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亡国のイージス
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亡国のイージスの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全198件 81~100 5/10ページ
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| あまり小説を読まないのですが映画として話題になっているので、一度読んでみようと思い購入しました。まず、世界中で起こっている戦争や紛争を他所の出来事と決めこみ、安っぽい戦争反対しか叫べない日本人の本質が描かれています。宮津隆史の論文の中にある日本人一人一人が自分で考え、「日本とは何か」、「何を優先して、何を誇るのか」、といったことが日本に欠如していることは海外で生活していた私も感じたことですし、自問自答しても答えが出てこないことは悲しいことでもありました。結局、この小説も私が感じていた“日本とは何か”を決定的に明示している訳ではありませんが、国といった枠ではなく、個人という枠で、己の信念を大事にする日本人像を描いており、それはそれで素晴らしい日本人観なのではないかなと思わせる小説でした。ただ物語の結末や主人公の不死身っぷりが少し残念に思います。ちなみにこの小説を読んで、靖国や尖閣諸島などのアジアでの問題を思い起こさせました。下手にアジア諸国の顔色を伺って軟着陸したり、問題を先送りするよりも、しっかりした日本の意見を世界に提示することが日本人のために必要だと感じました。本来ならこれらの問題は日本の姿勢を世界に示し、日本人観を確立できる場です。しかし、日本人にすら分からない説明では今のように他国の反感を買うだけで、国内的にも国外的にも意味の無いものになっているだけになっている気がします。 | ||||
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| 劇場公開を観て、?がいっぱい飛んだので、小説も読みました。ともかく無駄に長い。もう切りシロだらけです。終章がむちゃくちゃ長いので、そりゃねぇ~だろ、という感じで最後まで一応読みました。あと、ま、ある程度しょうがないんでしょうが、映画やドラマの脚本じゃないんだから、もうちょっと「原稿用紙の使い方のお作法」を考えて欲しかったですね。意図してやっているんでしょうが、不快でした。映画観てから小説読むといろいろ映画で切るに切れなかったところ、とか、削った話とか、れれれ?な話がいろいろ見つかったので、対比する意味では非常に面白いと思います。小説読んでから映画観ると、怒り心頭で映画館を出ることになるのかな?一気に読んでしまわないと登場人物の関係やら、前後関係やら、きっと訳分からなくなるだろうな、と思い、一気に読んでしまいました(したがって、購入するときは、夏休みや年末年始など、ある程度まとまって読書できる時間が確保できる状況でないと危険かもしれません)。内容的には、そりゃねぇーだろ~(民間機飛行機事故)、とほほ(敢えて記さず)、的なことも多いのですが、そんなひどい内容でもないので、★4としたいところですが、長さで一つひいて、★3とします。最後に、「ローレライ」こちらは映画を観ただけですが、どうも福井さんの女性の趣味、へんじゃない? | ||||
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| 「亡国・・・」が「Twelve.Y.O.」の続編(的な存在)であることを最近知った。実は数年前、初版時に「Twelve」を購入しているが巻頭十数ページを読んでそのまましていた。何故かは覚えていないがのめり込めなかったらしい。そして最近会社の上司から「亡国・・・」にいたく感動したという話を聞く。特に巻頭と巻末の描写を気に入っていたようだった。その後文庫本を購入。上司の意見は正解だった。導入部で緻密に人物像を描く手法はよくあるが「亡国・・・」では特に成功していると思われる。 お馴染み「よく見ろ日本人・・・」の台詞が登場する艦対空、艦対艦戦闘シーンの描写は一気に読み切った。引き込まれる。先制攻撃が出来ない「軍隊」の胸の内と矛盾を的確に表現している。 女性工作員の奇跡的な脱出、非公開政府組織のCIA並みの単独行動、そして決定的なのは政府の事後処理。幾つかあり得ない描写はあるものの、ひとつのテーマを描き切った完成度は高いと思う。 改めて「Twelve」を読んでみようとは思うが、「亡国・・・」は個艦として独立した立派な戦闘力をもっている。 | ||||
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| 映画版見ました。省略された部分が結構あって(3時間あれば長いといわれる映画というジャンルでは仕方ないですが)原作を読んでいないとよくわからない面が自分にはありましたが、一緒にいった友人は原作未読でも楽しめたと言っていましたし、自分もそう思いました。しかし!映画を見て改めて思い知らされました!!この小説の持つ躍動感、映像感はスゴイ!!頭の中で思い描いてた絵と映画の映像には(省略・変更された部分を除いて)ほとんど違いもなく、また、なんとなくトロイ感じの映画に比べ小説のほうがハラハラドキドキ感がありました。いや、いいです。これ。あと、幻冬舎小説誌「パピルス」創刊号に掲載されていた最新作短編「インベーダー」。今までの福井氏小説とは違うけど、めっちゃ面白いのでお勧めです。 | ||||
