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亡国のイージス
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亡国のイージスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全204件 141~160 8/11ページ
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です。福井晴敏氏を手に取ったはじめがこの作品でした。アニメ業界では原作者(?)としてすでに有名だったのですか?寡聞にして知らず、失礼しております。お話の内容も衝撃的です。憲法9条はそのままにイラクに派遣された自衛隊の身分や身体の保障は?再軍備はなされるのか否か、云々といった議論がなされている昨今、あながち無いとは言えない展開が、妙に現実的。きわめてハードボイルドなエピソードが矢継ぎ早に物語られるかと思えば、一転登場人物たちのデリケートな心の機微が描写される。そのどちらもが、過不足無く語られていて読む者を納得させる。しかし、福井氏の基底にあるのは、ロマン。登場人物たちの内情を語る叙情的な描写もさりながら、物語のそこここで語られる氏の「理想のかたちあるいは、ありよう」とでもいったものに、そのことを強く感ずる。 | ||||
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です。福井晴敏氏を手に取ったはじめがこの作品でした。 アニメ業界では原作者(?)としてすでに有名だったのですか? 寡聞にして知らず、失礼しております。 お話の内容も衝撃的です。 憲法9条はそのままにイラクに派遣された自衛隊の身分や身体の保障は? 再軍備はなされるのか否か、云々といった議論がなされている昨今、 あながち無いとは言えない展開が、妙に現実的。 きわめてハードボイルドなエピソードが矢継ぎ早に物語られるかと思えば、 一転登場人物たちのデリケートな心の機微が描写される。 そのどちらもが、過不足無く語られていて読む者を納得させる。 しかし、福井氏の基底にあるのは、ロマン。 登場人物たちの内情を語る叙情的な描写もさりながら、 物語のそこここで語られる氏の「理想のかたちあるいは、ありよう」 とでもいったものに、そのことを強く感ずる。 | ||||
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最初の頃は軍事用語が多く、読みにくい感じもするのですが、なんのなんの。少し頑張って読むと登場人物のキャラクターや話の流れに、ぐいぐい引っ張り込まれます。この後どうなっちゃうの!?っていう感じで下巻へ続きます。初めは少しつらいですが、読んでみてください。きっと本好きの人には読み応えのある小説だと思います。 | ||||
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テンポはすごく良い本なのに、しっかりとした人物描写がすごく、感情移入が容易で、まさに映画を見ているような本です。 上下巻に分かれており、一見時間がかかりそうですが、この本なら週末に一気に読めてしまいます。 少し特殊な世界(自衛隊)の話ですので、取っつきにくいと思うかもしれませんが、そのあたりのフォローもしっかりしてあります。 ただ、心配なのが映画化。この小説を映画にできるのでしょうか? 映画化される前に是非読んで、あなたの頭の中で映画化してください。 | ||||
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上・下合わせてかなりのページ数になりますが一気に読みました。のめりこんでしまいました。主人公の先任伍長・仙石、艦長・宮津、副長竹中以下幹部、ホ・ヨンファ、そして如月・・・それぞれの人物に、北朝鮮・米国・日本が絡み壮絶な物語を繰り広げます。日本のもろさや子供を失った父の悲しみをよく描いています。情景描写もすばらしいです。 | ||||
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来年「ローレライ」と「イージス」が相次いで映画化されるというので、どれほど面白いのかとりあえず読んでみるかと軽い気持ちで購入したものの、びっしりと専門用語が詰まっているので、何となく敬遠したまま一ヶ月。このままほったらかしではもったいないと読み始めたらコレが面白いのなんのって、圧倒的なスケール感を誇る物語を、詳細な背景描写と丁寧な人物描写が支えており、ひさしぶりに「読書」を楽しめる作品に出会えました。トム・クランシー的ではあるのですが、日本人の誇りを、無駄のない、しかし、熱のこもった文体で描いており、これは海外の作品、翻訳物では絶対に味わえません。さっそく、「終戦のローレライ」を買ってしまいました。 | ||||
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上下二巻からなる超大作。上巻では様々な物語のパーツが散らばり、前半の最後の方で真実が明らかになり、怒涛の下巻へ繋がる。上巻の終わり方がいい。ネタバレになるので書けないが、下巻への期待をつなげるのには最高の終わり方だと思う。上巻は下巻程の熱い感動はないが、その感動へ繋がる種がいくつもバラまかれているのでこれから読む人は、是非感動の種を見逃さないでほしい。カバーも謎の多い上巻は寒色の夜明け、下巻は熱い魂をもつ暖色でラストシーンを思い出させるような夕焼け。カバーにまで著者の意見が反映されているかどうかはわからないが、細部に至るまで本当に良くできているな、と、ただただ感心するしかない。 | ||||
