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Nのために
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Nのためにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全92件 61~80 4/5ページ
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まだ若い夫婦が死んで、事情聴取の独白が続きます。本当に上手いですね。あれ?真実はどうなのとドキドキして先を読み進めてしまいます。独白の中に出てくる屈折した愛が巻き起こす事件。これは、カタチは違えども普通によくある事では?誰のためにだけならいいのですが、そこに自分が入るとややこしくなります。愛する人に自分への愛の証を求めるのは間違いです。と思った。 | ||||
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愛情あるゆえに暴力をふるうという倒錯した筋は、わたしにとってかなりえぐいというか、少々グロテスクで不快でしたが、同時に、その描写にはミステリというよりも、ちょっと純文の香りを感じました。 しかし、残り1/5ほどになってもどのように終わりにもっていくのか予想がつかず、ワクワクさせられた割には、ミステリとしては、やや盛り上がりに欠ける最後だと思いました。 安藤が途中まで女だと思うほどに人物描写が拙いとのコメントもあるようですが、わざとそう書かれているのでしょう、きっと。この小説では、読者がそのように間違えることが物語の条件になっているというほどのものではないように思いますが、まぁミステリジャブといったところなのでしょう。 | ||||
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真実だと思っていたものが、実はそうじゃないんだ。もしかして現実はこういうものなのかも、 って思わせられます。自分の人生で真実だと思っていたものに対する信頼が揺らぎます。 Nのために、って、「野ばら荘」と大家の野原のじいさんも含まれるのでは? この作品は、殺人事件の犯人探しや背景の追及がストーリーの内容ではなく、 誰もそんなことを望んではいなかったのに、Nのために、と思ってやったことが 積り積もって、殺人になってしまった。という話だと思います。 それに、読者によっていろんな解釈がなされてる点で作者の思うツボなのではないでしょうか。 野ばら荘を守ろうとしたことが、全ての始まりでした。 野原のじいさんの独白が無かったのも、作者の意図したものなのかも。 | ||||
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ハマってしまい、一気に読んでしまいました。 梱包もとてもきれいでよかったです。 | ||||
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読み終えての感想は、結構難しい物語です。 最後に付いている解説を読んで「あぁ、そうなんだ!」ってなる場面が多い。Nって誰だ?って読んでいきましたが、最後は、なるほどなーって感じでした。湊かなえは、良くこれだけ複雑な物語の流れを考えられるなと、頭が良すぎるって感じられた作品でした。。 | ||||
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ボロアパートの住人が貧乏暇なしのはずが 実は何かにつけて豊かに思えるのは 至るのでの境遇ゆえか…。 それとも青いバラということか? 終わりはいろいろな解釈も可能で 自分の好き勝手な解釈をして読み終えたこととした。 | ||||
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「N」とは特定の個人を指すものだと思って読みはじめました。 しかし、登場人物に「N」の付く人たちばかり・・・途中から、特定の個人ではないと気がつきます。 それぞれが、様々な思いを抱きながら、事件は起こった。 それぞれが予想をしていなかった展開になっていく。 そして、その時、 それぞれの「N」のためにしてあげることは・・・ 登場人物たちの生き様がとても興味を引く作品でした。 湊さんの作品は評価がまちまちですが、私は裏切られなかった作品でした。 楽しく読めました。 | ||||
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「告白」「贖罪」「少女」の次に読みましたが、 私にとって、この作者の文体は読みやすく 本の中の世界観に入って行き易いので 現実逃避でき、フィクションとして好きな作者です。 一つの事件を色んな登場人物の目線で見るところが興味深いです。 この場面「安藤」はどう感じてたっけ・・・ 「杉下」は・・・、 「成瀬」は・・・と 考えながら読み進めると、いかに、人間って、その場その場で 思い込みが多いことか実感します。 きっと実生活でも、こういうすれ違いって多々あるんでしょうね。 だから、人間って面白いのかも。 「西崎」「奈保子」の行動が短絡すぎで、腑に落ちなかったのと 何回も読み直すほどでもないので☆4つです。 | ||||
