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ブラック・エンジェル
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ブラック・エンジェルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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1994年に光風社出版から出た単行本の文庫化。 東京創元社の「創元推理文庫」に収められているが、ミステリではない。だったら何かと言われると上手く答えられないのだが、幻想小説とSFと青春小説が混ざったようなものと呼べるだろうか。 とにかく、衝撃的なラストには圧倒されてしまう。心の中の空虚な部分をドーンと突かれたように感じた。 感性で突っ走ってしまうような物語が好きな人にはおすすめ。 | ||||
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のっけから黒い天使が衆人環視の密室内で包丁を使って女性を刺殺する、というのだからふつうの探偵小説でないのは明白でしょう。では天使の存在だけを架空としたSFミステリなのかというと、どうもそうとも断定しがたいものがあります。ファンタジー色の強い、広義のミステリSFであることは否定しませんし、ホワイダニット・ミステリーといえばまず間違いではありません。ただ、真相の説得力や、推理の過程などが本格というにはちょっと弱いと思いました。それでもなお、本作が8年後に文庫として復刊されたのは、青春小説としての魅力ゆえ、であるといっていいでしょう。 | ||||
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ある大学の「マイナーロック研究会」のメンバーがロックのCDを聞いている時「ブラックエンジェル」を思わせる黒い小さな生き物が飛び出しメンバーの一人を刺してしまうーという突拍子もない事から始まる。何故「ブラックエンジェル」がそのような行動をしたのか?そもそも「ブラックエンジェル」とは何者なのか?という謎をサークルーのメンバーが解いて行くうちにやがて、自分が望んでいた「なりたい自分」にいや応なく向き合う事になるそして思いもかけない衝撃的な展開で終わるのだが結構複線も張られていたのだ。孝二君は本当にその時の「なりたい自分」になったのだろうか。偽りの自分でもそうありたいと思った時、それが「本当の自分」になるのかだから変わってしまった彼らは安らいでいるのか「黒い天使」によって変わってしまった「自分」を幸福だと考二君は感じるこの作品は松尾由美の他の作品同様、明るいタッチの中に不思議な雰囲気をかもしだいていていとても魅かれるが同時に切ないほどの寂しさと悲しみを私は感じる今の世の中では「本当の自分」とか「自分探し」とか言われているがそれがそんなに簡単にみつかるものだろうか?という事も含めて読めば読むほど分からなくなるでもその「分からなさ」が気になり、手元に置いて何度も読み返したくなる小説である。 | ||||
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