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初めてこの作品に触れてからもう二年以上たちますが、未だにこれを超える作品に巡りあっていません。今年に入ってからは映画化や漫画化等、注目され始めていますが原作のイメージを壊さぬ様、考えて企画してほしいものです。間違っても付属の企画で失敗して、大もとの原作の評価さえもさげてしまう結果にならぬ様、願いたいと思います。 | ||||
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映画化されるという話を耳にして試しに読んでみましたが、いやー本当に面白かった。読み始めてすぐにこんなに夢中になったのは久しぶりです。映画が出来上がる前に言ってしまうのはちょっと気が引けますが、この男達の物語をこの面白さを保ったままで映画にするのは無理でしょう。でも、もし映画が外れてしまっても映画化にお礼を言いたいです。なぜなら、映画化してくれなければ私がこんなすごい小説に出会うことも無かったからです。 | ||||
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人に一冊本を薦めるとしたら、絶対にこれを選びます。確かに長く、重い話であるため、敬遠されがちなのはわかります。しかしそれらに臆さず、より多くの人がこの本を手に取るように願いたいです。本屋の棚に並んでいる、そこらのミリオンセールスを記録したチャチな小説よりよっぽど深く、考えさせられるものがたくさんあります。涙、感動、苦しみ、痛み、悩み、ラストの希望と爽快感・・・。全てが最高といえる作品でした。これからも福井さんの小説には大注目です。 | ||||
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上下巻合わせると、かなりの分厚さになる。が、読み出したら止まらない。続きが気になって仕方がない。不器用にしか生きられない男たち。この作者が描く登場人物は善悪関係なく格好良い。その登場人物たちがそれぞれの信念に従い闘いを繰り広げる。自分もこの場所に居合わせたい!っとまで思ってしまった。ここまで魅力的なキャラクターを描き、そのキャラクターを存分に暴れさせられる福井晴敏はすごい。 | ||||
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映画化されるので、これから読む方はぜひ、配役をチェックしてから読むことをおすすめします。生き生きとした映像が脳裏に浮かぶと思うので…。日本の男たちが格好良く描かれすぎのような気もしますが、小説なのでそのくらいの方が良いでしょう…。 | ||||
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海上自衛隊最新鋭のイージス護衛艦「いそかぜ」が反乱を起こした。状況設定は前作「Twelve Y.O.」の状態を引き継いでいる部分を除けば、ほぼ現実世界のまま。上巻は訓練航海に出た「いそがぜ」の最古参下士官として実務をこなして行く仙石先任伍長の視点を中心に、「いそかぜ」の宮津艦長、謎めいた転属隊士の如月などの視点でのストーリーが加わる。前作ではかなり文章がかなりもたついた印象があったが、今回はあまり気にならない。登場人物たちが奔流のように思いのたけを語りまくる本作の後に出た「終戦のローレライ」よりも読みやすいかもしれない。それにしても、自衛隊という階層社会、かつ護衛艦という閉鎖空間という特異な世界の描きこみがすごい。 | ||||
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以前より気にはなっていたのですが、イージスと言う言葉からの連想で、軍事専門サスペンスとの思いと、本の部厚さにいまいち手が出せませんでした。でも映画化ということもあり、チャレンジしたら、はまりました!!最初はなんだかよくわからない、機会のことが書いてあるので、難しいかなと言う気がする物の、それさえも話しの展開にのめりこみ、あとはわからないながらも読破しました。自衛隊のあり方も、少しだけですが理解しました(本当に少しだと思います)。本の厚さに惑わされずに、是非お勧めします。 | ||||
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「終戦のローレライ(映画では”ローレライ”)」が来春、「亡国のイージス」が来夏と立て続けにこの二つの傑作がスクリーンに登場、またその後にはあの「戦国自衛隊」のニューバージョンを書き下ろし中と、来年は福井晴敏氏の名前が溢れるのは間違いなく、これらの作品のファンとしては大変喜ばしいことです。「亡国のイージス」を読んでから一年ほど経ちますが、読後のインパクトが今でもあまりに強烈で、何度でも手にとってみたくなる非常に稀有な作品です。「終戦のローレライ」とは甲乙つけがたいのですが、やはり、ローレライではパウラというソフトなイメージが潜水艦の曲線に重なるのに対し、本作はまさに主役二人のたくましさがイージス艦に表されており、本当にパワフルでもう怒涛のような興奮を感じます。この作品は主人公の如月行が最後まで実に丁寧に描かれており、最後は心から感動を覚えます。真田広之、中井貴一のどちらが如月なのか今から興味が尽きません。 | ||||