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評価はあまり高くないようですが、私は湊さんの作品ではじめて読後に余韻が残りました。さくりと読めて最後に一爆発、で、あ、面白かったね、で終わる。読んでいる間は面白いけれど、心には残らない。というのが湊さんのイメージでした。でもこちらは違いました。私なりの解釈ですが、この作品のテーマは絆だと思います。作中のキーワード、罪の共有。そしてそこから生ずる絆。美しいものではないし、人に自慢できるものでもない。しかしそこには愛がありました。ここで、うん、良い話だと思う、と単純には言えないところが湊さんの持ち味ですが、読後そこはかとなく切ない気持ちがじわじわ込み上げてきました。 よかったと思います。 | ||||
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湊さんは、登場人物の語りを入れています。1人称中心の表現。湊さんらしい表現です。 湊さんの「告発」以来のファンです。たしかに最後まで読ませる筆力はすばらしいです。 リアルな背景も申し分ないです。これまでの教師ものの世界からはずれた物語でした。 アルバイトをする女子学生も現実的です。 しかし、この作品の衝撃度は少なく、初期の告白のように家庭や家族についての問いかけの背景があれば、もっと良かったのではないでしょうか。 これからは、普通の教育現場背景の人々の姿をもっと描いて欲しいです。 何故なら、彼女の学部は教育系だったように思います。 わたしと同じしまなみ街道出身者は都会の大学を目指し、上京し、ふるさとを再認識しながら物語りを 創っていかなければなりません。川や海の背景は、ふるさとのある湊さんはとても細かな描き方で、 すばらしいと思います。次回の作品も期待しています。美本のアマゾン中古本には感謝いたします。 湊さんの本は単行本なので高額です。だから次回の作品を購入検討しています。Nのために | ||||
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主人公の杉下希美は強い女性ですね。 自分勝手な父親と大人になれなかった母親。 その環境でも自分で生きる道を切り開いていきます。 事件の真相も気になる展開だけど、 杉下希美の生き方に惹かれました。 とても読みやすく真相が知りたくて 一気に読んでしまいました。 | ||||
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主人公の杉下希美は強い女性ですね。 自分勝手な父親と大人になれなかった母親。 その環境でも自分で生きる道を切り開いていきます。 事件の真相も気になる展開だけど、 杉下希美の生き方に惹かれました。 とても読みやすく真相が知りたくて 一気に読んでしまいました。 | ||||
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湊かなえの作品は「告白」「贖罪」「夜行観覧車」「Nのために」と言う順に読んでます。 私は本はちょくちょく読みますが、小説について詳しい構成やウンチクを語れるような知識はありません。 が、この作品の評価があまり高くない事にビックリしました。 (今読んだ直後だからかもしれませんが) 私は読み終わった時、心に「切ない」感覚がジワ〜っと染みだしました。 主に杉下希に感情移入していたからかもしれません。 (でも西崎にも共感できる部分もありました。) ただ、他の方も指摘しているように安藤の語りの部分まで、安藤は女性だと思ってました。 (理由は若いカップルでない男女が二人きりで旅行に行くという発想が無いため) あと、ネタバレになるので詳しくはかきませんが、ラストで杉下が事件が起こったきっかけになった行動について語りますが、そこだけイマイチ理解できませんでした(何故杉下がそのような事をしたのか。キモなのかもしれませんが…)。 | ||||
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2010.6私、湊かなえさん 大好きかも。自分の中のドロドロした感情が 彼女の作品の中身と共感するのかも。 厳密には もう一度読まないとよくわからないかも。 | ||||
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面白かったです。 湊かなえさんの本は『告白』しか読んだことがないのですが、 この作品の方が好きです。 あっと驚くような展開で読ませる話ではなく、 登場人物それぞれの内面が少しずつ解き明かされ、 それがじんわりと響いてくる、そんな話。 お互いがそれぞれの"N"のために何かを犠牲にするのに、 結局幸せになれない。切なくてやり切れないです。 でも、幸せって何だろう? 第三者から見たら不幸でも、彼らは幸せだったのかも? と考えてしまいました。 深い作品です。 | ||||
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面白かったです。 湊かなえさんの本は『告白』しか読んだことがないのですが、 この作品の方が好きです。 あっと驚くような展開で読ませる話ではなく、 登場人物それぞれの内面が少しずつ解き明かされ、 それがじんわりと響いてくる、そんな話。 お互いがそれぞれの"N"のために何かを犠牲にするのに、 結局幸せになれない。切なくてやり切れないです。 でも、幸せって何だろう? 第三者から見たら不幸でも、彼らは幸せだったのかも? と考えてしまいました。 深い作品です。 | ||||