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| 自衛隊物。戦艦物。冒険小説ともいえるかもしれない。様々な賞を取っているだけあり、面白いという点ではお墨付き。とにかくスケールの大きな話も決して荒唐無稽にならない。緻密な描写が丁寧に続いていくため、飽きることなくだれることなく物語が展開していくところに好感。 | ||||
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| ぶ厚いミステリー好きかつミリタリー好きの私ですが、日本の小説界ではレアな現代軍事ミステリーとして、高く評価できるし、また実際にこの厚い大作を相当な熱意を持って短期間に集中して読み切ったのですが、敢えて苦言を呈したいのです。(同じ著者の「ローレライ」も読んでいます)・こんなに厚くしなくても良いのではないか?たぶん、1/3はカットしても大丈夫です・エピソードを詰め込みすぎ(読者サービスの域を超えて過剰)・ストーリー展開がご都合主義・女性を登場させる必然性が感じられない・登場人物の行動の動機が弱い(矛盾する行動が多すぎ)・ヒーローは不死身過ぎ軍事おたく振りは、トム・クランシーを思わせましたが、まだ彼の作品の主人公のほうが(すべてとは言いませんが)、感情移入できると思います。あるいは、潜入観念なのかもしれませんが、ガンダム世界の、ハードテクノロジーのうえに情念が渦巻くドロドロ世界観にも通じる暑苦しさも感じました。(それが良いんだ!という気持ちもわかります)読んで損はありません、たいへん面白い大作ですが、「腹八分」という言葉を思い出しました。小説は難しい。これを2時間の映画に縮めるのは、えらい苦労でしょうね。 | ||||
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| 前半の背景説明部分は誰が主人公なのかもわからない状態でやや冗長ぎみに進みますが、物語りが展開するにつれて一気に読めてしまいます。 ※下巻は翌日会社なのに夜中の3時半までかかって最後まで読みました。 国家とは・・・ 日本とは・・・ 平和とは・・・ 家庭とは・・・ 男とは・・・ 原作者のいろいろなメッセージが感じられる骨太冒険小説です。 映画化するみたいですけど、映画だと各人の微妙な内面描写とか描ききれないだろうからこの原作のよさは表現しきれないだろうなぁ~。 | ||||
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| 最後の最後まで目を話せないストーリー展開には驚かされた。 「上巻」は少々話が見えにくいが、ここを読み込むと「下巻」の面白さが引き立ってくる。 また、あまり関心を持つことのない、自衛隊への知識も得ることができる。特に自衛艦というハード面だけでなく、自衛官の上下関係や勤務内容などのソフト面もわかりやすい。 ただし、著書に登場する中で、実在する「組織、物」と「主人公」は的確だが、これら以外の部分には少し「もたつき」を感じてしまう。 展開していく面白さが秀逸なだけにちょっと気になった。 | ||||
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| ”ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために”読後、思わずそんな言葉を思い出した。戦後、多くの矛盾の上に成り立ってきた平和国家・日本。この本ではその問題点が如実に描かれている。この上巻の前半部分はこの小説の”個”の部分・登場人物たちの背景が描かれている。この部分を土台に話は”個”が織り成す”組織”のドラマへ、ついには”国”単位の壮大なスケールまでに展開していく・・・。中盤は”用語”が多く(特に女性には読みづらいと思う)ストーリーもおだやかな凪の状態なのだが、上巻の3分の2に差し掛かる頃から荒波に変わる。登場人物それぞれの行動が、それまで歩んできた人生が丁寧に描写されていることで自然で、むしろ必然とも感じられる。作者は30代と言うことで話の細部に若さが見えるが、ダイナミックな展開は読むものを圧倒する。”国”のための”個人”の犠牲は正当化されるのか、誰が味方で誰が敵か、誰が正しくて誰が間違っているのか、小説だからこそ味わえるおもしろさがある。まず読んで欲しい。読めば、わかる。 | ||||
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| 国家は国民を守るためにあり、単に国民が集まれば国家が出来るわけではない。国家は国家たるために軍隊を持ち必死に守らなければ簡単に壊れてしまうものであることを教えてくれる物語だった。こんな小説が映画化できるようになったのは、日本は絵空事で平和の国ゴッコをしていてはだめだと思う人が増えてきたのだなと思う。 | ||||
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| 物語の書出しは、登場人物のプロフィールから始まっていたので長そうで退屈な小説かと思っていました。しかし、一旦本編の戦闘シーンに入っていくと描写がリアルなのでわくわくしながら一気に読んでしまいました。海自や兵器の専門用語も多く、分からない点もあったのですが逆にリアリティを増し想像力を掻き立てられたような気がします。日本の専守防衛政策に一石を投げかけた政治小説でもあるのですが、堅苦しくない点も良かったかと思います。もうすぐ、映画が公開されるようですがどこまでイメージに近いか楽しみです。ただキャスティングがイメージと違うので小説とは異なるモノが出来亜あがっているのでは?と少し不安な面もありあますが・・・千石伍長…真田広之(かっこ良すぎます。小説では、頑固で骨太な叩き上げの隊員で見た目はあまり冴えないイメージ。)ヨンファ…中井貴一(小説では、愛国戦士でありながらサイコな雰囲気を出しているキャラクターなのでちょっと違うような気がします。)如月行…勝地涼(この物語での最も重要な役。もっとクールで目つきに鋭い方が良かったのでは。) | ||||