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自衛艦を舞台にした作品ということで、「軍事オタク向けの作品なんじゃないの?」と思っていた自分ですが、素晴らしい裏切りに遭いました。この本で語られているのは、苦しみ傷ついた心を持つ登場人物たちの魂の救済の物語です。本書を読んで目頭を熱くしたあとには、すべての登場人物と同様、自分の心も救われたような気がします。一方、アクション・サスペンスものとしても秀逸で、中盤部のある一言から、ひっくりかえりつつ加速する物語からは眼が離せません。まるで良くできたアクション映画を見ているようで、ドキドキは最高潮に達します。また、「日本とは何か」「何を優先して、何を誇るのか」といった現代の日本人に欠落してしまったロジックを本作品は問い直しており、深く考えさせられるものがあります。アクション、サスペンス、人間ドラマ、思想・政治ドラマ、いずれをとっても超一流の本書は僕が読んだなかでも最高の一冊です。寺尾、中井、佐藤、真田という蒼々たる俳優陣で映画化されるということですが、単なるアクション映画を超えた作品になることを期待しています。 | ||||
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圧倒的なスケールと描写力で迫ってくる作品。登場人物の人間関係も緻密で濃い。長めの作品だが、印象的なシーンが頻繁に訪れるので、長いからと敬遠している人も心配は無用だ。戦争が題材の作品だが、勘違いしてほしくないのは決して好戦的な内容ではないという事。また、戦争という行為を美化しているわけでもない。戦争なんてものは、無い方がいい。これは当然だ。作者の福井氏もそう思っているだろう。戦争という題材を通じて、人間としての矜持を持っているか、しっかりとした生き方をしているか、そういったことを我々日本人に問い掛けている気がする。「戦争反対って唱えてりゃ、自分達は安全だって思い込んでる。自分達とは永遠に無縁な事柄だって、何の根拠も無く信じてるんだ。そんなのは本当の平和じゃねえ。嫌なものを見ないようにしてるだけだ。そうじゃなくって、そういう辛い現実があるってことを認めて、ちゃんと備えて、その上で生きていかなきゃ・・」作品内で先任伍長が語ったこの言葉が印象的だった。 | ||||
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面白くなかった。ガンダムのパクリだし。ガンダムを元ネタにして自衛隊にして書いたら、それを知らない世代のオヤジたちが、うっかり入選させちまったってところか。この人の作品は、DVDで最初から「ガンダム」や「ラピュタ」見ればそれで十分って感じ。「うまく焼きなおしたなー」って感心する気になどなれない。「ザ・ロック」から引っ張ってきた細菌ネタも陳腐。「ホワイトアウト」が映画化されたら、ただ元ネタの「ダイ・ハード」の安いパクリにしか見えなかったのと同じで、これも映像化するとイタいんじゃないの? | ||||
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善悪両方の意味で深く考えさせられました。これ程までにノンフィクションを描いたフィクションストーリーは他には2つとありません。 福井さんの圧倒的な筆力で描かれる物語はまさしく真に迫っています。 まるで、この小説の中で描かれている事件が実際に起きていて、それを突きつけられている様な緊張・恐怖を与えられる。「平和ボケ」というものの恐ろしさをやっと教えてくれる言葉に出会えた気分です。 争いを肯定する意味ではありませんが、「平和」というものは「戦争」が無い事ではなく、その中から学び、見出し、生かすもの。だからこそ過ちに気付く事が出来る。繰り返してはならないと誓う事が出来る。そうした教訓を授けてくれる訓話です。 と、堅苦しいコトも書きましたが、何よりこの小説で描かれている素晴らしきものは「人間の強さ」です。どうしようもなく不器用で、優柔不断で、それでもやっぱり真っ直ぐな強さが描かれている。紆余曲折を経ながらも、争いを憎み、その空しさに涙し、平和を手にする為に立ち向かう主人公達が、本当にどうしようもない位に強い。「こんな人達がもし本当にいてくれたら、或いは・・・」と思わせてくれる強さが描かれています。 この本に出会えて本当に良かった。この物語を、今も世界中で争っている人達に読んでもらいたい。そして、泣いてもらいたい。限りなく残酷になれる人間だからこそ、その悲しさを知り、心温かさを手に入れられるのも人間しかありえないんだなと。 この作品についてもっと伝えたい何かがある筈なんですが、私のつたない言葉ではこれが精一杯です。 なので、次の一言で締めさせて頂きます。 是非、読んで下さい。 追伸 ハンカチをお忘れなく | ||||
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福井晴敏氏のエンタテイメント小説からは、はっきりとした輪郭を持った「人間」が浮かび上がってくる気がする。それはどの人物にも相応の過去が与えられているだけではなく人生の屈託もまた与えられているからだろう。しかし氏の小説が潔いのは、その屈託がトラウマというかたちで小説世界の因果関係を支配しているわけではない、という点だろう。動機をトラウマに置くという劇構造は読み手を巧く引っ張っていくに便利な道具立てだがそれは年少時代の出来事が人生の全てを決定してしまうという薄っぺらい運命論的人間観に結びついてしまう。氏の小説の登場人物の多くは、その屈託を肩の重荷として背負いながら、それでも尚、大人として運命に抗い生きていこうとする姿勢に貫かれている。人としての覚悟を問われながら回避することに汲々とする現代日本人へのそれは厳しい、しかし受け止めねばならぬ警鐘である。 | ||||
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