇、 または事件で知り合った警察官に請われて、事件を解決に導く・・・ 簡単に言うとこういう内容です。 どの短編も雰囲気があり、どこか浮世離れした独特の趣があります。 佳城が超然とした雰囲気をまとっているせいでしょう。 殺人事件であっても、佳城が登場することで殺伐とした感じが消え、華やかな 空気を吹き込んでしまうところが、キャラクターとして素晴らしいところです。 ただ、ミステリーとしてのサプライズは弱めなので、あまりトリックに期待は しない方が良いかもしれません。どちらかと言うと人間ドラマの方に軸足を 置いています。 どうやらラストを最初に決めてから連載開始したようですが、ファンの期待に 応えたとは言い難いラストなのが残念です。 また、泡坂妻夫さんが少し前に他界されました。読んだ直後だっただけに驚き ましたが・・・偉大な作家にご冥福をお祈りします。 | ||||
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