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Yの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
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新橋の書店に立ち寄ったとき、なぜかふと手にとることとなったこの本。パラパラとプロローグを読み、もう手放せなくなりました。どうしてもあの日、あの時の過去を変えたい、その思いがかなうことは現実にはあり得ないことと思われていますが、この本を読むうちに、もしかしたら…などと思ってしまうほど、のめり込んでしまいました。ぐいぐいと引き込む筆力はさすがです。久々に読んだ小説ですが、佐藤正午氏のほかの小説もぜひ読んでみようと思えるような傑作であると感じました。 | ||||
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「あのとき、ああすればもっと、今より幸せだったのか。あのとき、ああいえばもっと、いまより幸せだったのか」いまでは数多くのフォロワーがいるらしい(モンパチとかゴイステとか、あと知らないけど)ブルーハーツの歌詞だ。時間を止めるディオという怪物もいた。ドラえもんに頼めば、恐竜のいる時代にさえ連れていってもらえる。ふりかえってみれば分かることがある。あのときが、人生の分岐点だったな、と。そのときは、大したことではないように思えても、時がたつことによって、ある時にした自分の選択が間違いではなかったかと不安で仕方なくなることがある。「あのとき、ああしていれば、自分は今よりもっと幸せだったかもしれない」簡単にいえば、後悔するってことだ。自分の生き方に。!作者は大胆に、私たちの夢をかなえてくれる。あの日、あのときにつれていってくれる。自分の目で、昔したあの選択が正しかったかどうか確かめてみろとでもいうように。読めばわかる。いま私たちのしている後悔が、正しいのかどうか。 | ||||
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究極の愛?というより勘違いの愛といった感じの話。ただ、それが非現実の小説の中にリアルな現実感を持たせてくれた。人はだれしも『もし』を思う。でも実際それが起こったとしても、もしかしたら今以上の幸せは必ずしも得られないのかもと考えてしまった。知らないのが一番のことも。記憶とは奇麗なものですからね(苦笑) | ||||
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「時間を超えた究極のラブストーリー」という文庫の謳い文句はたぶんまちがっていない。しかし「ラブ」の部分よりもたくさん考えさせられるのはふたりの男の生き様について、だろう。読み進めるにつれて、嘘だろう?という気持ちからだんだん逸れて行く(たぶんこれをひきこまれる、というのだろうけど)のは、単純におおきな愛情に感動して、とかそういうことではない。ひとにはこんなこともできるのか、とおもった。それから孤独について考えた。ひとと関わるってどういうことだっけ、とも思った。陳腐な言い方を借りれば、人生を大事にしようと思えるような話です。 | ||||
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もし、人生をもう一度やり直せたら、という誰もが一度は考えるかもしれない永遠のテーマを題材にして、80年代にアメリカのKen GrimwoodがReplayという小説を書きました。"Y"は、この小説のストーリーを知っている人間が、意図的に明確な目的をもって1998年から1980年に時間をさかのぼる話です。半分以上読めばストーリーは大体見えてくるのですが、それでも、最後まで読んだときに伝えられるメッセージには、ありふれているようで心が動かされるものがあります。 また、この小説は、Replayを読んだ人が読むと、1960~80年代のアメリカ、1980~90年代の日本の世相を比較することができます。70年代のアメリカの開放感、90年代の日本の閉塞感というものをこの小説家から私は感じ取りました。しかし、いずれの小説も読み終わった後に、自分の人生を歩んでいくための活力というものが感じられます。 下手をすると二番煎じになってしまうようなテーマに新しい命を吹き込んだという意味ではすばらしい小説だと思います。 | ||||
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