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『告白』を読んで以来、湊かなえさんのファンになり何冊か作品を読みました。(個人的に贖罪は良かったけど、少女はイマイチだった)この作品も『告白』のように、それぞれの登場人物が章ごとに一人称で語る、というパターンだが一人一人、大切な人を守る為に何かをし、それを黙っている…。その結果、大切な人を守る事は出来たのだから、あえて真実を探ろうとはしていない…。凄く複雑で、読んでいても「この人が一番愛しているのはこの人?それとも…」と、友情なのか、それとも恋心なのか、何とも言えない関係性だからこそ生じた事件なんでしょう。登場人物の一人、希美の両親…あんな親、子供が可哀想過ぎます。愛人と暮らすから家から出ていけなんて事を言う父親、実際にいるんでしょうか?母親も辛いのは分かるけど、生活が苦しいのに贅沢ばかりするし…。希美の上京するまでの生い立ちの部分は、涙無くして読めませんでした。最後はフワッと終わってしまったような気もしますが全体的に凄く良くできた、感動的な話だと思います。 | ||||
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『告白』を読んで以来、湊かなえさんのファンになり何冊か作品を読みました。(個人的に贖罪は良かったけど、少女はイマイチだった) この作品も『告白』のように、それぞれの登場人物が章ごとに一人称で語る、というパターンだが 一人一人、大切な人を守る為に何かをし、それを黙っている…。 その結果、大切な人を守る事は出来たのだから、あえて真実を探ろうとはしていない…。 凄く複雑で、読んでいても「この人が一番愛しているのはこの人?それとも…」と、友情なのか、それとも恋心なのか、何とも言えない関係性だからこそ 生じた事件なんでしょう。 登場人物の一人、希美の両親…あんな親、子供が可哀想過ぎます。 愛人と暮らすから家から出ていけなんて事を言う父親、実際にいるんでしょうか? 母親も辛いのは分かるけど、生活が苦しいのに贅沢ばかりするし…。 希美の上京するまでの生い立ちの部分は、涙無くして読めませんでした。 最後はフワッと終わってしまったような気もしますが 全体的に凄く良くできた、感動的な話だと思います。 | ||||
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あの「告白」に魅せられて、湊かなえの著書は、これで3冊読みました。 「Nのために」というタイトルですが、この「N」というのが気になりますよね。 冒頭、事件の概要から始まり、N・杉下希美の「N」からの独白から始まり、 N・成瀬慎司、N・西崎真人、N・安藤望と、4人の「N」が登場します。 そこに野口夫妻が絡んできて、マンションの一室で、ある事件がおこります。 それぞれの「N」の事件当時の回想、そしてそれぞれの過去の回想、そして十年後という、 とても入り組んだプロットなので、どれがどの時点で、だれの話しなのか、 途中でやめると、わけがわからなくなります。 どの作品にも言えるのが、屈折した感情を持つ母親が登場し、 歪んだ愛の中で育ち、歪んだ愛に苦しめられる。 そしてなぜか女性が屈折して、ゆがんだこころを持っている。 歪んだ愛を持った人物は、ゆがんだこころの人に惹かれていく。 しかし、ゆがんだ同士、その愛の向かう方向性が違う。 それぞれが、それぞれの「N」のために、愛と呼べるような、呼べないような感情を持ち、 決して成就することがない愛を向けていく。 あのNは言う。「愛」とは「罪の共有」だと。 そして、10年後に、その真実がわかるのだろうか? そしてその「愛」とは、なんなんだろうか? 事実は、1つ。 でもそれぞれの視点によって、事実の見え方は変わる。 そして当然「愛」の表現も変わる。 むずかしいテーマを、むずかしいプロットを使いながら、 それを組み立てていく筆力は、相変わらずでした。 | ||||
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あの「告白」に魅せられて、湊かなえの著書は、これで3冊読みました。 「Nのために」というタイトルですが、この「N」というのが気になりますよね。 冒頭、事件の概要から始まり、N・杉下希美の「N」からの独白から始まり、 N・成瀬慎司、N・西崎真人、N・安藤望と、4人の「N」が登場します。 そこに野口夫妻が絡んできて、マンションの一室で、ある事件がおこります。 それぞれの「N」の事件当時の回想、そしてそれぞれの過去の回想、そして十年後という、 とても入り組んだプロットなので、どれがどの時点で、だれの話しなのか、 途中でやめると、わけがわからなくなります。 どの作品にも言えるのが、屈折した感情を持つ母親が登場し、 歪んだ愛の中で育ち、歪んだ愛に苦しめられる。 そしてなぜか女性が屈折して、ゆがんだこころを持っている。 歪んだ愛を持った人物は、ゆがんだこころの人に惹かれていく。 しかし、ゆがんだ同士、その愛の向かう方向性が違う。 それぞれが、それぞれの「N」のために、愛と呼べるような、呼べないような感情を持ち、 決して成就することがない愛を向けていく。 あのNは言う。「愛」とは「罪の共有」だと。 そして、10年後に、その真実がわかるのだろうか? そしてその「愛」とは、なんなんだろうか? 事実は、1つ。 でもそれぞれの視点によって、事実の見え方は変わる。 そして当然「愛」の表現も変わる。 むずかしいテーマを、むずかしいプロットを使いながら、 それを組み立てていく筆力は、相変わらずでした。 | ||||
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