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| 舞台が異なりこそすれ、私にとっては、山崎豊子「不毛地帯」以来の、まことに骨太な小説でした。民主主義国家の飛躍的発展や、そもそも国家の民主主義化や、テロなくしては進まないのかという観点でも考えさせられました。各登場人物の、内なる価値観にも、大いに共鳴しながら読める傑作です。 | ||||
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| 上質の映画を観ているように、テンポ良いくストーリーが展開します。 テーマは重い(暗い)テーマなのに、この次はどうなっちゃうんだろ、この人どうなっちゃう んだろうという興味がモリモリ沸いてきて、夢中にさせてくれます。 この本を読書中の人から「魚雷って何?ミサイルと違うの?」 といういう質問を受けました。 軍事オタクである必要は全くないけれど、ミサイルと魚雷の違い程度の予備知識を 読者が持っていることを,著者は期待していると思います。 日米安保や憲法9条とかも,知っていたほうが良いと思います。 こういう常識を何も知らない日本人が増えたことが,福井さんが「亡国のイージス」 を書いた理由かもしれません。 | ||||
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| まるで映画「ザ・ロック」のようだ。仙石曹長はニコラス・ケイジ演じるスタンリー・グッドスピード。艦長はハメル准将。如月は歳は逆になるがショーンコネリー。といった感じでオリジナリティにかけるかも。ハリウッドのアクション映画に優柔不断な日本政府の描写を絡めると意外と俺でも(小説を)書けてしまうのでは?と思ってしまう。でもテンポのとりかた等は軽快でいいと思う。上下巻でかなり分厚いながらもダーッ!と読み終えることが出来る作品です。 | ||||
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| タイトルを見て、ソリッドなミリタリー物の内容を期待していましたが、実際に読んでみると、そこにあるのは緻密な人物描写と各登場人物の人生の絶妙な交差、そして良い意味で期待を裏切るストーリー展開でした。上巻の冒頭から下巻の巻末まで、引きつけられっぱなしでした。 | ||||
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| すごい!あっと言う間に朝が来る。電車の中で読むのは危険。乗り過ごします。私はおろかにも仕事の前にページをめくり、始業時間になっても‘福井ワールド’から抜けられず、抜け殻のまま仕事に就きました。「ローレライ」を見てから「終戦のローレライ」を買い、すっかりはまってイージスまできました。フリッツと如月の人物描写、兄妹の関係設定、妹の持つ特殊能力、などローレライとイージスの設定のカブリも感じましたけど…次はTwelve Y.O いってみたいと思います。エンターテイメントなんだけど、いやでも国の在りかた、人の生き方を考えさせられる、そんな本でした。迷わず買い!です。 | ||||
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| 他のレビュアーの方々のように、大絶賛出来るほどではありませんでした。所々お涙頂戴なところが気になるし、作者がそれに酔ってる風にも感じられる。人物の描き方も典型的。お話自体は面白いし、作者の言いたいことも良く分かるがもう少し文章力を磨いた方が良いのではと思います。まあ、エンターテイメントなんだからこれでよいと言われればそれまでですが。原案:福井晴敏で司馬遼太郎が書いてくれていたら、今頃「如月行ってかっこいい!」「最後は泣けた」とか言っているかも知れません。 | ||||
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| 「いそかぜ」で繰り広げられる壮絶な戦い。それはいったい何のためのものなのか?憎悪による傷つけあいは憎悪しか生み出しはしない。その中での仙石恒史と如月行の結びつきは読む人の心を熱くする。かたくなな行の心を、仙石は体当たりで開いてゆく。人が人を思うとき、どんな困難をも乗り越えていける強さが生まれる。ラスト・・・。子を失った宮津と、親を失った行の心が触れ合う場面では、涙がこぼれた。「国家」、それは人の命の集合体なのだ。そのことを私たちは決して忘れてはならない。 | ||||
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| 名前を聞いたことがあって買ったのですが、最高でした。こういう話を書ける人がいるとは。上巻は人物描写がすばらしく、思ってもみない展開が!面白いけど考えさせる話でもあります。国家とは何か。守るべきものとは。買ってよかったと本当に思える本です。是非読んでみて下さい! | ||||
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| 考えさせられるところの多い話です。小説としても素晴らしいし、読み応えがあります。ありきたりな表現ですが、感動しました。とにかく、より多くの日本人に読んでもらいたいです。 | ||||
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